パパ・ユーアクレイジー (新潮文庫)

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制作 : 伊丹 十三 
  • 新潮社 (1988年1月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102031032

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パパ・ユーアクレイジー (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • とても特徴的な訳文なので、最初は非常につらかったけど、ラストでは膝を打ちまくり。読むたびに新鮮な発見がありそうな本。

  • 家に一冊は買って置いておきたい本。なんていうのかな、おもしろいからと言うよりは、読んでいると安心するからって表現が近いかな。

    父と息子の二人暮らし.父は小説家をやめ,料理の本を書いて生活しようとする.そして小説家という職業を10歳の息子に譲る.その約束を通じて,父親から息子へ,大切ないろいろなことが伝えられる.
    あとがきで,伊丹十三も書いているけれども,「ものわかりのいい父親がいろいろな人生の教訓をものわかりのいい息子に伝える」という物語ではない.

  • 「読書力」文庫百選
    2.この関係性は、ほれぼれする
    →父子のコミュニケーション

  • 伊丹十三の訳も素晴らしい。

  • 全編にわたり、父が息子に誠実に何かを伝えようとするところにぐっとくる。

  • ピートとピートの父さんの穏やかな会話、シンプルな食事、無邪気な戯れは、ちょっと村上春樹ワールドなイメージだ。だから何?っとも言える生活だけど、その何ともないところがさわやかで清々しい。家の裏出がすぐマリブビーチなんて想像するだけでワクワクする。父と息子がこんな風な時間を過ごすことができるのはとても贅沢だと思うし、現実的ではないかもしれない。本来、母親のそばにいることの方が多い年頃の息子が父親と一緒にいることを選択すること自体、男親にとっては嬉しい限りではないだろうか。赤いフォードでピートたちはドライブにでかけたが、オイラもまさにそんな旅を息子や娘と旅をしたいなという夢があった。どこに行きたいとか、何がしたいという訳ではなく、とりとめのない話をしながらオイラが子供に戻り、息子や娘が大人になる瞬間をお互いに感じ合えたら面白いだろうと思う。
    それにしても伊丹監督が翻訳の仕事もしていたのはビックリだ。それにこの翻訳の方法。読み辛いなと思っていたけど、あとがきを読んで納得だ。

  • 誰がクレイジーかと言えば、訳者の伊丹十三氏でしょう。
    英語なのに、主語を略さないというルールで翻訳してみる、しかも、そのまま出版してしまう…クレイジーです(笑)

  • 直訳っぽさが気になるってのはよくある話ですが、ここまでやられるといっそ清々し…
    いかと思いきや、ここまでやられるとちょっと内容がすんなり頭に入ってこなくて困りました。
    短い話なのに読むのに時間がかかってしまった。

    英語ってこんな言語なんだな、日本語ってこんなにも主語を省略してるんだな、と言うのを改めて実感できたのは面白かったし、作者の意図は分からんでもないし、これ、好きな人は好きなんだろうけど…私は普通に訳して欲しかったな。
    良い会話が結構あるのに、変な距離感ができて頭に入ってこないのは致命的だ。
    これなら原文を読んだ方が良いかもしれない。

    内容は、物書きの父と、よく考える10歳の息子が、二人暮らししながら世の中の事象に関して様々な会話をしていくというもの。たまに遠出もする。
    クリスマスの辺りからやっと二人の関係性や距離感が掴めてきて、男の子が可愛くなって来ました。

    会話が全体的に何だか概念的で登場人物みんな名前が出てこない。
    うまく説明できないが、父も息子も登場人物と言うよりは、作者であり読者なのかな、という印象でした。

  • 【本の内容】
    マリブの海辺にある父の家で、僕と父の新しい生活が始まった。

    父は僕に、僕自身について小説を書くように言った。

    僕は海を、月を、太陽を、船を知ってはいるけれど、僕自身や世界をほんとうに理解するにはどうすればいいんだろう。

    -10歳の少年ピートは父親との時に厳しく、時にさわやかな会話を通じて、生きることの意味を学んでゆく。

    名匠が息子に捧げた心あたたまる詩的小説。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    10歳の誕生日、ピートは作家の父から一冊の本をプレゼントされ、同時に自分自身の小説を書けと命じられる。

    ひょんなことからマリブの海辺で始まった父子の二人暮らし。

    つましい生活の中で、父は生きることの意味や喜びをさまざまな表現でピートに教える。

    詩的で哲学的でしかも雰囲気のいい小説。

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

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    [ 参考となる書評 ]

  • なるほど、伊丹十三訳。
    私にはこの訳はこの作品世界にぴったりである、
    と思う。(勿論、原文で読んだ事なんてないよーー)
    そういえば、原文を知らないのに、
    この訳は好き嫌い、いい悪いってどこの部分でそう感じて
    判断しているのだろう?

