デイヴィッド・コパフィールド(1) (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (494ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102030103

感想・レビュー・書評

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  • 旧表紙の中野訳で読んだけどブクログにないので仕方なく新訳の表紙を張ってる。

    「ライ麦畑でつかまえて」のホールデン君が冒頭でデイヴィッド・コパフィールドのような自己紹介は省略させてくれと言っていたのを覚えいる。でもホールデンくんにしても誰にしてもコパフィールドのような波乱万丈の生涯をおくった人間はまずいないだろう。まだ1巻しか読んでないので10歳そこそこなのに東海テレビの昼ドラも真っ青な急展開!
    作中子どもを騙したり虐待する大人がちょくちょく出てきて何ともやるせない気分になる。ただイギリスの小説はやはり読みやすい。

  • よい物語に浸る時間はなんて素敵なんだろう、と思える1冊。
    前に読んだのは10年ぐらい昔だけど、変わらずおもしろいなぁ、と思う。

  • チャールズ・ディケンズの自伝的小説。これまでにディケンズの小説はいくつか読んでいるのですが、そろそろ『デイヴィッド・コパフィールド』も読んでおかないとなと思い読み始めた。
    デイヴィッドの境遇が不憫すぎるのですが、ディケンズの作家活動前半に特有の明るい文体で書かれています。ディケンズの小説はどれも長いし人物もたくさん出てくるのですが、どのキャラクターもキャラが立ってて面白いです。特にペゴティーが好き。まだまだ続くので、頑張って読み切りたいです。

  • やたらと濃いキャラの伯母さんが出てきたな…その後全然出てこないな…と思っていたら、最後に全部持っていった。主人公がかわいそうなターンが長い分スカッとしたかも。
    しかし翻訳者の解説で今後の展開が相当ネタバレされてしまった。ミコーバーとか再登場するんだ…。作者がこんな悲惨な少年時代を送っていなかったことがわかったのは良かったかも…やっぱり小説用の誇張だったんだな…
    昔のエンタメ小説という感じで結構面白いし読みやすい。翻訳が古いからかなかなか知らない単語も多くて新鮮な気分で読めるかも。

  • 主人公の凄惨な子供時代が描かれている。時代や階級特有の描写については理解しがたい側面もあるが、幼い主人公が抱く不安などは痛々しいほどに感じ取ることができる。
    かと思えば、一転コミカルな記述が差し込まれたりして喜劇的な印象を与えてくるのが快い。

  • 生まれる前から父を失っていたデイヴィッドの幼少期。幼い頃から大人でも苦しいような人生を歩み始める。誰かの庇護を受けなければならないからこそ、振り回され続ける。その中で、手を差し伸べようとしてくれる人の存在にどれだけ救われたことか。貧しい人たちのさわやかな明るさが印象的だった。

  • ディケンズ自らが一番好きだという、自伝的要素を含む長編小説。第一巻は生い立ちから少年期の過酷な日々を描く。

    波瀾万丈の人生を予感させる幕開け。継父とその姉によるいじめ、小汚い酒屋での強制労働など、主人公がまだ幼い子供だとは思えないほど、過酷な展開が読者の胸を打つ。その一方で、献身的な乳母ペゴティーの愛情が心の支えとなり、学校編では多様なキャラクターが登場し、どことなくマンガ的でユーモラスな友人たちに心癒される。

    全体的に、かつて日曜日の夜19時30分からやっていた、アニメ『世界名作劇場』の雰囲気を感じた。あの優しい絵柄で、アニメーションとして動いていてもおかしくないストーリーだと思う。

    第一巻の終盤のさらに過酷な運命には衝撃。ここで長い間鬱展開が続くだけに、目的地に到達したときの10歳の少年らしい涙と、伯母の痛快なセリフに舌を巻いた。凹む展開が多くて重い感じがしていた本作だが、ここではっきりと自覚した。
    「いやぁ、これは面白い!」

  • 最高傑作

  • 最初の方の大袈裟な感じが面白かった。デイヴィッドは霊能力者になる日に生まれた。『ヒアアフター』のモチーフがある。

  •  
    ── ディッケンズ/中野 好夫・訳《デイヴィッド・コパフィールド 19670302 198903‥ 新潮文庫》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4102030107
     
     Dickens, Charles 18120207 England 18700609 58 /John Huffam
    ♀Peruginim, Kate 18391029 England 19290509 89 /旧姓=Dickens
    /Perugini, Catherine Elizabeth Macready 娘。画家。ケート・ペルジーニ
    ♀Dickens, Monica 19150510 England 19921225 77 /曾孫。作家/モニカ
     Lloyd, Harry   19831117 England /俳優/5世代後の子孫。ハリー・ロイド
     
     天才はたて続けにやって来ない。
     
    …… ディケンズ3世が上院議員になった。
    「あんたは、お祖父さんほどには偉くない」と非難されたのに対して、
    「百年に二人のディケンズは必要ではない」とやりかえした。
     
    http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/day?id=87518&pg=19120207
     ↑ディッケンズ ↓ディケンズ
    https://twilog.org/awalibrary/search?word=%E3%82%B1%E3%83%B3%E3%82%BA&ao=a
     
    (20120515)(20210210)
     

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著者プロフィール

Charles Dickens 1812-70
イギリスの国民的作家。24歳のときに書いた最初の長編小説『ピクウィック・クラブ』が大成功を収め、一躍流行作家になる。月刊分冊または月刊誌・週刊誌への連載で15編の長編小説を執筆する傍ら、雑誌の経営・編集、慈善事業への参加、アマチュア演劇の上演、自作の公開朗読など多面的・精力的に活動した。代表作に『オリヴァー・トゥイスト』、『クリスマス・キャロル』、『デイヴィッド・コパフィールド』、『荒涼館』、『二都物語』、『大いなる遺産』など。

「2019年 『ドクター・マリゴールド 朗読小説傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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