カルメン (新潮文庫 (メ-1-1))

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著者 : メリメ
制作 : 堀口 大学 
  • 新潮社 (1972年5月23日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (379ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102043011

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カルメン (新潮文庫 (メ-1-1))の感想・レビュー・書評

  •  いずれもやりきれれない結末を迎える話ばかり。読後の悪いものが一つあったが、あとは面白かった。

  • ドン・ホセという軍人がカルメンという故郷を持たないジプシーを愛してしまった結果、人生を転落していく物語である。これまで名前だけは知っていても読んだことがなかったが、そんなに長い物語でないことに驚いた。カルメンは教養のない、粗雑な女だが、怪しくも美しい容姿を利用して多くの男達を手玉にとってゆく。決して上品な話ではない。カルメンがどんな女なのか、想像することしか出来ないが、彼女の捉え方によってオペラや劇での演技も変わってくるのだろう。これを読んでカルメンの劇を見てみたくなった。

  • カルメン。エトリュスクの壺が大好きな同人作家さんが進めていたので、ずっと読みたくてそのために買った本。

    とはいえ、カルメン自体にも興味があったので、読んでみてあれ……こういう話だったっけ……?となったので、オペラ等のカルメンとこのカルメンは別物かもしれない。オペラ等のほうが脚色かも。

    メリメの作品は、全体的に宗教色が強く、「これは悪だ!」と大声で言えない味がある、と昔のレビューに描いてあって(私のレビュー)、ああそうかも……と再び思ったりもした。全体的に人間くささがあって私は好き。でもこの本の訳者さんの癖か、若干読みづらかった記憶もあるので、ぜひ本屋に立ち寄った時は読める文章かどうか確かめてから買って欲しいと思う……図書館にあるなら図書館で借りて読むのも良いかも。

  • バレエを見るにあたり、短編集のうち表題作「カルメン」のみ読了。
    オペラ以上に救いようがない……。

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    プロスペル・メリメ(Prosper Mérimée、1803年9月28日パリ - 1870年9月23日カンヌ) は、フランスの作家、歴史家、考古学者、官吏。小説『カルメン』で知られる。

  • 「カルメン」は意外と短い話でした。恋愛がテーマの話が多くてびっくりした。

  • 悪党が多すぎて心が荒む

  • 短編集。

    6つ収録されている中でも自分は表題作でなく「アルセーヌ=ギヨ」が最も印象に残った。
    近所で身投げを試みたギヨと、彼女を更生させてまともな人生を歩ませようとする有閑貴婦人ド・ピエンヌ。さらにギヨの堕落の原因となったド・ピエンヌの幼馴染で道楽者のマックスがその中に加わることによって綺麗な三つ巴の構成となる。

    実はこの話の構成そのものがメリメの実体験だったり。

    離れることで真実の愛が生まれるのはアンドレ=ジッドの「狭き門」にも共通か。

  • カルメン。荒っぽくて、潔い。

  • 表題の「カルメン」のみ読了。何か思ったより浅かったというか…「椿姫」はマルグリットに娼婦なりに誇りと気品がある、「痴人の愛」はナオミに人間味があってわがままな性格に裏付けがある、わけで、カルメンは単に気まぐれでひとつところに定住しない民族性だけで悪女性は見いだせないよなあと思ってしまったわけです。何よりカルメンはドンホセ(だっけ)からそんなに影響うけてないし運命の恋をしたと男が感じたのはたぶん勘違いじゃないかなって思った。オミ(夫の事)がなんだのと言っていたけど、口先だけの慰めが何も心の平穏を与えないのは男の人も女の人も同じ。自己プロデュースがうまいだけのつまんない女性に短絡的な男の人がひっかかったっていう印象だった。

  • 有名な作品なのであらすじは大体知っているが、ストーリーをきちんと追ったことはなかったため、折角なら原典に当たってみようと思って手にとった。
    「カルメン」は「ファム・ファタル」の例としてマノン・レスコーと同じくらい名前が挙がる作品だ。
    「マノン・レスコー」はどんどん堕ちていくグリュウの緻密な心理描写とその波乱万丈な内容にあてられて、読んでいて非常に疲れた。
    そのため同じファム・ファタルに分類される「カルメン」も疲れそうだと思っていたが、こちらは平気だった。
    多分それは人物造形に因るところが大きいと思う。
    一言で言うと、「カルメン」は語り手であるホセも、ヒロインのカルメンシータも潔い。悪に堕ちていくのも全て自分の責任であると分かっている。
    自分達の行動を無理に正当化しようとしたり、むやみににわが身の不運を嘆いたりしない。
    カルメンはかなり意識的な悪女だと思う。自分の魅力が男性を惑わすのを充分知っていて、効果的にそれを利用する。
    だが彼女の心の主人となれるのは彼女自身だけだ。自分が嫌だと思うことには決して従わない。
    カルメンは悪女だしホセも悪に染まってしまった人間なのに、どこか好ましく思ってしまうのはその芯が通った姿のせいだろう。
    どちらに共感できるかと言えば、私は「カルメン」の方が好みだ。ただ、それは「マノン・レスコー」が「カルメン」に劣っているということではない。