    海のそばの父と息子が住む家だとか
    作家のライスだとかこの作品を好きだと
    私のどこの部分が感じるのだろうなぁ

  • あらすじからは期待したけど、期待はずれ。決定的に二つの理由でアウト。ひとつ、10歳の無垢な視点から世界を見た感じを書いているが、観念的な話をかなりしていて10歳にしては物分りが良過ぎる。16歳とか18歳とかなら分かる。要は、10歳の本質を全く捉え違えているので根本がだめ。ふたつ、伊丹十三の訳。意図的らしいが、my father ...、my mother ...などを全て「僕の母は、僕と僕の父を僕の母の車で送ると言った」など、my全部訳さんでいいやろみたいなのとか、子供が父に話しかけるyouが全部「あなたは○○なの?」みたいな感じで「あなた」は親子の会話としておかしいやろとか、直訳が過ぎてそもそも文章として成り立ってないので読みにくい。

  • 「父ちゃんあんたはイカれてる」
    すばらしい言葉だが
    彼はついにそれを口にしなかった
    なぜなら、人をきちがい呼ばわりするやつが一番のきちがいだからだ
    彼はそれを父に教わった、愛情とともに
    まったくイカれてる
    しかし小説と、ただの物語に違いがあるとするなら
    それはおそらく「逆説」の有無ではないか
    そんな気がする

  • 物書きの父親をもつってどんな感じなんだろう。
    経済的な面での苦労は多そうだけど、浜辺で一緒に遊んだり、いろんな話をしたり、ふとした思い付きから即一泊旅行したり、普通のサラリーマン家庭じゃなかなかこうはいかないよなぁ、と思うとちょっとうらやましい。
    海辺と山の中、どっちに住みたいかと言われたら、私は山がいいけど、この父子は断然海派なんだなぁ。
    貝殻や流木拾って歩いたり、浜辺でかけっこしたりするシーンは単純に楽しそう。
    実際に子育てしたらなかなか理想通りにはいかないのだろうけど、こんな風にコミュニケーション取れたら幸せだなと感じた。

  • ウイリアム・サローヤン「パパ・ユーア クレイジー」読了。何度目だろうか。読むたびに瑞々しく詩的に美しい言葉の世界が広がる。僕の心のベストテンに常にランクインし続ける、「僕と父さんと世界」の物語。

  • たしか中学一年くらいの時に読んで、伊丹訳にアメリカの匂いを感じた。
    「作家になるにはものごとを詳しく観察すること」

  • 背中で語る父親っていうのもいいけど、こういう父親も良いなぁ。少年はこれからどんなふうに成長していくんだろう。

  • 男の子とお父さんの話。なんでもない、他愛のない会話が、なんだか深く重い。世の中とか人間とか、どう捉えてよいか分からないとき読んだらいいのかも。

  • 真面目に話し合うということ

  • 読みやく楽しい本。

  • 小学生の時に読んで、それ以来ずっと手元にある本。
    独特の訳し方、言い回しが、妙にクセになります。
    読むたびに気持ちが旅したような気分になります。

  • 読み続けて10年

    僕が父親になってから読み返した時

    また一つ発見があるのだろう

  • 本を読みかける権利は誰にでもある。

  • 高橋源一郎「小説教室」に引用されていた文に一目惚れして買った小説。
    10歳の少年は父親との生活、会話を通して生きることの意味を学んでいくという話。
    この親子の会話がたまらなく好きだ。
    「世界を理解するってどんなことなの?」
    「世の中の人ってどうしてあんなふうなんだろう?」
    生きることの意味を知りたい息子(10歳とは思えないが)の質問に対する父親の答えがあたたかい。時々理解不能だけど(笑)。
    とにかく受け答えのセンスが半端ない。

    生きることの意味はひとそれぞれ異なっているし、答えることなんてできないけれど、著者は自分の息子にこの小説を捧げた。
    著者の息子への愛、人々への愛が詰まった小説です。

  • とても深いお話でした。
    大切なことがたくさん詰まっていたように感じます。
    翻訳のされかたが賛否両論だった意味がわかりました。
    善し悪しは人それぞれだと思います。
    翻訳者の方がありのままの姿でこの本を訳したかったという気持ちはわかりますが、やはり読みずらいです。

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マリブの海辺にある父の家で、僕と父の新しい生活が始まった。父は僕に、僕自身について小説を書くように言った。僕は海を、月を、太陽を、船を知ってはいるけれど、僕自身や世界をほんとうに理解するにはどうすればいいんだろう。-10歳の少年ピートは父親との時に厳しく、時にさわやかな会話を通じて、生きることの意味を学んでゆく。名匠が息子に捧げた心あたたまる詩的小説。

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