ロミオとジュリエット (新潮文庫)

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制作 : 中野 好夫 
  • 新潮社 (1996年12月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102020012

ロミオとジュリエット (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 舞台はヴェロナ。
    敵仇同士のモンタギュー家とキャピュレット家の、情熱的でロマンチックかつ悲しい内容でした。
    新装版なのか注訳のおかげで、とてもわかり易く一気読みでした。
    卑猥な表現もあれば、シャレもあり、そういう意味では大変楽しめました。

    あの「おお、ロミオ。どうして貴方はロミオなの?」の原文が読めた時、ゾワッとなりました。
    ここがあの件か!と。
    ロミオとジュリエットの会話は非常にロマンチックで詩的なものがあり気持ちもポッと温まるというか染められるものがあります。

    この物語の中で二人の味方は僧ロレンスのみ。
    キャピュレット家の掌返しが凄まじく残酷。

    たった一日で一目惚れをして猛烈な恋に堕ちたロミオとジュリエットが、たった一日の夫妻であり、一週間で命を落とすという短いようで、長い物語。
    舞台で観たら泣いてしまいますね。

    名作といわれた名作。
    素晴らしい作品です。
    シェイクスピアの他の作品も読みたくなりました。

  • 急展開の悲劇。あらすじは知っていたものの、こんなに言葉遊びや下ネタが多いとは思わなかった。面白い。ただ1952年の訳なのでもっと現代に寄せた猥雑さのあるロミオとジュリエットが読みたい。難しそう。

  • シェイクスピア悲劇として至極有名な一作。
    ヴェロナの街で、互いに反目し合うモンタギュー、キャピュレット両家。
    仇敵同士のモンタギュー家のロミオとキャピュレット家のジュリエットは、ある夜の舞踏会で、相手の素性を知らぬまま、一目で激しい恋に落ちる。
    「ああ、ロミオ様、ロミオ様! なぜロミオ様でいらっしゃいますの、あなたは?」
    とバルコニーで嘆くジュリエットのセリフはあまりに有名である。
    その後、2人は極秘裡に結婚するが、ロミオは重罪を犯し、街から追放されてしまう。一方で、ジュリエットは何も知らぬ両親の意向で、別の男との結婚が決まる。
    2人の婚姻を仲介した修道僧は、若き2人を一緒にし、両家の不和も解決しようとはかりごとを巡らせる。だが、どこまでも冷徹な運命の手は、互いを求める恋人たちをすれ違わせる。
    かくして、激しい恋は、狂おしい破局へとなだれ込む。

    巻末の解説によると、若い2人の悲恋を描くこの物語の原型は古くから綿々と語り継がれていたようである。
    シェイクスピアの手による改変は、主に、ジュリエットの年齢設定と、出会いから破滅までの期間である。20歳、18歳等であった令嬢は、実に14歳前の少女となり、数ヶ月の物語が1週間足らずとなった。
    それにより、純潔で美しい2人が、情熱的に濃密な時を過ごし、一挙に悲劇へと突き進む、鮮烈な物語となったわけである。

    文字通り数え切れないほど上演・翻案されてきた作品だが、グローブ版を種本とした本書を読むと、この劇は本質的にセリフ劇なのだという印象を強く受ける。訳者も訳出には相当に苦心されたようだが、地口(しゃれ)も多い。
    注や解説と合わせて読むことで、当時の舞台の様子がほの見えてくる。
    小劇場で行われた当時の舞台では、演者と客の間が近く、それゆえ、膨大なセリフもよく聞き取れたことだろう。大道芸や寄席芸さながら、そこでは「語り」の力が大きい。大筋は悲劇であるが、リズミカルな語りを入れることで生まれる笑いもあったろう。ときにそれは猥雑さも含み、大衆劇的な匂いもある。
    当時の舞台は比較的シンプルで、大道具を取り替える等の作業はほとんどなかったようだ。舞台上をぐるりと回ると目的地に着いたことになる等の能や狂言に似た演出もあったようで興味深い。ほかにも内側の幕を閉めることで場を転換するなど、映画のカットでシーンが変わるような工夫もあったようである。緻密な道具はないが、想像力が補う劇空間が成立していたようだ。

