- Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102063026
感想・レビュー・書評
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よき
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「金持ちの御曹司」と「バビロン再訪」が特に面白かった。
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フィッツジェラルド作品は『グレート・ギャツビー』しか読んだことがなかったのですが、なんとなく、'20年代の狂騒の時代を刹那的に過ごしていたイメージがありました。
ですがこの短編集におさめられている作品、特に『泳ぐ人たち』と『バビロン再訪』では、アメリカの伝統的なものや、多くの素朴な人びとにとって普遍的に意味をもつようなものに価値を見出している感じがして、フィッツジェラルドのイメージが少し変わりました。
『泳ぐ人たち』は、話の筋が少しあざとい感じもするものの、家庭や仕事で日々我慢している主人公が、考えることを脇において泳ぐことで解放されるという、そのシンプルなさまが、読んでいて心にストンと落ちてきました。肉体の持つ美しさや力を素直に賞賛するような雰囲気が、アメリカ文学らしいなと思いました。 -
フィッツジェラルドもあまり読んだことがなかったのですが、ふと。いずれもほろ苦いけれども、最後のバビロン再訪が気に入りました。
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映画『華麗なるギャツビー』を見る前に、と思って買ったけど、なんか読んだことあるな・・・。
他の短編集と重複して収録されているのがあったのかもね。 -
華麗なるより、こちらが作者の本命な気がする。
野崎氏の訳も華麗なるより言い回しが心理的に深い。
まぁフィッツジェラルドが知られたのは春樹氏のおかげ。
それだけは言い切れる。
春樹氏万歳かアメ文学好きじゃないと乗り切れない所がある。 -
FBノートにあとで。
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初フィツジェラルド。
冬の夢と金持ちの御曹司が特によかった。
なんだかクールな男前が多いけど、嫌味じゃない。ヒロイン役も惹きつけられる人物ばっかり。
重たくない倦怠感と情熱と放蕩と。
文字にするとなんだか不思議な感じだけど、かっこいいって言われてる意味はわかった気がする。
好きな作家さんがまた1人増えました。
読んで良かったー!