ハムレット (新潮文庫)

  • 新潮社
3.56
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感想 : 336
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  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102020036

感想・レビュー・書評

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  • シェイクスピアの四大悲劇は教養かと思い、読んだ。
    読む前は難解なんだろうなと思っていたが、実は読みやすい上に面白かった。
    だが、真の意味で読み取れてないという思いはずっとあった。

    父王の亡霊から自身を殺した叔父に復讐するように言われたハムレットが、なかなか叔父に復讐しなかったのが、不思議に思ったが、これは当時の復讐劇のマナーらしい。
    復讐をすぐに実行せず、あれこれと策略した結果、主人公が死に至るというのが当時の物語の流れらしい。

    さて、この物語では父親殺しが2回起こる。
    父王殺し以外に、ハムレットと恋仲にあるオフィーリアの父をハムレットが殺してしまう事件が作中で起こる。
    この殺人を機にオフィーリアの気が狂い、その兄のレイアーティーズが叛逆するようになる。
    ハムレットとレイアーティーズが父の仇を取ろうとするのは、その時代に特有な精神であるのか。

    最終的に、ハムレットとレイアーティーズが決闘して、その最中にデンマーク人の多くが殺され、イギリスにデンマークが乗っ取られてしまう。
    これはまさしく悲劇であろう。

    私が今まで読んできた悲劇は大抵個人的な悲劇で終わる。
    しかし、ハムレットは個人だけではなく、国家が悲劇に終わる。
    これは今まで会ったことのないパターンのため、新鮮だった。
    個人に対して起こった事件が国家の崩壊に繋がる展開も論理があった。論理の飛躍がなかった。

  • 1人で復讐をやってのけようとしたハムレット… もう少し誰かに頼れば、自身の命も恋人も失わずに済んだのかもしれないと思ってしまった。

  • デンマーク王子ハムレットが先代の王である父の仇を討つ物語であり、周囲を巻き込みながら悲劇が悲劇を呼ぶが、とりわけオフィーリアが不憫でならない。教養として多くの者に知られている名文が散りばめられており、思い詰めた先のハムレットの言葉には覚悟が宿る。

  • To be, or not to be, that is the question.

    からのリベンジャー、ハムレット無双が始まるかと思ったらそんなことなかった。

  • #読了
    #ハムレット

    うーん、こういう感じの本はやはり苦手。
    昔からの名作だと分かってはいるんだけど、ね

  • 3.56/4844
    内容(「BOOK」データベースより)
    『To be, or not to be, that is the question…….
    永遠の古典。シェイクスピア悲劇の最高傑作。
    新潮文庫版102刷、146万部超えのロングセラー。

    城に現われ父王の亡霊から、その死因が叔父の計略によるものであるという事実を告げられたデンマークの王子ハムレットは、固い復讐を誓う。道徳的で内向的な彼は、日夜狂気を装い懐疑の憂悶に悩みつつ、ついに復讐を遂げるが自らも毒刃に倒れる――。
    恋人の変貌に狂死する美しいオフィーリアとの悲恋を織りこみ、数々の名セリフを残したシェイクスピア悲劇の最高傑作である。』(「Amazon」サイトより)


    原書名:『Hamlet』
    著者:ウィリアム・シェイクスピア ( William Shakespeare )
    訳者:福田 恒存(ふくだ つねあり)
    出版社 ‏: ‎新潮社
    文庫 : ‎284ページ


    メモ:
    ・世界文学ベスト100冊(Norwegian Book Clubs)
    ・西洋文学この百冊


    「生か、死か、それが疑問だ、どちらが男らしい生きかたか、じっと身を伏せ、不法な運命の矢弾を堪え忍ぶのと、それとも剣をとって、押しよせる苦難に立ち向い、とどめを刺すまであとには引かぬのと、一体どちらが。いっそ死んでしまったほうが。死は眠りにすぎぬ――それだけのことではないか。眠りに落ちれば、その瞬間、一切が消えてなくなる、胸を痛める憂いも、肉体につきまとう数々の苦しみも。(94p)」

  • A

  • そう言えばシェイクスピア読んだことなかった。教養として読んでおくべきだなと手に取る。
    戯曲ってこういうことか、と初めて知る。
    読みだすと、確かに面白い。深いことはわからんが面白い。長いセリフも重々しい言い回しも面白い。これが教養なのかと少し理解。
    しかし、人が簡単に死にすぎる…


  • 各々の生き方が力強く、けど運命とは計り知れない。そう思った内容だった。結局の所、はっきり分かってる事が少ないから本当に考察が楽しくなる。あと名言が多すぎて最高だ……
    「to be or not to be, that is the question.」

  • 4回目くらいかな。再読。今回はそんなに響かなかったが、解説がとても頼りになってお陰で勇気を持って気軽に読み進めた。
    ハムレットとかいくつかの本は読んで売ってもまた買って読んでしまうことがある。今回はちょっと自分が乱読・併読しすぎた感。

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著者プロフィール

イングランドの劇作家、詩人であり、イギリス・ルネサンス演劇を代表する人物。卓越した人間観察眼からなる内面の心理描写により、最も優れた英文学の作家とも言われている。また彼ののこした膨大な著作は、初期近代英語の実態を知る上での貴重な言語学的資料ともなっている。
出生地はストラトフォード・アポン・エイヴォンで、1585年前後にロンドンに進出し、1592年には新進の劇作家として活躍した。1612年ごろに引退するまでの約20年間に、四大悲劇「ハムレット」、「マクベス」、「オセロ」、「リア王」をはじめ、「ロミオとジュリエット」、「ヴェニスの商人」、「夏の夜の夢」、「ジュリアス・シーザー」など多くの傑作を残した。「ヴィーナスとアドーニス」のような物語詩もあり、特に「ソネット集」は今日でも最高の詩編の一つと見なされている。

「2016年 『マクベス MACBETH』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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