クリスマス・カロル (新潮文庫)

  • 1232人登録
  • 3.58評価
    • (106)
    • (131)
    • (248)
    • (23)
    • (9)
  • 155レビュー
著者 : ディケンズ
制作 : 村岡 花子 
  • 新潮社 (1952年11月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (151ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102030080

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ヘルマン ヘッセ
フランツ・カフカ
遠藤 周作
ヘミングウェイ
有効な右矢印 無効な右矢印

クリスマス・カロル (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • クリスマスの頃には毎年読み返したい小説。学生時代から何回も読み返してきました。人って子どもの時代の思い出をいとも簡単に忘れてしまって、世俗にまみれてしまいがちです。それが「現在」。本書は、そうした「現在」を重ねていくと、つらい「未来」が待っているぞと警告をしてくれます。そして、どんな人でも、「現在」を変えられるのだとスクルージが証明してくれます。

  • 大金を手に入れられない人が己の能力不足から目を逸らす為のストーリー。
    と思う一方、やはり心の繋がりはとても暖かく、幸せの大部分を占めていると思う。大切にしたい。
    スクルージの改心が早すぎて、幽霊3人の役割が少し薄く感じた。

  • クリスマスの幽霊(神さまみたい)が「過去・現在・未来」の主人公を見せて悔い改めさせるという発想が凄い! ◆貧しい人々のクリスマス料理の描写が資料としてためになった。貧しくても楽しい雰囲気♪ 一番いい服を着て。七面鳥をパン屋に焼いてもらったり。よその家のプディングを盗むひとがいたり。

  • クリスマスってやっぱり特別な宗教行事なんですね。
    日本でのクリスマス観との違いがはっきりと描かれていました。
    スクルージさんはだんだんと態度が変わっていくのかと思いきや、一人目の幽霊に会っただけで完全に屈服してしまっているのがおもしろかったです。
    「自分の気の持ちようで人生の善し悪しは変わるんだよ」っていう道徳色の濃い作品でした。

  • ディケンズの有名な作品のひとつです。
    ディズニーも映画化したのでご存知の方も多いでしょう。

    クリスマスの時期になるといつも読んでいます。道徳の本として大人も読むべき一冊です。


    クリスマスの本当の意味とは?

    この本を読む前と読んだ後では、おそらく何かが変わっていると思います。

  • 文学というより道徳の本として、自らの生き方を省みるために大人が読むべき本。地獄絵図のような絵画でなく、文学こそ自身の今の生き方を振り返ることができる最良の教材であることを本書は教えてくれる。過去、現在、未来どこをとっても教訓に満ちている。

  • 翻訳者の村岡花子さん同様、毎年クリスマスに読む本。
    何となく児童文学のようなイメージを持っていたけれど、子供の頃は怖くて読めなかった。大人になってようやく意味が分かり、これはけして児童文学ではない。大人こそ読むべき本だと認識を改めた。

    人間誰しも年をとるにつれて頭が固くなり、偏屈になったり、へそ曲がりになったりする。そうなってはいけないと自戒の意味で毎年読んでいる。1年経って忘れかけた頃にまた読む。何度読んでも新鮮な思いにとらわれ、毎回感動している。失いたくない素直な心、他人に対する愛情と善意を思い出させてくれる本。この本を読んでもなお頭が固く、偏屈でへそ曲がりな方には、DHA & EPAを摂取することをお薦めする。

    ディケンズの翻訳はあまり良いものがなく、日本語で読むのが辛い(原書ではもっと辛いが、雰囲気は損ねないだろう)のだけれど、村岡さんの翻訳は好き。私が生まれる前に訳されているにも関わらず、けして古臭く感じない。また、ディケンズの文体もよく捉えていると思う。ジョン・アーヴィングが敬愛するディケンズ。その理由がよく分かるような訳が小気味良い。

  • ディケンズ「クリスマス・カロル」新潮文庫

    街にはイルミネーションが輝き、近所のスーパーでは松任谷由実の「恋人がサンタクロース」が流され、ホームセンターにはツリーやリースが並び、洋菓子屋ではケーキの予約注文を受け付けるなど、にわかに街が色めいてきました。

    クリスマスが今年もやって来る〜♪

    そんなクリスマスを馬鹿げていると一蹴するスクルージ。

    それなのに、ラストには思わず「どうした!どうした!スクルージ!」と言いたくなります笑

    なんとなく、こうしなさい、ああしなさい、という説教くささもあります。イエス様々な雰囲気ですね。

    32頁の鎖のくだりのところで、
    「Title of mine」/BUMP OF CHICKENの歌詞を思い出しました。

  • 強欲・不人情で嫌われ者の商人スクルージは、クリスマス・イブに、幽霊となったマーレイで再会し、ある三人の幽霊に導かれて、自分も含めたロンドンの貧しき人々が、X’masに、家族とのしあわせなひとときを過ごすことがいかに大切なことか、を学んでいく。孤独に歪んだ自分の性格を反省し、彼は改心していく。個人的に、孤児院に入れられみなし児になったスクルージ少年が、さみしさを忘れるため無理にアリババの物語に心ときめかすシーンが泣けた。また足の悪いティム少年とその家族の悲話も、胸がしめつけられハラハラする。極上のペーソス。

  • 何年かに1回、クリスマスシーズンになると読みたくなる。もう4度目かな。

  • 昔読んだので内容ははっきりと覚えていない。
    お金がすべてじゃない、人との快い関わりが幸福であるということか。

  • 村岡花子訳の『クリスマス・カロル』
    映画化されていて、「三人のゴースト」「クリスマス・キャロル」(ディズニー)としても公開されている(見てないけど)。