    「主人公が14歳なのはいくら何でも若すぎだろう」とか、「修道僧が親に秘密で未成年を結婚させるなんてどうなの?」とか、「ロミオ、ちょっと前まで別の女の人に熱あげてたのに」とか、人によりいろいろ突っ込み所もあるだろう本作だが、愛されてきた物語であることは不動の事実である。
    考えようによってはロミオもジュリエットも実は主役ではないのかもしれない。若くて美しければ、そして2人の間に障害があれば、よかったのである。
    真の主役は、「若き日の実らなかったロマンチックな恋」。そう、誰の心にも、おそらくはある、「美しいあの日」の思い出なのだ。

  • タイトルは有名だが、知っているようで知らないお話。
    まさかロミオが殺人を犯して、国を追われることになり、ジュリエットは仮死状態となって自分という存在を殺した後でロミオを追おうとし、愛しい人が死んでしまったと勘違いして自分も後を追うように毒を飲み、仮死から目覚めた姫が愛しい人が自殺した姿を見て、自殺する。…なんてお話とは。

  • 演劇をする上でシェイクスピアは知識に入れておけと言われて読了。
    劇曲形式なので最初は戸惑ったが、大筋は理解していたからか意外にもすんなりと読めた。
    両家の争いや恋による盲目加減や目覚める一瞬のすれ違いなど色んなすれ違いが生んだ悲劇。

  • ロミオは激しい恋をしてジュリエットと結婚するが、1日で破局になりその後死んでしまう。あまりにも可愛そうな話だ。恋は人を夢中にさせるが周りのことが見えなくなってしまうという点で注意しないといけない。人は障害があるとそれを乗り越えようとする。その部分は参考になる。

  • 本当の愛を目の当たりにする
    モンタギュー家の一人息子ロミオとキャピレット家の一人娘ジュリエットとが互いに一目惚れ。
    しかし、両家は仇敵同士、許されぬ恋愛が始まる。
    戯曲形式だから、読みやすい!!

  • 先週、「地点」の同名作を早稲田大にて観劇した。独特のイントネーション、繰り返されるパンチライン(追放放!、月曜日でした!)にコンテンポラリーダンス。衝撃を受けてきちんと読むと、未だにきちんと素晴らしい。正統派の劇も見たい。
    メモ、ジュリエットは14歳、劇中は一週間足らずで何人も死ぬ
    傷の痛みを知らぬ奴だけが、他人の傷痕を見て嘲笑う。

  • 誰もが知る有名な作品。現在に至るまで、数々の物語の題材にもなっています。
    恋に恋するお年頃の二人が巻き起こした悲恋ですが、登場人物の思い込みの激しさ、突拍子もない行動が悲劇と言うよりは喜劇のようです。
    シェイクスピアは台詞回しが秀逸で、中でも「一月の間で姿を変える月に誓うなんて不実だ」印象に残りました。原文で読んだらもっと面白そうですね。いつか原文にチャレンジしたいです。

  •  誰もが知っている超有名作品。ですが、あらすじは知っていてもしっかり読んだのはこれが初めてでした。
     なるほど、今ほど装置が充実していない時代の舞台というのは状況をセリフで説明しながら演技を進めていかなくてはならなかったのか。
     これより前にも元ネタがあり、それをシェイクスピアがまとめあげ、そしてこれを元ネタにして後に出来たモノもあるというから面白い。
     詩的な比喩と誇張とジョークも盛り沢山だが不快さは無く美しささえ覚える。
     出来事としては決して多くはないけど説明で文量が膨らみ読み応えアリ、そして数日間に絞った事で間延びさせない勢いアリ。唯一、やはりこういう古典モノは注をめくりながら読むのが楽しみであり厄介でもありますね(笑)

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