この日をつかめ (新潮文庫)

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制作 : 大浦 暁生 
  • 新潮社 (1971年3月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102049013

この日をつかめ (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 互いが背負っているすべての歴史からおさらいしなければ、目の前にあるコップ一杯の水の話すらできない。それがニューヨーク。
    ソール・ベローに触れるのははじめてだったが、まだこの作家の感覚を掴めないでいる。ヘルマン・ヘッセよりも現代的な分、話は想像しやすいけれど家族や配偶者との問題を出されるとなかなか入り込めなくなる。
    それでも貧乏出身なので哀れなぐらい金に困り果てて、他殺という手段で自殺したがる気持ちは痛いほど身に覚えがある。

  • 最高。
    生きる活力を与えてくれた。

  • 主人公を見ていて息苦しい。

  • 自分を見てるようで気持ち悪いわ。自分でもないけど。

  •  ノーベル賞作家、ソール・ベローの中期の小説。
     原題は、「Seizew the Day」で、もとは紀元前1世紀の詩人、ホラティウスの作品からの引用句(ラテン語で、Carpe Diem)。
    <要約>
     主人公のウィルヘルムは、妄想が得意な、いつまでも大人になりきれない44歳の無職の男。解雇され、離婚して、子供が二人いるので教育費を元妻に請求され、しかたなく住まいとしているホテルからも宿泊費を請求され、そして残り少ない所持金も、騙され株の投資で失う。そんな散々な人生を送っている彼の、一日を追う。
     
     要するに、44歳のニートの一日。

     行き詰った人間の、一日を通して、今日の実用主義(プラグマティズム)世界における、人生の意味を問う。
     

    <感想>
     後半は、主人公の心理の動きが、彼の創造を通して巧みに描き出されており、あっという間に読めたが、前半がだるい、くどい。ニートの方が読めば、陰鬱な気持ちになること間違いない。
     翻訳は少し古いので、「マスカラ」「かえで糖(メープルシロップ)」などに括弧書きで注があるのが新鮮。
     評価は3.3

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