    この本の訳者の村岡花子さんもそうみたいだけども、僕も毎年クリスマスの時期には『クリスマス・キャロル』を読むようにしている。
    去年は、縁あって神山 妙子さんの訳のを読んだのだけども、今年はまた村岡花子さんのを選んだ。

    今回(も?)特にこころに響いたのは、
    心の狭いスクルージが、(たとえ言葉の上にせよ)命を軽んじた発言をしたことを第二の幽霊に諌められた場面。
    健気なティム坊の持つ命のありがたさを、万人に対しても向けられるようになったスクルージの改心に、なんとも心を打たれた。

    そうだな・・・
    メリー・クリスマスを自分や自分の家族のため ” だけ ” ではなく、多くの、そして一人一人に向けられた祝福の言葉になるように祝えたら幸せだ。

    やはり何度読んでもスカッとする物語。

    ----------------
    【内容(「BOOK」データベースより)】
    ケチで冷酷で人間嫌いのがりがり亡者スクルージ老人は、クリスマス・イブの夜、相棒だった老マーレイの亡霊と対面し、翌日からは彼の予言どおりに第一、第二、第三の幽霊に伴われて知人の家を訪問する。炉辺でクリスマスを祝う、貧しいけれど心暖かい人々や、自分の将来の姿を見せられて、さすがのスクルージも心を入れかえた……。文豪が贈る愛と感動のクリスマス・プレゼント。
    ———————
    【目次】
    第一章 マーレイの亡霊
    第二章 第一の幽霊
    第三章 第二の幽霊
    第四章 最後の幽霊
    第五章 事の終り
    解説(村岡花子)
    ----------------

  • グリンチのように、クリスマスが嫌いで
    人が嫌いで世間が嫌い。
    頑なに人を寄せつけず、お金だけを
    掴んで離さないスクルージ老人。

    クリスマスも近いある日、唯一付き合いのあった
    "死そのもの"のような目をしたマーレイの幽霊が現れ、
    スクルージが人生を改めるためのチャンスと
    希望がまだあることを知らせにやってくる。

    東方の三博士を思わせるような
    過去・現在・未来のクリスマスの幽霊。

    風景や心理描写も細かく、時にくどいほどに
    書かれてあることで、スクルージの神経の細かさや
    思考の速さをも見事に描写していて圧巻。

    幽霊との時間の旅の中で触れた過去の
    希望や喜び、苦労、その芳香。
    向上心が妄執に変わり、色褪せ変わっていく気持ち。

    忘れていた大切なことを思い出す時間から
    自分の"元"に戻ってきた「時」。
    生きている限り、変わることも埋め合わせることもできる。
    周りの人に対する愛情と善意の躍動する
    クリスマスの本質を教えてくれる普遍的な物語。
    大好きな村岡花子さんの訳で読めるのもうれしい♡

  • 森田草平訳岩波文庫版を読んだがリストになかったのでここに。
    守銭奴のおっさんがクリスマスのよるに三つの精霊に会って改心するだけの話。
    冗長。

  • 「情けは人の為ならず」のイギリス版・キリスト教版といったところ。善意というものはただそれだけで無条件で強く、物事を円滑に進めてくれるものなのだと再認識させてくれるかわいらしいお話だった。言葉遣いが硬かったり不安定だったりしたのが気になってニュアンスを補完しつつ読んだのだけれど、まあ60年前の訳だから仕方ないかな。明日から、今より少し優しくいられそう。

  • アニメにでもしたがおk。

  • 主人公のスクルージは冷酷でお金がすべて、家族を持たず人の温かさも受け入れない町一番の嫌われ者の老人。
    クリスマスイブの夜、彼のもとに三人の精霊が現れます。
    過去、現在、未来の精霊に彼自身のみにくい姿を客観的に見せられ、スクルージは反省し良心を取り戻します。
    クリスマスイブの夜の不思議な体験を経て、本当の幸せの意味を知る。
    どんな人でも変わるチャンスがあるんだと思わせてくれる物語。
    スクルージまではいかなくても、自分は身近な周りの人を本当に大切にできてるのかな?優しくなれてるかな?
    そうやって自分自身を振り返るきっかけをくれるとても素敵な物語です。
    この小説は私のとても大切な友達にプレゼントしてもらった本で、
    毎年この季節が来ると読みかえしたくなります。

  • 映画よりも生々しい感じでぐいぐい引き込まれた。

  • チャンスを貰い、悔い改めてその後幸せなまま終わるのがスクルージ、終わらないのがジャン・バルジャン…。文の長短とお国柄もあるのかしら。
    読むとスクルージを我が身に置き換えて自分の言動を振り返るんだけど、毎回ちょっとずつ身に迫る箇所が違うのが面白いです。そうして今年が去年よりちょっとでも良くなっていればいいなあとかぼんやり考える作品。

  • 感動しなかった私は、どうしたらいいんだろう。
    いいおじいさんになってよかった。

  • クリスマス前には必ず読みます。読んだ後にはじんわり心が温かくなります。最後の『彼自身の心は晴れやかだった。彼にはそれで充分だった。』がいいですね。かくありたいです。

  • 良い話で子供にも読ませたい作品。だけど、老人が主人公なんだからもっと哀愁があってもいいと思う。子供向けとはいえ、寂しい過去への後悔だけでなく、先のない人間の寂しさ・悲しさをもっと描いても良かったんじゃないかな。

全155件中 1 - 25件を表示

クリスマス・カロル (新潮文庫)に関連する談話室の質問

クリスマス・カロル (新潮文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

クリスマス・カロル (新潮文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

クリスマス・カロル (新潮文庫)の文庫

クリスマス・カロル (新潮文庫)の文庫

ツイートする