    カルメン以外にも収録されている短編はどれも面白く、堀口大學の訳の美しさもあって、とても楽しめた。いずれ他のメリメ作品も読みたい。

  • ペルー、リマ、セビリアなどを舞台とした作品です。

  • 短編集
    少し読みにくいかな

  • 堀口大學の名訳が素晴らしかった。美しい日本語を堪能できた。

  • 有名どころ「カルメン」というタイトルで、タマンゴマテオ・ファルコネオーバン神父エトリュスクの壷アルセーヌ・ギヨを含む、全6篇、それも堀口大學訳。カルメンを較べてみても、新潮文庫版とはかなり違います。でも、いずれも、です。ちなみに私、マテオ・ファルコネの話に惑溺したことがありました、だから、コルシカに行ってみたい(ナポレオンには、あんまり興味ないんだけど)。

  • 作者のメリメは考古学者で、語学にも堪能だったらしい。作風はインテリの書きそうな皮肉な小説だなと思う。この短編集では、表題作のほかに、奴隷船に捕らわれた黒人の酋長が反乱を起こして、船をのっとたまではいいものの船の操縦法が分からず、漂流してしまう「タマンゴ」、裏切りをおこなった息子を射殺する「マテオ・ファルコネ」、ロマンチックな貴婦人に取り入って出世する「オーバン神父」、恋人と和解した途端、決闘で命を落とす「エトリュスクの壺」、自殺しようとした貧しい娘を、自分に好意をよせる情人(これは死にそうな貧しい娘の元恋人)といっしょに見取る上流婦人を描いた「アルセーヌ・ギヨ」が収められている。どれも、異常な皮肉さで書かれた作品ばかりだ。メリメはスタンダールと親交があったそうだが、上流婦人や、異民族に対する目は冷ややかで、フランスのエリートの気質をうかがわせる。エリートだからこそ、恋愛を馬鹿にしつつも無視できないのだ。表題作の「カルメン」は、ジプシーの女性をまるで悪魔のように書いていて、一種のステレオタイプを感じるが、ドン・ホセが、カルメンを愛したために、山賊となり、仲間を殺し、最期にカルメンまでも殺してしまうという恋愛の恐ろしさはよく書けているように思う。バスク語やロマニ語が挿入されていて、異国情緒もある。カルメンはスペインの女性ではなく、ジプシーである。

  • とってもエンタメ。どのお話もおもしろいです。

  • 「あなたが私さえ見つめてくれれば、ほかには何もいらない。
    この情熱の炎にすべてが焼き尽くされてしまう前に、どうか私に口づけを。」



    いつだったか安藤美姫が何かの大会でカルメンの曲に合わせて演技をしたときに、その解説をしたアナウンサーが言っていた言葉にぐぐっと引きつけられた。
    いや、具体的な言葉は何やったかは忘れてしまったのだけれども、
    でもそれに触発されて私は翌日すぐに紀伊国屋でこの本を買った。
    情熱、
    情熱、
    愛の情熱。
    やっぱり人間なら誰しも人生で一度はそんな情熱の業火に焼き尽くされてしまいたい。
    と思うものではないでしょうか。
    すべてを奪われるような劇的な恋。

    ……あれ、そうでもない?




    でも、読んでみると意外とそうでもないのよね。
    カルメンの情熱。
    情熱ね。
    彼女は非常に自由奔放ではあるけれども、作者の意図なのかカルメンの愛に対する情熱や激情があまり見られない。
    なんか男がだまされた感じの話。
    そして悲しい、
    みたいな。



    私の中でカルメンといえば愛に身を投じる女性の代名詞だったのだけれども、こうやって見てみると。
    うむ、
    日本人にはジプシーという存在が遠いが故に理解しかねるのかも、そしてやっぱり今時だとこういうのってどうしても凡庸になってしまうのかしら。
    なんなんだか。
    読んでみるとやはり堀口さんの訳のおかげで非常に読みやすかったですけどね。



    うむ、女性の情熱を感じられるものってなんかあるかしら?
    ジェーン・オースティンとか?
    いや、秘めた情熱すぎ。
    王妃マルゴーとかエリザベス……なんか政治的になってきた。

  • 騙す女、騙される男。男女の内面を描いた作品です。

  • 男がジャック・スパロウに憧れるように、
    私はカルメンに憧れる。

  • 言葉少なくイメージにまかせる。何かと皮肉。
    星新一なんかと通じるかな。私には。

  • 表紙が変わって残念。

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