ロミオとジュリエット (新潮文庫)

  • 1540人登録
  • 3.54評価
    • (76)
    • (143)
    • (243)
    • (25)
    • (3)
  • 132レビュー
制作 : 中野 好夫 
  • 新潮社 (1996年12月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102020012

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ドストエフスキー
ヘルマン ヘッセ
ウィリアム シェ...
フランツ・カフカ
三島 由紀夫
シェイクスピア
宮部 みゆき
ツルゲーネフ
ヘミングウェイ
サン=テグジュペ...
有効な右矢印 無効な右矢印

ロミオとジュリエット (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 舞台はヴェロナ。
    敵仇同士のモンタギュー家とキャピュレット家の、情熱的でロマンチックかつ悲しい内容でした。
    新装版なのか注訳のおかげで、とてもわかり易く一気読みでした。
    卑猥な表現もあれば、シャレもあり、そういう意味では大変楽しめました。

    あの「おお、ロミオ。どうして貴方はロミオなの?」の原文が読めた時、ゾワッとなりました。
    ここがあの件か!と。
    ロミオとジュリエットの会話は非常にロマンチックで詩的なものがあり気持ちもポッと温まるというか染められるものがあります。

    この物語の中で二人の味方は僧ロレンスのみ。
    キャピュレット家の掌返しが凄まじく残酷。

    たった一日で一目惚れをして猛烈な恋に堕ちたロミオとジュリエットが、たった一日の夫妻であり、一週間で命を落とすという短いようで、長い物語。
    舞台で観たら泣いてしまいますね。

    名作といわれた名作。
    素晴らしい作品です。
    シェイクスピアの他の作品も読みたくなりました。

  • 急展開の悲劇。あらすじは知っていたものの、こんなに言葉遊びや下ネタが多いとは思わなかった。面白い。ただ1952年の訳なのでもっと現代に寄せた猥雑さのあるロミオとジュリエットが読みたい。難しそう。

  • シェイクスピア悲劇として至極有名な一作。
    ヴェロナの街で、互いに反目し合うモンタギュー、キャピュレット両家。
    仇敵同士のモンタギュー家のロミオとキャピュレット家のジュリエットは、ある夜の舞踏会で、相手の素性を知らぬまま、一目で激しい恋に落ちる。
    「ああ、ロミオ様、ロミオ様! なぜロミオ様でいらっしゃいますの、あなたは?」
    とバルコニーで嘆くジュリエットのセリフはあまりに有名である。
    その後、2人は極秘裡に結婚するが、ロミオは重罪を犯し、街から追放されてしまう。一方で、ジュリエットは何も知らぬ両親の意向で、別の男との結婚が決まる。
    2人の婚姻を仲介した修道僧は、若き2人を一緒にし、両家の不和も解決しようとはかりごとを巡らせる。だが、どこまでも冷徹な運命の手は、互いを求める恋人たちをすれ違わせる。
    かくして、激しい恋は、狂おしい破局へとなだれ込む。

    巻末の解説によると、若い2人の悲恋を描くこの物語の原型は古くから綿々と語り継がれていたようである。
    シェイクスピアの手による改変は、主に、ジュリエットの年齢設定と、出会いから破滅までの期間である。20歳、18歳等であった令嬢は、実に14歳前の少女となり、数ヶ月の物語が1週間足らずとなった。
    それにより、純潔で美しい2人が、情熱的に濃密な時を過ごし、一挙に悲劇へと突き進む、鮮烈な物語となったわけである。

    文字通り数え切れないほど上演・翻案されてきた作品だが、グローブ版を種本とした本書を読むと、この劇は本質的にセリフ劇なのだという印象を強く受ける。訳者も訳出には相当に苦心されたようだが、地口(しゃれ)も多い。
    注や解説と合わせて読むことで、当時の舞台の様子がほの見えてくる。
    小劇場で行われた当時の舞台では、演者と客の間が近く、それゆえ、膨大なセリフもよく聞き取れたことだろう。大道芸や寄席芸さながら、そこでは「語り」の力が大きい。大筋は悲劇であるが、リズミカルな語りを入れることで生まれる笑いもあったろう。ときにそれは猥雑さも含み、大衆劇的な匂いもある。
    当時の舞台は比較的シンプルで、大道具を取り替える等の作業はほとんどなかったようだ。舞台上をぐるりと回ると目的地に着いたことになる等の能や狂言に似た演出もあったようで興味深い。ほかにも内側の幕を閉めることで場を転換するなど、映画のカットでシーンが変わるような工夫もあったようである。緻密な道具はないが、想像力が補う劇空間が成立していたようだ。

