絵のない絵本 (新潮文庫)

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制作 : Hans Christian Andersen  矢崎 源九郎 
  • 新潮社 (1952年8月19日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (109ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102055014

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絵のない絵本 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • アンデルセン!うちの一生で一番の詩人童話作家!母が愛したいわさきちひろさんがさらに愛した最高の作家!このコラボレーションがすでに傑作ですね。いまでもボロボロの「おはなしアンデルセン」がうちにはあります。

    第十六夜が素敵すぎて哀しすぎて童話を超越してました。絵本にするには高尚なお話で、でも文章だけで表現するには無駄遣いに感じるぐらいの素晴らしい描写力。本当に情景を表現するのに、綺麗すぎる単語とか的確すぎる並べ方はいらないんだと。感じたことを感じたたまま、人が生まれてから見て知った最低限のものだけで表現できる、これが天賦の描写力!

    あ-いいなぁ-いいなぁ-産まれたときから月と話して花の中で眠って王子様の夢見ながら鳥が起こしに来るの待ってたいなぁ-笑

    小さい頃、読んでもらった「あるおかあさんのものがたり」が大好きでした。哀しいのわかってるのに、何度も読んでもらって「かわいそうだね」ってゆってました。
    そんなことを思い出しながらこの本を読んで、アンデルセンがこの世を去った133年前の8月4日に戻って一人でお葬式したみたいな気持ちになりました。

  • ブックオフで眺めていたらとても気に入って。
    一夜ごとに少しだけ語られる、世界中のお話。まるで月と一緒に旅をしているよう。
    たくさんの色で描かれた肖像画のような華やかさ、大きなキャンバス・たくさんのものや人を使って描かれる壮大さではなく、即興で使い古されたスケッチブックの一頁に描かれた大切な人が見せるちょっと悩ましげな表情のような…
    はっきりと普段意識はしなくても、いつもそばにあったものの存在が言葉によって呼び起こされて、ようやくその大切さに気づく。
    今、天空(そら)をめぐる月は笑っていますか?泣いていますか?君の見てきたもの、どうか話してください。そして君の中で旅をするよ。

  • アンデルセンの書いたちょっと不思議な本。
    ある貧しい絵かきの若者に絵の題材を与える為、月がこれまで様々な時間と場所でみてきた光景を毎晩語って聞かせる物語。

    月の語る話は、物語と言うより、ある一つの鮮烈に視覚的な情景であり、まさに絵画的なものである。
    そういった意味で、”絵のない物語”は、まさにこの本にふさわしいものである。
    月の語る情景は、神秘的なものや、人生の悲哀を象徴ものが多いが、子供を扱った朗らかな内容の物が何篇かあり、アンデルセンの子供たちに対する温かい視線を感じた。

  • 表現が美しくて
    本当に絵本を読んでいるような感覚で、
    何度も読みたくなる本です。
    好きです。

  • 絵描きになったつもりで、絵を描いてみた。第一夜、第十七夜の情景が印象的。

  • とてもきれい
    ストーリーや意味や教訓がない話も多く、きれいなものだけが残っている

    あわれなプルチネッラ、少女が悪を見る瞬間、すてきな胸の苦しさを感じられる

  • お月様が私に語ってくれる33のお話。優しくて美しく、少し切ないお話です。

  •  お月さんはキス魔。

     読んだことなかったので読んでみた。なんか、読書感想画はこの本で描くってイメージがあるんだけど。描いたことないけど。
     正直よくわかりませんでした。わざわざ話して聞かせるってことは、お月さん的には、その話に何か意味があるというか、感動する、心に残る何かがあったんだと思うんだけど、それが伝わってこなかった。理解できなかった。話にオチのない女子か、って思った。知識不足、読解力不足なだけなんでしょう。
     第十六夜が好きです。

  • マッチ売りの少女や人魚姫などで有名な、デンマークの作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンの連作童話集です。ある日屋根裏部屋で暮らす絵描きのもとに、訪れたお月さま。雲のない夜に訪れては世界のあちこちでみた景色のこと、色々な人の話を聞かせて、絵描きの心をなぐさめてくれます。お月さまが語る33夜分の、あたたかく、少しせつない物語。色彩豊かな物語で本当に絵本を見ているような感覚になります。

  • わたしは、貧しい絵描き。
    友達はいないし、窓から見えるのは、灰色の煙突ばかり。
    ところがある晩のこと、外をながめていたら、お月さまが声をかけてくれた……。
    ある時はヨーロッパの人々の喜びと悩みを語り、ある時は空想の翼にのって、インド、中国、アフリカといった異国の珍しい話にまで及ぶ。
    短い物語の中に温かく優しい感情と明るいユーモアが流れる、宝石箱のような名作。

