十五少年漂流記 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102044018

感想・レビュー・書評

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  • 良書との出会いに偶然はなく必然的に起こるものだ。世界名作を月1で読もう会の3ヶ月目。ニュージーランドの少年らが夏休みの船旅行を待ち侘びていたが、出航前に船が動き出す。着いた先は無人島。15人が助け合いながら無人島でサバイバル生活をする。寝る場所の確保、食料調達、人間関係のいざこざ。全てが初々しい。彼らのクレバーな思考力と熱い魂に心を打たれた。20ヶ月のサバイバルののち、悪党集団が登場し一気に緊張感が高まるが持ち前の一致団結力で悪党集団を殲滅する。海のスタンド・バイ・ミーを彷彿とさせる熱い傑作だった。

  • 子供の頃一度読んだことがありますが、今回の方がより楽しく読めました。冒険心をくすぐられたり、子供の頃の思い出と重なりワクワク感がありました。文章も読みやすいです。オススメ!

  • 15人の少年たちが絶海の孤島でサバイバル生活を営む、空想小説の金字塔。
    子供の頃に読んだという人も多いと思うが、子供たちだけで住処を作り、食べ物を調達し、獲物を退治し、、という一連の流れは、かつて草むらや雑木林で秘密基地を作ったあの頃を彷彿とさせ、夢も希望も失ってしまった大人さえも心躍らせてくれるのだから、小説というものは不思議である。

    本作は空想小説としての娯楽性のみならず、役者があとがきで書いているように、子供たちが共和国を建設するという点に、重要な意義がある。
    力も知性も不十分な子供たちでも皆で力を合わせれば政治ができるという、共和制、議会制民主主義の理想を、作者は作品を通じて世に説きたかったのであろうと思われる。

    本を読み始めた子供にも、政治や民主主義を学ぶ学生諸君にも、日々の空疎な生活とは離れて非日常に浸りたい大人にも、すべての世代におすすめできる一冊である。

  • 最初に読んだのは多分小学校2年生か3年生のとき。
    子どもたちがサバイバル的に成長していくところも、人間関係もなにもかも面白い。大人になってもたまに読み返します。
    しかしよく考えると「漂流記」はちょっとおかしいな。しかし「漂着記」じゃヘンだし。原題の「二年間の夏休み」だとバカンスっぽい印象になるしなぁ。

  • やっぱり、冒険活劇は面白いです!

  • すごく面白かった....
    こんな冒険してみたい
    みんなしっかりしてて自分も見習おうと思った
    憧れるなあ

  • 子供のころに読んだ作品の中で、最も印象深い作品です。
    読書感想文で何度お世話になったことか…笑
    思い出込みで星5つです。

    当時は、探検ものとしか考えていませんでしたが、今読めば、人種差別に近い内容が含まれていたりで、色々考えさせられる作品なんですよね。

  • 「好きな本は?」って聞かれると「十五少年漂流記」って言います。
    これはもう、昔っから。

    男の子たちの友情や勇気や知恵に憧れる。

    無人島に本を1冊持っていくなら、間違いなくこれ。

  • 小、中学生時代に読んでおくべきでした。でも、今が一番若いから良いですよね。早めに読んでおいて損はないはずです。
    つい、推しを探したくなっちゃいます。ブリアンとバクスターが好きです。

  • 15人の少年が短期間の船の旅をしようとする。出航前にブリアンの弟はいたずらで友綱を解いてしまい、船は漂流することになる。ある無人島にたどり着くが船は壊れ少年たちは洞穴を探しあてそこに船の積み荷を運び、通りかかる船を見つけるまで生活する。大きな子たちは小さな子達を守り、大統領を決めて小さな民主主義の世界を作り出す。それは現代の一国の縮図であった。以前は元気だったが、自分のしたことに沈み込んでいたブリアンの弟ジャックは罪滅ぼしのため、危険なことを進んでひき受けようとする。子供たちの知恵と勇気に感動する。仲たがいをしたドノバンがジャガーに襲われるところを自分の身を呈して守るブリアンにドノバンは心を開き、今度はブリアンが漂流者に襲われているところをドノバンが守りけがをする。この場面、涙が流れた。最後は漂流者の二人に助けられ無事にニュージーランドに戻ることができるるとという、感動的なストーリーだった。

著者プロフィール

Jules Verne, 1828 - 1905.
フランスの小説家。
『海底二万海里』『月世界旅行』『八十日間世界一周』
『神秘の島』『十五少年漂流記』など、
冒険小説、SF小説で知られ、SFの父とも呼ばれる。

「2016年 『名を捨てた家族』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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