若きウェルテルの悩み (新潮文庫)

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著者 : ゲーテ
制作 : 高橋 義孝 
  • 新潮社 (1951年3月2日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102015018

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若きウェルテルの悩み (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 連鎖して自殺してしまうという、“ウェルテル効果”。
    この小説の主人公ウェルテルが、覚悟して自決した方法や、その時の服装をも真似した人が居たようだが、理解できない。

    人は、死と隣り合わせで、今いる環境から逃れたい願望があり、衝動的にそうさせてしまうのか。

    一目惚れしたロッテには、婚約者アルベルトがいる。
    そのアルベルトは申し分のない男。
    彼らとお近づきになり友達になるが、ロッテへの想いは募るばかり。

    ひたすらな愛を貫くには、居なくなったほうがいいとの選択をしてしまうウェルテル。

    『あなたのために死ぬという幸福にあずかりえたならば。ロッテ、あなたのためにこの身をささげるという幸福に。』

    ウェルテルは自分に酔っている。
    遺された二人は遣りきれない。

  • 2015.10.9ゲーテ自身の絶望的な恋の体験を作品化した書簡体小説で、ウェルテルの名が、恋する純情多感な青年の代名詞となっている古典的名作である。許婚者のいる美貌の女性ロッテを恋したウェルテルは、遂げられぬ恋であることを知って苦悩の果てに自殺する……。多くの人々が通過する青春の危機を心理的に深く追究し、人間の生き方そのものを描いた点で時代の制約をこえる普遍性をもつ。(裏表紙より引用)

    現代メディアで自殺のニュースなどがでるとそれに触発されて自殺する人が増える、このような社会的現象のことを"ウェルテル効果"というらしい。それは、この本が出版され読まれた当時、同じようにこの本に触発され、この苦しみの救いは死だと、自殺してしまう人が増えた現象からとっているようである。社会現象の名にもなり、多感な青年の代名詞にもなっているウェルテル、そんな彼の、叶わぬ破滅的な片思いを描いた小説だった。が、この小説で描かれているのはそこだけではない。恋の物語というテーマは、青春の多感な時期を色濃く浮かび上がらせるための良いテーマであったという話であって、この小説に描かれていることはまさに紹介文にある通り、青春の危機である。ウェルテルはとても人間的な人だったと思う。自然に囲まれることに豊かな幸福を感じれるほど多感、激情的で感受性が強く、さらにその心の充足を言語化できるだけの知識、思考力を備え、人間であること、人間らしくあること、人間性を保つことの大切さを実感している一方で、社会という鳥籠の中で、本当に大切なことを忘れて些事に振り回されて生きることに耐えられず厭世的、そんな青年だった。人間性を保つことへの信頼は彼の激情を外へは向かわせず、しかしかつ激情に身を委ねることに喜びを見出す感受性は、彼の内側にあるロッテへの恋心を轟々と燃え上らせてしまう。さらに理性と良心までも備えていた彼は、その恋を叶えるため、ロッテの旦那から彼女を奪うという方法は遂に取らなかった。激情という轟炎を、理性と良心で囲い蓋をすれば、内側から焼き尽くされるのは自明である。かくして彼は鬱状態のような症状を帯び出し、世の中がモノクロになり、倦怠感に襲われ始める。そして最期、救いの道として、死を選ぶーー。200年以上前に書かれたとは思えない、青春の危機の普遍性、いや200年そこらでは人間は変わらないものか。この激情がなければ、諦められる男であれば。また良心の呵責など感じない、欲しいものは手段問わず手に入れるような男であれば。現代社会の檻の中で心枯らした、いかなる人間であっても通る、あの青春の苦しみと甘さを、描ききっている名作である。しかし、心の張りをなくすことが救いだとしても、私は彼のような感受性を持つ人間でありたい。例え鳥籠の中で飼いならされたとしても、飛ぶことを忘れた鳥にはなりたくない、なんて思ったり。人間らしく生きていけるだけの、刺すような激情と頑なな良心により釜茹でされたマグマの渦の中でも、自分でいることを無くさないだけの、強さが欲しいなと思いました。あとロッテを考えると、美貌もあって性格も申し分ない彼女のような女性が一番怖いなと思いました。悪気がない分、悪魔より怖いわ。

  • 頭良い人も,恋愛の悩みは陳腐なもんだな,と思った.

    名著と呼ばれる小説を読み,こんな陳腐な感想しか持てない自分もまた陳腐なもんである.