  • 月が語る33編の小さな物語。全編続きが気になる!という終わり方をしている。幸せになるものもあれば、不幸になるものもある。月が見たというのも面白いもので世界中のちょっとした出来事を少しの間、ひっそりと見てきたという語り口調がまた、面白い。 お気に入りは第14夜。新しい家族が生まれた瞬間の話。月はこの夜に、どの家族よりも、幸せな家族を見た。

  • みにくいアヒルの子などの童話で有名なアンデルセンの本です。タイトルが絵のない絵本とあるように絵は一枚もありませんが、一つのお話が数ページほどなので頭のなかで情景を浮かべやすいです。
     読んでいると顔がほころんでしまうような心温まるお話や、才能がありすぎるあまり周りから疎まれてしまう人のお話など明るいお話もあれば現実的で心寒くなるようなお話もあります。
     これらのお話を話していているのはお月さまです。お月さまが見た世界中の様々な人のお話をしてくれます。アンデルセンはお月さまを話し手にすることで、私達の行いは全て天の上から見られているということを伝えたかったのではないかと思いました。

  • 本当に絵本みたい。
    不思議なかんじ。

  • 可愛らしいお話もぎゅってなるようなお話も素敵だったな。
    でも洋書はまだやっぱり苦手かなぁ。あれ以上長かったらしんどかったかも。

  • 綺麗。
    いろいろな所を月になって旅できる。
    夢の中みたいなふやふや感

  • 夜のお月様が語る小さな物語を集めるという形式。
    童話といっていいものだろうか・・・割と冷徹な結末のお話しが多かったように思います。最後は自殺しちゃう俳優とかがこれですよね。
    アンデルセンと言えば、マッチ売りの少女が有名なのですが、こちらはまだ読んだことがないのですよね。小説は出てるのかしら・・・

  • 絵はないけどほんとに絵本。

  • 月が絵描きに毎夜見てきた世界中の事を話して聞かせてくれる話。妙に現実的で厳しい話もあるものの、月が見守ってくれているのに安心感があります。

  • 読了。
    絵のない絵本
    アンデルセン

    アンデルセンが最も創作意欲にあふれていた時期に書かれた小話32話。どのお話も本当に絵を見ているような感覚になる。アンデルセンの想像力にあっぱれ。

  • どの情景も美しい。
    絵を心に思い浮かべながら、丁寧に読むと、この本のタイトルに納得ができた。
    お月様のあたたかい視線。
    久しぶりに夜空を見上げたくなった。

  • いろいろな時代や場所を空の上から見下ろしていた月のお話はおもしろい。

  • 短編集。
    月が人を見ている書き方が面白い。
    第19夜の劇場の話が印象的であった。

  • 貧しくも若き絵描きに向けて語られる全33夜の物語。それは、月が毎夜、この世界を覗き見た、私たちの何でもない日常の一断面のスケッチだった。

    訳者の言葉を借りるなら『絵を絶した浪漫的香りも高い詩情』。小さな本、短い各話でありながら、その背景・根底に潜む想いは、非常に濃厚で深淵な気がする。

    『この世界の生活は、月にとっては一つのおとぎばなしなのです。』

    しかし、月であっても、たとえそれが太陽であってもすべてのおとぎばなしを独り占めにすることはできない。

    なぜなら、この世界はリンゴのように丸く、北極を目の前にしながら、南極を覗き見ることはできないからだ。

    もしも、すべてのおとぎばなしを手に入れたいのであれば、月と太陽は互いに知り得た物語を教え合うだけでは足らず、夜になれば空一面に輝く星の一つ一つに、見落とした景色について尋ねて周らなくてはならない。

    ネオンが煌々と輝く街に紛れていると、月が顔を覗かせていることどころか、今が夜であることさえ忘れてしまいそうな現代。

    月が照らさずとも、人々の生活は明るみに出され、遠い異国の諍いも、すぐ隣に座る見ず知らずの人の心の呟きも、今はいとも簡単に知り得てしまう。

    今夜は、部屋の灯りを落として、空でくつろぐ月の戯言に耳を傾けてみてはいかがだろうか。

    全33夜のなかで、特に興味深かったのは次の6夜。

    第十六夜
    第十九夜
    第二十二夜
    第三十一夜
    第三十二夜
    第三十三夜

  • タイトルが絵のない絵本なので、確かに絵があったらより絵本らしくてひきこまれるのかもしれないと思いつつ、絵が無くても十分素敵なお話が詰まっていると思いました。

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