結婚しよう (新潮文庫 ア 3-5)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (515ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102056059

作品紹介・あらすじ

僕たち結婚しよう。二人で新しい生活を始めるんだ…。お互いに家庭のあるジェリーとサリーは、人目をしのんで愛しあい、ついにそう決意する。それぞれの妻や夫との確執や対立を乗り越えて、彼らは晴れて夫婦になれることになるのだが…。アメリカ東海岸のロング・アイランド海峡に面した美しい町を舞台に、二組の若い夫婦がくりひろげる長い夏の日のラブ・ストーリー。

感想・レビュー・書評

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  • 大学生の頃に読み、それ以来繰り返し読んでいる大好きな小説。
    「なまぬるいワイン」の美しい情景描写。
    「ワイオミング」の現実と妄想を曖昧にしたラスト。
    わがままでこどもじみた登場人物たちは、なぜか憎めない。不倫の話をここまで爽やかに書けるなんて、ほんと素晴らしい。

  • ジェリーとその妻ルース、そしてジェリーの愛人サリーとその夫リチャードの話。

    不倫の話。アップダイクは画家志望であったから、ジェリーとルースが美大生出身で仕事がイラスト系と自分の私生活を反映させている。結婚というのは空虚な行為だけれど、その空虚さを打ち消そうとこの作品を描いた。

    読んでいると、ジェリーが優柔不断すぎて苛立ったり、その優しさに魅力を感じたりした。あと、振り回されるルースとリチャードがかわいそうになる。四人それぞれの描き方が魅力的でみんなに共感できる。

  • 04044

    06/24

    40代を越えても迷い続ける男女を描いた連作三編。

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著者プロフィール

いわもと・いわお
1930 年大分県生まれ。アメリカ文学者、筑波大学、
麗澤大学名誉教授。1953 年東京教育大学卒業。
中央大学、東京学芸大学を経て筑波大学教授、
1990 年退官し麗澤大学教授、2003 年退職。
主な著書には、
『現代アメリカ作家の世界』(リーベル出版、1988年)、
『変容するアメリカンフィクション』(南雲堂、1989年)、
『ミドルタウン物語』(沖積舎、1999年)、
『シオドア・ドライサーの世界』(成美堂、2007年)等が、
主な訳書には、
『結婚しよう』(ジョン・アップダイク、新潮社、1978年)、
『フローティング・オペラ』(ジョン・バース、講談社、
1980 年)、『アップダイク自選短編集』(新潮文庫、1995年)、
『ゴルフ・ドリーム』(ジョン・アップダイク、集英社、
1997年)、『レターズ』(ジョン・バース、共訳、国書刊行会、
2000年)、『カッコーの巣の上で』(ケン・キージー、白水社、
2014年)等がある。

「2016年 『現代アメリカ文学講義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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