    「主人公が14歳なのはいくら何でも若すぎだろう」とか、「修道僧が親に秘密で未成年を結婚させるなんてどうなの?」とか、「ロミオ、ちょっと前まで別の女の人に熱あげてたのに」とか、人によりいろいろ突っ込み所もあるだろう本作だが、愛されてきた物語であることは不動の事実である。
    考えようによってはロミオもジュリエットも実は主役ではないのかもしれない。若くて美しければ、そして2人の間に障害があれば、よかったのである。
    真の主役は、「若き日の実らなかったロマンチックな恋」。そう、誰の心にも、おそらくはある、「美しいあの日」の思い出なのだ。

  • タイトルは有名だが、知っているようで知らないお話。
    まさかロミオが殺人を犯して、国を追われることになり、ジュリエットは仮死状態となって自分という存在を殺した後でロミオを追おうとし、愛しい人が死んでしまったと勘違いして自分も後を追うように毒を飲み、仮死から目覚めた姫が愛しい人が自殺した姿を見て、自殺する。…なんてお話とは。

  • ロミオは激しい恋をしてジュリエットと結婚するが、1日で破局になりその後死んでしまう。あまりにも可愛そうな話だ。恋は人を夢中にさせるが周りのことが見えなくなってしまうという点で注意しないといけない。人は障害があるとそれを乗り越えようとする。その部分は参考になる。

  • 本当の愛を目の当たりにする
    モンタギュー家の一人息子ロミオとキャピレット家の一人娘ジュリエットとが互いに一目惚れ。
    しかし、両家は仇敵同士、許されぬ恋愛が始まる。
    戯曲形式だから、読みやすい!!

  • 先週、「地点」の同名作を早稲田大にて観劇した。独特のイントネーション、繰り返されるパンチライン(追放放!、月曜日でした!)にコンテンポラリーダンス。衝撃を受けてきちんと読むと、未だにきちんと素晴らしい。正統派の劇も見たい。
    メモ、ジュリエットは14歳、劇中は一週間足らずで何人も死ぬ
    傷の痛みを知らぬ奴だけが、他人の傷痕を見て嘲笑う。

  • 誰もが知る有名な作品。現在に至るまで、数々の物語の題材にもなっています。
    恋に恋するお年頃の二人が巻き起こした悲恋ですが、登場人物の思い込みの激しさ、突拍子もない行動が悲劇と言うよりは喜劇のようです。
    シェイクスピアは台詞回しが秀逸で、中でも「一月の間で姿を変える月に誓うなんて不実だ」印象に残りました。原文で読んだらもっと面白そうですね。いつか原文にチャレンジしたいです。

  •  誰もが知っている超有名作品。ですが、あらすじは知っていてもしっかり読んだのはこれが初めてでした。
     なるほど、今ほど装置が充実していない時代の舞台というのは状況をセリフで説明しながら演技を進めていかなくてはならなかったのか。
     これより前にも元ネタがあり、それをシェイクスピアがまとめあげ、そしてこれを元ネタにして後に出来たモノもあるというから面白い。
     詩的な比喩と誇張とジョークも盛り沢山だが不快さは無く美しささえ覚える。
     出来事としては決して多くはないけど説明で文量が膨らみ読み応えアリ、そして数日間に絞った事で間延びさせない勢いアリ。唯一、やはりこういう古典モノは注をめくりながら読むのが楽しみであり厄介でもありますね(笑)

  • 苦手に感じてずっと避けてきた戯曲。
    読まず嫌いは良くないと感じ、一度は読んでおこうと思った。そうなると物語自体は知っているものが読みやすいだろうと思い、「ロミオとジュリエット」を読んでみることにした。