  • そうはなって欲しくないけれどもそうなってしまうのだろうし、そうしてしまうんだろうと思いつつ別の道があることを望みながら読んだ。
    でもウェルテルの世界がロッテであるかぎり結末は同じなのかもしれない。

  • ★5は著書の中身ではなく、言葉のチョイスへの値といっても過言ではないくらい、
    こんなにも1センテンスが重く、なおかつ洗礼された言葉を使う人がいるんだと感じた。
    この本を読んで以降、読みたい本の傾向が変わってきた気がする。

  • 書簡体で書かれているので、主人公の気持ちが生々しく伝わってくる。
    詩的で、心揺さぶられる表現が多くて、すごく読みごたえがありました。
    物語の最後は、頭を銃で撃ち抜かれたような衝撃を受けました。

  • 今読んでも古さを感じないのですが、当時としては衝撃的だったようで。ウェルテルは今の言葉でいうところの中二病になるのでしょうが、こういう人間が人間であるが故の悩みというのは普遍的なものなんですね。ロッテはロッテで苦労した人なので、彼女にも幸せになってほしいです。

  • 思う所があり、本書を手にしました。
    内容ですが理解に苦しむ方がいるのは分かります。
    私も以前はそうでした。
    (ウェルテルの行動を現代の我々がそのまま受け止めるのは無理があるでしょう)

    私の場合、共感というより自分と同じく悩み苦しんでいる人間がいる、
    そしてはるか昔から人間の本質が変わらないことに癒されました。
    「苦しいの自分だけじゃないんだな」
    普段なら敬遠する古典をそんな気持ちで
    身近に感じられたことは貴重な体験でした。

    人は人と関わりを持ったとき、ごく稀に自身の想像をはるかに超える感情
    を抱き戸惑うことがあります。
    それは、愛しさだけでなく、怒り、後悔、憧れなど様々です。
    しかし、現実に出口を見つけられないとき
    それをどのように消化するかで人は悩みます。
    この悩み、苦しむ行為がこの小説の本質だと感じました。
    残酷なのは、このような悩みが第三者にとっては瑣末な取るに足らない
    どころか迷惑な場合もある事です。

    自殺も他人への迷惑も駄目ですが
    時には何かに激しく感情が揺さぶられ
    涙するそんな人生のほうが私は豊かだと思います。

  • たまには海外名作を。と積読の中からこれをチョイス。

    うーーーん。
    いまいち、こういうのは理解に苦しむ。
    何でこう考えるのか。。。
    それに、ウェルテルってちょっと怖い奴じゃないか?
    なんていうか、感情の起伏が激しくて思いつめたら止まらない。ちょっと危ないよね。
    私だったらこういう人は好きになれないけど。。。
    ロッテだって、ウェルテルが彼女を愛してるくらい彼のことを愛してたわけじゃないと思うんだけど。。。
    実る愛ではないから、ロッテに断られたからって自殺するってのはどうよ~~。
    どうも、こういう事は理解に苦しむな~。

  • 死の原因は愛ではなく狂気。そうなる前に、死ぬことが愛する人を何よりも不幸にすることだと知ってほしいと思います。

  • 名作なんだろうけど、文章が非常に読み難い。
    読了に時間かかった。
    訳が問題だと思う。
    読む前に映画で予習済で、内容をわかってたから良かったものの。この小説から入ったら間違いなく、頭痛くなってたな・・・。
    てか、挫折したな・・・。
    叶わぬ恋=自殺はどうかと思うな~
    '12.01.21読書完了

  • 世界中のこの本を、暖炉にくべたい。

    僕が拭い捨ててきた考えと、まだ拭い切れない気持ちを、見た。

  • ウェルテルが誰よりも愛したロッテ。
    しかし、ロッテには婚約者がいます。愛して止まない彼女を前に、ウェルテルの狂おしいほどに強い想いが暴走します。ロッテと出会い、真剣に愛したウェルテルの最後の選択とは・・・。


    久しぶりに読了後に余韻の残る本でした。
    200年も前に書かれた本なのに、時代を超えてこんなにも心に響くなんて。ウェルテルの生き方はなんて不器用なんだろう。だけど、どこまでも誠実であろうとする姿に共感を覚えてしまう。

    ウェルテルのように「愛する人がこの世の全てだ」なんて思える恋をしたことのある人は、その人の言動に一喜一憂して、その人がいることに感謝せずにはいられないような恋を知っている人は、とても幸せだと思います。
    たとえ、それを失おうとする時に訪れる絶望がどんなに大きくても。


