ねじの回転 (新潮文庫)

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制作 : Henry James  小川 高義 
  • 新潮社 (2017年8月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102041031

ねじの回転 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 「ねじの回転」の新訳が出たんだってね~と
    いつものBBの本屋さんへ…

    翻訳者が最近読んで面白かったエリザベス・ストラウトさんの
    本を訳した方だったので安心して購入してきました。

    「ねじの回転」は一番初め、
    新潮文庫の蕗沢忠枝さんの訳で読み、
    「えっ?(ポカーン)」状態になったけれど、

    「たぶんこの小説は本当はもっと面白い…」
    と言う気がたまらなくして、
    (その時の感想文を読み返すと
    「訳文が時折変てこで気が散る」と書いてある!)

    行方先生訳(岩波文庫)で読んだら大当たり、
    大好きな小説になった。

    ストーリーは、両親を亡くした幼い子どもが住む
    イギリス郊外のお屋敷へ、
    家庭教師として雇われた若い娘が、
    その子どもたちにまつわる人物の幽霊を目撃するのだが…。

    単純に考えて、あの人とあの人が連続でって
    それだけでも、もう怖いよね~。

    ただ今回、この主人公のことを
    「頑固で人の話を聞かない、独善的で思い込みの激しい
    厄介な人だな…」と思った。

    「本当に見えてるのですか?!」ってね。

    行方先生訳では、私、割合先生の味方だったんですのよ!
    この変化、不思議。

    私の中でお勧めは、やっぱり行方訳なんだけど、
    読み比べると面白いと思います。

    と こ ろ で、
    日本で海外文学(所謂翻訳もの)を読むのを趣味としている人って
    3,000人(しか)いないそうですぞ!!

    3,000人…、頑張れば全員と会うのも無理じゃないくらいの人数…

    最近はBBの本屋さんでも、その他行きつけの本屋さんでも、
    海外文学のコーナーは徐々に縮小されていると言う由々しき事態。

    つまり、翻訳ものの未来は
    まずは3,000人の双肩に全てがかかっているってこと。

    とにかく、存在をアピールするには「本を買う」しか無いので、
    これからもしっかりとその活動をして行きたい。
    (本を買いすぎ?と思ったとき、正当化する理由付け)

  • すべて大人からの視点で語られており、あくまで大人から見た様子しか描かれないので子どもたちの詳しい心理はわからないが、大人の子どもに対するステレオタイプな見方が非常に滑稽であることを皮肉り、茶化しているお話のように感じた。この教師にとって子どもはいつでも愛らしくて傷つきやすく、守ってやらなくてはいけない存在なのだという大人の「常識(固定概念ともいう)」があり、だからこそそこから大きく逸脱した子どもたちが恐ろしく思える。怖いのは幽霊ではなくて生身の人間である子どもたちのほうだというのが面白い。
    ただ文がすごく読みにくい。読みにくさがかえって語り手がパニックで右往左往している感じを出していると言えなくもないけれど、とにかくまどろっこしい。

  • 今ひとつ乗り切れなかった。

  • 語り手は思い込みが激しいし、強気。
    けれど、20歳そこそこの娘が見知らぬ土地に出向いて、雇い主は頼れないし、使用人たちは彼女をあてにするし、子どもは可愛いけど賢すぎる。…そんな中で自我を保とう思ったら、ああなるしかなかったんじゃないか。

    語り手にとっては幽霊は「居た」のだろう。例えそれが彼女以外の全ての人にとっては虚構だったとしても。助けてくれない周囲にとっての虚構と、自分しか頼るものの無い彼女にとっての「事実」、どちらが大切かなんて明白だ。

  • 私は、「幽霊は出なかった」派かな…。
    何も具体的な証言や証拠は得られないまま、家庭教師が「そうしようとしている」と勝手に判断しているだけだし。
    そのまま幽霊譚やホラーとしても読めるけれど、心理的なものと解釈出来てしまうのも面白い。

  • アンソロジーに入っていた短編が面白くて、ヘンリー ジェイムズの本を読んでみた。

    これは面白い!
    翻訳のせいなのか原文のせいなのか、最初読みづらかったけど、慣れてくるとグイグイ入り込める。

    ヘンリー ジェイムズって思わせぶりが凄く上手で読んでる最中も先が読めない。

    他の作品も読んでみたいけど、ねじの回転を別の翻訳で読んでみたい。

  • 新潮文庫の『Star Classics 名作新訳コレクション』、最新刊はヘンリー・ジェイムズ『ねじの回転』。
    言わずと知れた怪奇小説の傑作だが、新訳になって、より不穏さが増したように思う。個人的には東京創元社版が好きなのだが、新潮文庫もいいなぁ。
    また、巻末の訳者あとがきにあった、『主人公は仮想敵と戦っている』という視点には大きく頷いた。確かにこの主人公、思い込みが激しくて変に攻撃的なんだよね……。

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ねじの回転 (新潮文庫)の作品紹介

イギリス郊外に静かに佇む古い貴族屋敷に、両親と死別し身を寄せている眉目秀麗な兄と妹。物語の語り手である若い女「私」は二人の伯父に家庭教師として雇われた。私は兄妹を悪の世界に引きずりこもうとする幽霊を目撃するのだが、幽霊はほかの誰にも見られることがない。本当に幽霊は存在するのか? 私こそ幽霊なのではないのか? 精緻で耽美な謎が謎を呼ぶ、現代のホラー小説の先駆的な名著。

ねじの回転 (新潮文庫)はこんな本です

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