    有名な悲劇。
    物語それ自体よりも台詞のあちらこちらに聞いたことのあるものがあり、これがあの有名な台詞かと実際に物語の流れで読むと感慨がある。

    ロミオもジュリエットも若いとは思っていたけれど、ジュリエットが14歳にもなっていないことや、物語がほんの一週間程で進む怒濤の展開ということを知らなかった。
    若いというよりは幼いふたりが、まさに恋の炎が燃え上がるように互いに愛し合うというところは、世間知らずの幼さ所以の悲劇だと改めて感じた。
    道理ですぐに結婚するの死ぬのと大袈裟なことになるわけだ。
    幼いふたりなら、障害があればあるだけ気持ちも昂り、意地になったり見境もつかなくもなるだろう。

    ロミオがジュリエットに出逢うまでは別の女性を思って、まさに恋煩いだったのに、ジュリエットに出逢うやアッサリ心変わりするところなど幼さが出ている。

    ロミオの心変わりもだが、他にも喜劇のような部分は多く、笑いと涙という吉本新喜劇のよう。
    特に乳母のキャラクターは憎めなくてとても良い。

    また、翻訳のかたが敢えてそう訳したということらしいが、台詞が意外に上品でなく結構皆口が悪い。
    時代背景など詳しい知識はないが、昔であっても若者の言葉はきっと乱れていると思う。
    好みはあると思うけれど、こういう訳でいいのではと思う。

    「ロミオとジュリエット」が書かれた頃の舞台の様子などの解説もあり、興味深く読める。
    芝居を観る現代とは随分異なる、芝居を聴く時代とわかり台詞が多く説明的であることにも納得がいく。

    十分年を取ってからはじめてのシェイクスピアだったが、思った以上に面白く読めた。
    次は「マクベス」あたりを読んでみたい。
    苦手だからと敬遠せず、いくつになっても挑戦することが大切だ。

  • ディカプリオの映画を少し観て読み、また映画を観たくなる
    薔薇という花は、たとえ名前が違っても、その香りは変わらないって、いい言葉だん

  • 出会いから結婚そして死別に至るまでたった五日間の出来事で、二人共々一目ぼれで急激に燃え上がって、悲劇ではあるけれど、幸せだったようにも見える。それにしても、敵同士の家の対立で物語中6人もの人間が死んでしまうなんて、なんと血の気の多い時代なのか!ロミオの友人のマキューシオとベンヴォーリオと3人寄れば猥談(主にマキューシオが)していたり、ジュリエットが乳母にお使いを任せると勿体つかせて報告するところなどコミカルで、結末を知って読んでいるのに最後の最後まで悲劇的ではない感じがする。 解説にあったエリザベス朝舞台が能舞台に似た無背景で、場の設定が‘見立て’設定で次々と変わっていくというのが興味深かった。

  • 皆が知っている有名な話。
    仲の悪い二つの名家のひとり娘とひとり息子が恋に落ちる話。
    行き違いが招いた悲劇。
    ロミオに手紙を出していたが、手紙が届かなくて、ジュリエットが眠っているだけだったのに、勘違いして自殺してしまう。後を追うようにジュリエットも…。
    言葉(セリフ)が少ないので、舞台で見ないと(想像か)雰囲気が出ないのかなと思った。

  • シェイクスピア第一弾!大小はあれ、両家の大人が皆ズレてる。娘の感情を蔑ろにし、無理やりパリスと引き合わそうとするキュピレットには怒りを覚えました。僧ロレンスさんは良いおっちゃん臭があって凄く好印象でした。最後は...もう本当に頼むよジョン!と思わずにはいられませんでした。(ジョンとしてはちゃんと届けたかったんだろうけども...)ロミオとジュリエットは純粋に愛し合っただけなのに弊害多すぎだし、パリスも良い人なのに無駄死に感がハンパないし、いつの間にか母ちゃん死んでるし!シェイクスピア悲劇の代表。納得です。

  • 初めてのシェクスピア。憎みあう家柄の関係性が、悲劇が起こる原因になるわけだけど、だからこそ自分たちの感情を周りに伝える重要性も感じた。解説も、作品が発表された当時の様々な状況に迫っていて読み応えがある。

