クリスマス・カロル (新潮文庫 テ 3-5)

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  • Amazon.co.jp ・本 (137ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102030080

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりに再読。
    善意や良いことというのは、自分の心を楽しませることにつながるのだろうと思う。
    自分の人生をどのように使うかは、その人次第だ。
    幽霊たちに見せられたものから学ぶ力があったスクルージには、素直な心が備わっていたのだと思う。




    1999.3.18
    ものすごく心が洗われるお話だと思った。ゆうれいが、過去・現在・未来をそれぞれ司っているのは、なるほどと思ったし、話の展開のテンポも軽やかで、読み易かった。多くの人々が登場するが、それらの人々の心の動きも生き生きとしている。ディケンズは面白い、と思った。彼の作品をもっと読んでみたい。

    2004.7.7
    死んでしまえば、結局お金なんてどうしようもない。死んでからでは人を大切にすることもできないし、償うこともできない。日々の生活に追われ、我欲の多い私には、改心したスクルージのようには、なかなかなれないかもしれない。それでも、少しでも温かい心で生きていきたい、と思う。

  • 人に対して冷たく、いじわるなスクルージおじさん。どこか自分とも重なる部分もあり、決して他人と思えなくて憎めない。クリスマスに読みたい美しくて不思議でぬくもりに包まれたプレゼントのようなお話。

  • 温かい風景描写と、スクルージに対する人々の感情描写が対比され、それぞれをより高く際立たせている。
    ラストの落とし方自体は平凡で読み易くはあるものの、こちらまで笑顔になるような温かい描写が見事。

  • 私の「大好きな物語」の一つになりました。ラストシーンに心から感動。涙が出そうになりました。胸に溢れる温かい気持ち。

    新潮文庫の古い装丁バージョン(水野信策氏によるもの)で読みました。これが、物語の時代の雰囲気に合っていていい。
    訳は村岡花子氏。古い表現、それもいい!

    全てが最高でした。クリスマスのシーズン以外にもまた読みたいですし、他の訳のものも読みたいです。

  • いつも読んでも引き込まれる。

  • 昔と違って教会離れが進んでいるらしいイギリスですが、クリスチャン精神が根底にあるせいか慈善活動に熱心な人は多い。特にクリスマス・シーズンになると、そんなチャリティが盛んになります。スクルージと同様に、その一年間を振り返って「みそぎ」をして魂を清めたいのかもしれません。この本の装丁、寝巻き姿のスクルージとクリスマスの精霊ですが、彼は幼い頃の貧困から抜け出すために貪欲になったのでしょうが、根っからの守銭奴ではなく、本来は人恋しいという人間性がこの絵に表れているような気がしてなりません。

  • 知らぬ人はいない、と言うほど、ケチで人嫌いと有名の老人。
    彼の元にクリスマスイブに訪れたのは、かつての相棒だった。

    徳を積む、という事がない老人に、昔の友人が
    本人という立派(?)な証拠付でこれからを考えさせるという
    ある意味ありがたいクリスマスプレゼントやも知れません。
    過去、現在、未来と見せられた老人の変わりようと
    これからの選択と。

    とはいえ、ここまで真逆に変わると
    驚きを通り越して、どうした?! と
    頬をつねりたい気分、でもあります。

  • ディケンズのひとつぐらい読んでおかないと、
    みたいな?(こらこら)これはどう評価すればよいのやら。
    私のように心が汚れていると評価に困りますな。まあ短いのでさらっと読める。

  • ケチで頑固で他人を愛することのない大金持ちのスクルージ。クリスマス前の夜、亡くなったビジネスパートナー
    マーレイの幽霊が現れる。
    マーレイの予言によると、3人の幽霊の導きを得なければ自分と同じ運命になるとのこと。
    スクルージは、3人の幽霊がみせた景色により、人生おいて大切なものを思い出す。

    予想通りの展開なのに、予想以上に心温まるいい話だった。クリスマス前におススメ

  • クリスマスの頃には毎年読み返したい小説。学生時代から何回も読み返してきました。人って子どもの時代の思い出をいとも簡単に忘れてしまって、世俗にまみれてしまいがちです。それが「現在」。本書は、そうした「現在」を重ねていくと、つらい「未来」が待っているぞと警告をしてくれます。そして、どんな人でも、「現在」を変えられるのだとスクルージが証明してくれます。

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著者プロフィール

1800年代を代表するイギリスの小説家。おもに下層階級を主人公とし、弱者の視点で社会を諷刺した作品を発表した。新聞記者を務めながら小説を発表し、英国の国民作家とも評されている。『オリバー・ツイスト』『クリスマス・キャロル』『デイヴィッド・コパフィールド』『二都物語』『大いなる遺産』などは、現在でも度々映画化されており、児童書の発行部数でも、複数の作品が世界的なランキングで上位にランクされている。

「2020年 『クリスマス・キャロル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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