フランダースの犬 (新潮文庫)

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著者 : ウィーダ
制作 : 村岡 花子 
  • 新潮社 (1954年4月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (164ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102054017

フランダースの犬 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 英国作家ウィーダが19世紀に発表した児童文学。日本人にはアニメでお馴染みの"フランダースの犬"と"ニュールンベルクのストーブ"を収録。新潮文庫版は村岡花子訳です。ネロと犬のパトラッシュ、オーガストとストーブのヒルシュフォーゲルの絆が素晴らしい。また、どちらの話も画家を目指している少年が主人公ですが、ネロは現世では救われずに来世での幸せに、そしてオーガストは現世で幸せにと、その結末はあまりにも違います。どちらも貧困が招いた結果とはいえ…。ところで、"ニュールンベルクの~"は初めて読みましたが面白かった。

  •  誰もが幼い頃に絵本で読んだりアニメで見たであろう作品の原作。てっきりネロたちとずっと一緒に暮らしてきたと思い込んでいたが、ネロたちと暮らす前のパトラシエの境遇に冒頭から悲しかった(´;ω;`)
     暴力と暴言と強制労働から解放され、感謝の労働の喜びと幸せに満ちたパトラシエの感情も描かれているのが良かった!絵本やアニメではこういう機微の表現はわかりやすさ重視で簡略化されてしまうなぁ…
     結末に関してもやはり、絵本や漫画からの印象だと「いじわるな人たちに追い詰められて生きてる苦しみより死の幸せへ解放されて良かったね!神様最後にありがとう!」のイメージ強いし、その「死の美学」みたいなものが日本人の琴線に触れてヒットしてる(外国や母国では…)要因であると思うし、それも間違いではないんだけども…
     活字で読むとそれに加えて「それでもやはり、生きてる事が苦しくて、原石の才能が報われなくて、貧乏人は人権が無くて、誤解と偏見、見栄と欺瞞、欲望などが溢れてて、死が幸せだと錯覚してしまうそんな世界は間違ってる!」って印象が強く感じる。
     あと、最後の最後に画家がネロの絵を評価しにやって来るのは個人的感情としていらないと思う。 ネロはもうの絵画コンクールについては入賞せず絶望して終わったし、ルーベンスを見た事で満足して少なくともネロ自身は救われた気持ちになって逝ったのだから、死んでしまった後になって出てきても鬱陶しいだけだった。 いや、そこに「死後に現実的な救いがあったとしても、取り返しがつくことではないし戻れないんだ!」っていう作者からの揶揄があったのかもしれない。

  • 子どものころアニメで見て、うろ覚えだったので原作を読んでみた。あまりの救われなさに泣けた。そして、想像以上に物語が短かった。

  • 正直で誠実な人が絶望してしまう世界では死が救いになる『フランダースの犬』
    より
    子供の純粋さや夢が大切にされ、それをきちんと認めて手を差し伸べる大人がいる『ニュールンベルクのストーブ』
    の方が個人的に好きです。

  • 私が読んだのは青空文庫バージョン。
    一番衝撃的だったのは「文章の主体がネロでなくパトラッシュ」だったこと。驚きー。あとあんなに原文が短かったのに、あんなに長いアニメになっていたなんて。
    子供の頃思っていたよりもっとずっしり重い話だったんだね。読む場所を間違えてちょっと泣きそうになってつらかったしこっぱずかしかったです。

  • タイトルだけに犬が主人公だったのだな…と今頃になって知り。

    同時収録のストーブ童話もとても好きだ。

  • 併録の「ニュールンベルクのストーブ」、泣けます。

  • 2017.5.2 『ニュールンベルクのストーブ』を読了

    *『フランダースの犬』は1995年に読了済み

  • アニメで知っているという人がほとんどではないでしょうか。みんな大好き世界名作劇場の栄えある第一作目です。涙なしには見ることができない作品として有名ですね。
    ベルギーのフランデーレン地方が舞台の作品ですが、作者はイギリス人です。
    日本で初めて翻訳された時にネロの名前が清(きよし)、パトラッシュは斑(ぶち)だったということは有名ですが、原作ではネロが15歳の美少年だということはご存知でしたか?
    原作ももちろん泣けますよ!
    (院生アルバイト/2014年度夏展示)

  • (2014.09.30読了)(2007.07.20購入)
    NHK朝ドラの「花子とアン」の放映が終了したので、村岡花子訳の作品を読もうと探したら、手元にこの本があったので読んでみました。
    1954年の初版ですので、当時の翻訳としては、読みやすいのではないでしょうか。
    一冊全部が、「フランダースの犬」(60頁)ではなく、「ニュールンベルクのストーブ」(90頁)という作品も収録されています。
    「フランダースの犬」という作品は、アニメにもなっているようなのですが、ちゃんと見たことがないし、本を読んだこともありませんでしたので、気にはなっていました。
    やっと読むことができて、やれやれです。

    【目次】
    フランダースの犬
    ニュールンベルクのストーブ
    解説  村岡花子

    二つの作品とも、少年が主人公で、優れた芸術作品にあこがれて、自分もそのような作品を制作したいと思っているところは共通しています。
    「フランダースの犬」では、あと一日生き延びることができれば、夢の実現が可能だったのにというところで、亡くなってしまうという悲劇的幕切れとなっています。
    「ニュールンベルクのストーブ」は、どうなることかというハラハラドキドキの後に、少年の願いが聞き届けられるという、嬉しい結末になっています。
    「フランダースの犬」に登場する芸術作品は、ルーベンスの「十字架にかけられるキリスト」「十字架からおろされるキリスト」です。教会にあるのですが、観覧料を支払わないと見ることができません。
    登場するのは、ジェハン・ダース老人、ニコラス(ネロ)、犬のパトラシエ、アロア、コゼツ、といったところです。
    「ニュールンベルクのストーブ」に登場する芸術作品は、ニュールンベルクの陶工オーガスチン・ヒルシュフォーゲルの制作したストーブです。ルーベンスは知っていますが、ヒルシュフォーゲルさんは、残念ながら知りません。1532年制作のストーブということなので、16世紀の人ということのようです。
    主人公は、オーガスト・ストレーラという少年です。父の名前は、カール・ストレーラ。

    ●アントワープ(26頁)
    ルーベンスなしでは、アントワープはどうであろうか? 波止場で取引をする商人の他は、だれ一人見むきもしないきたない、陰気なごみごみした市場にすぎないのだ。ルーベンスあってこそ、この地は全世界の人々にその名を尊ばれ、聖なる地となり、美術の神が生誕したベツレヘムであり、美術の神が死して横たわるゴルゴタの丘となったのである。

    ☆関連図書(既読)
    「赤毛のアン」モンゴメリー著・白柳美彦訳、ポプラ社文庫、1978.10.
    「小公子」バーネット著・村岡花子訳、講談社、1987.09.21
    「アンのゆりかご 村岡花子の生涯」村岡恵理著、マガジンハウス、2008.06.05
    (2014年10月3日・記)
    (「BOOK」データベースより)amazon
    たぐいまれな絵の才能をもつ少年ネロが、戦争で足を負傷した貧しい老人にひきとられ、村はずれの小屋で、大画家になることを夢みながら、忠実な老犬パトラッシェと、たがいに愛しあい、たすけあって生きていきます。その愛情と信頼の深さは読む人の胸を強くうちます。人の心をきよめ、高めてくれる名作です。

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