  • 「心の想いというものは、言葉よりも内容によって床しいもの、実質をこそ誇れ、言葉の花を誇るものではございません」
    無邪気でまだ幼さが残る14歳らしい面もちらほら見えるジュリエットだけど、こんなセリフを言われたらドキッとさせられるのもわかる気がする。
    それにしても古典は東西を問わず一目ぼればかりで、これで結婚してうまくいっていたのか疑問で仕方がない。

  • ラストと有名なセリフは知ってたけど、改めて読めてよかった。

    結構、言葉遊びがふんだんで、原文を読めればこの面白さがわかるんだろうなぁ。

  • 脚本そのままの訳だったので少し読みにくかった。ストーリーは知っていたけど、改めてしっかり読めてよかった。

  •  イギリスが生んだ天才・シェークスピアの原点にして頂点。愛は狂気。

  • 誰もが知ってる話かも知れない、
    けどそれは有名なセリフと結末ぐらいだと思う。
    きっと1部だけを切り取ってみても
    意味がないと思う。
    ロミオにもジュリエットにも
    それぞれ登場人物に物語があって、
    ひとつ、ひとつ、
    美しくて、哀れで、儚くて。
    繊細で壊れてしまいそう。
    登場人物1人、1人に
    魅力がある。
    何回も読み返したくなる。
    ロミオのキザなセリフが恋しくなる。
    ジュリエットと同じように
    私も読むたびにロミオを愛おしく思う。

  • 「おぉロミオ、あなたはどうしてロミオなの?」
    このセリフの真の意味を知った。

    今まではただただ目の前の恋に夢中な"恋は盲目"的な発言だと思っていたのだけど、違ったのね。

    宿敵モンタギュー家の、それも御曹司を好きになってしまった恨めしさ、この世の誰と恋に落ちても構わないのに唯一それが許されない相手と恋に落ちてしまったきゃピュレっと家のお嬢様の悲しい言葉だったとは・・・。

    たまたまラジオで聴いた「ロミオとジュリエット」がとても素敵な曲で演奏したいと思い、そういえばストーリーをちゃんとしらないなと思って読みました。

    あとは解説についていた当時の舞台設備の話も面白かったです。
    当時の三方から観客に見られる舞台での上演を前提に作られた戯曲を、現在の観客の前面のみにステージがある舞台で演じてもそれは全く別のものであるという話。

  • もうセリフがいちいち洒落てる。有名な第二幕のロミオとジュリエットみたいな会話が出来たらそれはそれは気持ちがいいはず。相手のことをどんどん好きになっちゃいそう。

  • 「有名だけど詳しい内容がわからない」という事から読んでみました。
    中途半端に知っていただけのセリフや場面も、読むことで理解し、納得できたのでスッキリしました。

  •  シェイクスピア四冊目読了。タイトル、大筋ともに誰でも知っているお話。シェイクスピアの多くの作品が原作をアレンジしたものらしいけど、この作品もその例に漏れない。話の骨子はギリシャ神話にまで遡るし、解説に依れば作者の時代に原型となる話は複数あったという。シェイクスピアの凄さはそれを演劇で映えるようにしたことだろう。意外だったのは有名なあのシーンが序段だったこと。まさに一目惚れが為さしめたことか、恋に理屈を求めるのは無粋ということだろう。
     英語の地口など訳が不可能な個所があるとはいえ本書の大胆な日本語訳には賛否両論ありそう。できれば原書をよんでみたい

  • 王道が確立されてこそ古典となり得るのか、はたまた、古典から王道が生まれるのか。とにかく、目新しさや新鮮さを求めてはならないとは、思う。しかし人間の無力さや環境に翻弄されるしかない主人公達の遣る瀬無さ、悲哀は、21世紀に生きる私にも痛い程伝わってくる。いつの世も人間とは些細な存在にしか過ぎず、彼らのような恋人達は星の数ほど居たのだろう。

全132件中 1 - 25件を表示

ロミオとジュリエット (新潮文庫)に関連する談話室の質問

ロミオとジュリエット (新潮文庫)に関連するまとめ

ロミオとジュリエット (新潮文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

ロミオとジュリエット (新潮文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

ロミオとジュリエット (新潮文庫)のKindle版

ツイートする