    晩年、ゲーテは「もし生涯に『ウェルテル』が自分のために書かれたと感じるような時期がないなら、その人は不幸だ」と語ったといいます。
    ゲーテの言いたいことがわかる気がします。私もウェルテルが感じたような至福や苦悩がないのなら、世界は鮮やかさを失ってしまうように思います。
    さすが世紀を越えて読まれるだけの名作だと思いました。

  • 「決心しました。ロッテ、僕は死にます―」

    1774年、ドイツのゲーテによる作品。書簡体。
    かのナポレオンも愛読したそうです。

    俗世間にどうしても身を置くことができず、
    熱烈に愛する女性には婚約者が存在する。
    ウェルテルはこの状態に苦悩し続け、真の幸福を模索し続けるが、
    八方ふさがりな環境、自分がロッテに与えている影響を考えた末に、
    この世を去る決意をする。

    人間の内面をこうも表現できるものなのか、と圧倒される作品です。
    異性を愛する、この単純明快な人間の本能が表現されています。

  • ゲーテさん自身、「二十代の恋は幻想である、三十代の恋は浮気である、人は四十代に達してはじめて真のプラトニックな恋愛を知る」とおっしゃっているくらいなのだから、ぼくのような子供がウェルテルの悩みを理解できないのは至極当然なのだろう。



    叶わぬ恋をし続けるために死を選ぶ。



    ぼくは、本当にそれだけの恋をすることができるだろうか。



    誰かのために、という仰々しい理由をつけた死はどの小説にもありふれているけれど、利己的な死をここまで読者の心に肉薄させて描いている小説は読んだことがない。




    情景描写も、さすがドイツ文学、とても繊細だと感じた。
    ただやはり、ドイツ人としての教養がないと読み込むのは難しいのだろう。
    いくつか趣がわからない点は確かにあった。




    十年、二十年の後に、是非とも原書で読んでみたい。

  • ウェルテルキモい。

  • ●ドイツ文学

    恋愛で死ぬ類の人間の話。

    こんな男が身近にいたらふつーに倦厭しますけどね。

  • 読んでいて、銀杏BOYZを思い出した。若者ゆえの、狂気的な愛が描かれた不朽の名作の名にふさわしい作品。

  • 本当に読むの疲れた。

  • これぞロマン!

  • 「車輪の下」と記憶がごっちゃになってしまった。

  • 盲目的な恋に落ちた人の気持ちが全く分からないので、偉そうに言えないのですが、恋をすると、詩人になっちゃうのですか?或いは中二病とも言える無駄に長い台詞好きな饒舌家になっちゃうのですか?妙に饒舌な人はどこか物悲しい。精神を病んだ患者の自殺のニュースが前半にウェルテルの口から出た時点で、結末は予想されました。が、世を儚んで自殺ではなく、ロッテの亡き母の下へ喜んで旅立つ前向きな自殺という考え方は、転んでもただでは起きないウェルテルらしいですね。
    恥ずかしながら、初ゲーテであります。ギョエテとは俺のことかとゲーテ言い(お粗末)。

  • 若さ。同族に対するこの気持ちはなんだろう。好き、でない、けれど理解するよりももっと自分に近いという感覚。

    私にとっては恋愛小説ではない。“若さ”の中を生き延びること。いつの時代も変わらないと思う。
    実際に友人からの手紙のよう。バランスを崩せば落ちてしまう、いつも私たちのそばを流れる川。若さという銃の引き金。自己を持て余し、世界を持て余す。
    やはり時代背景というのは大きい。がんじがらめな頭でっかちは、宗教という眼鏡を外せないせいではないかと思ってしまう。若い人は、人間の社会の外側に目を向ければいいよ。世界は広いよ、とウェルテルに言いたい。

  •  ウェルテル悩んでるな〜。ウェルテル若いな〜。まんまタイトルの通りの感想が口をつく。もうこうゆうのに感動できるみずみずしい心は失われてしまってるんだなあ。もっと早く読めばよかった。
     許嫁者のいる美しいロッテに恋をし、遂げられぬ恋だと知って苦悩し続けるウェルテル。その思い詰め方は尋常ではなく、最終的には自害という道しか見いだせなかった。
     しかしウィルヘルムくんに労いの言葉をかけたくなる。鬱々としたその内容も内容やし、頻度えぐい。

  • 自然の描写が美しい。

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