- Amazon.co.jp ・本 (162ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102020074
感想・レビュー・書評
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2016.6.7
妃結局死ぬんかい!
欲は誰にでもある、王の資格もない
あっけなかったなあ
予言の通りにはならなかったんじゃ。
予言予言ってなんだかファンタジー(^○^)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
10年以上ぶりに読んだ。当時は10代だったのでストーリーを追って、権力のために人殺したりしても結局幸せになれないってことだよね、という勧善懲悪的な印象を受けていたのだが、今回はまた人の心の脆さとか、シェイクスピア独特の言葉遣いなんかに注目して読んだ。
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火曜サスペンス劇場のようなお話。
ルネッサンスの17世紀に火曜サスペンスなのが凄いのだけれども、今となってはちょっと興ざめなところもある。心理的にグイグイ押してきて緊張と強度は凄まじいものである。
とても脳化している。卓越した身体を持つとてつもなく強靭な武将がおのれの頭脳に追いつめられるというのが皮肉である。身体に弱みがないからこその精神障害なのかもしれない。凡人はこうならなくて済むのだろう。
きれいは穢い。脳は矛盾を招き入れるものなのである。
それにしても、福田さんの解説は、リア王も、マクベスもハムレットを持ち上げる。悲劇の始まり。ハムレット、もう一度読み返さなくては…
シェイクスピアは舞台が観たい!
Mahalo -
読みごたえ十分。初めてのシェイクスピア、面白かった。人の弱さ、貪欲さ、そういったものが描かれていて、迫力がすごいと思った。
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四大悲劇(ハムレット、オセロ―、リア王、マクベス)の中で最後に作られた作品。その多くを歴史家ホリンシェッドの『年代記』に負うているが、11世紀に実在したスコットランド王・マクベスは、確かに親戚の前王を殺して自ら王位についたが、17年間の在位期間中は国王として立派な業績を挙げたのだという。
本作品は、四大悲劇の最後の作品であるにもかかわらず、ストーリーは、『ハムレット』や『リア王』のような複雑さはなく、むしろ非常に直線的で、大雑把に言えば、魔女にそそのかされた心の弱いマクベスが、王を暗殺して自らが王位につくものの、その悪行の祟りを恐れ、惑うというものである。
そのマクベスの姿は、「生か、死か、それが疑問だ」と悩みつつも、「来るべきものは、いま来なくとも、いずれは来る ― いま来れば、あとには来ない ― あとに来なければ、いま来るだけのこと ― 肝腎なのは覚悟だ。いつ死んだらいいか、そんなことは考えてみたところで、誰にもわかりはすまい」という境地に達したハムレットとは対照的である。
よって、作品に込められたテーマも、『ハムレット』が「世の中には、白黒や善悪の判断できないこともあるが、それは運命として受け入れるしかない」というものであるのに対し、『マクベス』においては、「世の中の白黒や善悪が明らかであることは、破ってはいけない」ということなのであり、それがむしろ、弱い人間にとっては心に刺さるストレートなメッセージなのかも知れない。
シェイクスピア悲劇の中では、主題のはっきりとした、取りつきやすい作品と思う。 -
to be or not to be 書きかけ説があるけども
英語で読んだ方がいいのかなー
つまらなくはなかったけど普通だなー -
『マクベス』はシェイクスピアが1606年頃に完成させた戯曲です。実在したスコットランド王や将軍を登場させた作品で、王であるダンカンに重用されていた野望に取り憑かれた将軍マクベスが主人公。
マクベスが王を暗殺し自ら王に即位してからマグダフ、子息マルコムに討たれるまでを描いた作品でシェイクスピアの4大悲劇のなかの最後に書かれた作品。
4大悲劇の中では一番短い作品たが、当時のスコットランド王ジェームズ一世(話し中の忠臣バンクオーの子孫)への宮中観覧用作品としたので短いと言うのが定説。劇中にもジェームズ国王に媚びたセリフが多いのが特徴と言われる。
ダンカン王を暗殺し王についたマクベスが劇中ではすぐ遺児マルコムとマクダフにより復讐される(実在は在位17年)。
魔女からいずれ子孫が国王になると予言されたバンクオーはマクベスにより殺されるが、息子は他国に逃れいずれ国王となる。
魔女の予言が厚く信じられていた頃のお話しだが、結果的に後々ジェームズ一世王の時代に王位正当性を持たせる為に好まれており、後から作り出したものとも言える。 -
誰が膝まずいてマルコムの足をなめ、衆愚のやじを浴びるものか。たとえバーナムの森がダンシネインの城に迫ろうと、女から生れぬ貴様を相手にしようと、さあ、これが最後の運試しだ。このとおり頼みの楯も投げすてる、打ってこい、マクダフ、途中で「待て」と弱音を吐いたら地獄落ちだぞ。
2019/10/17読了
……疑心暗鬼に苛まれ、魔女や幻影の預言を当てにしたマクベスが、最後に全てを捨てて身一つで放つ台詞。これぞ悪の美学か? -
自業自得のお手本のような悲劇、故に時代を超えても楽しめる一冊した。
少し台本の様な文章は詳細が省かれているような書き方も相まって、読んでいるのに観劇している気分になれました!
脳内で勝手に宝塚歌劇団で再生してしまいました!