| ブログで紹介する» |
|
Check |
|
|
この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
あらすじは知ってたけどちゃんと読んでいなかったのでこの機会に。グレゴールの意識は人間のままなのに、家族のグレゴールに対する認識が人間から怪物へと変わっていったのが非情だけど仕方ないようで切ない。そもそも当初毒虫をグレゴールと認識していたことが異常だけども。つまり毒虫に変身しようがしまいがこういう周りからの視線の変化は起こえたのではないかと考えると、この話はおもしろいけどぞっとする。
変わり果てた身となってしまう危険な日常的風景《赤松正雄の読書録ブログ》 “変身願望”は誰にでもあろう。私なども若き日に焦がれるように、変わりたい、今のままでは嫌だと思い続けた。世の中を変革する「社会革命」(そう、当時は熱病のように蔓延していた)よりも我が身自身の生命の境涯を変えるという「人間革命」に惹かれたものだ。まず自分が変わらねば、相手も身の回りの環境も変わるはずがないとの議論には大い... 続きを読む »
学生の頃にこわごわ読みました。大人になった今でも、妙な余韻があります。なんだろう、この不思議な感覚は…。またもう一度ゆっくり読みたい。
朝起きると巨大な虫(ムカデのような形状)になっていた。
何故、虫になってしまったのか……また何故、虫なのか。
その部分が明かされることはない。
恐らくは息子がそれまで一手に負っていた所の財政を、家族各々が受け持つようになり……そして各人の自立として物語は幕を降ろす。
一方の息子は、己が消えなければならない存在であることを冷静に認識しながら、彼等との意志疎通の叶わぬまま、息絶える。
うーん。結末からは、グレーゴルがあんまりな扱いすぎる。
でも彼が人間への憧れを抱いていたかというと、もはやその段階を越えてしまっているようにも見える。
前々から気にはなっていたが、友人からの頂き、読んだ。
やばいなこれ。
分からないのだけど、嫌いじゃない。
嫌な終わり方とも思わないけど、すっきるする終わり方でもなく、何の感情ももてないけど、嫌いじゃない。
たぶん、何度も読んでしまうだろう。
この短さがまた良いです。
高校生くらいでこの本に出会っていたらどう思ったんだろうと思うと面白い。
一気に読んでしまった。
ありがとう。
(H24.5 自)
カフカの中でも1番好きな作品であり、カフカにハマるきっかけとなった作品でもある。
ある朝、突然巨大な毒虫になってしまったグレーゴル・ザムザ。
これだけで異常なことなのに、その事件をありふれた日常のように語る冷静な文章に、何度読んでも衝撃を与えられてしまう。
常に暗い部屋に閉じこもっているグレーゴルは、カフカの中に巣食う、「異国の地、チェコに生まれたユダヤ人」という闇の象徴だと思う。
同時に変身した男には、カフカの生きた時代背景の様々な物事を託しているのかもしれない。
実存主義文学の先駆けをなすとも取れるこの物語は、不条理の世界が満ちあふれており、面白いことこのうえなかった。
これからもこの本は何度も読むことだろう。
《未購入》この本を読むと、どうしても主人公に自分を投影してしまう。このまま嫌われて、嫌われまくって、ノケモノにされて、いっそ消えてしまえたらいいのに。そんなセンチメンタル。
>徹底的に写実的な手法によって純粋に象徴的なものを表現
した結果こんなおぞましい作品ができあがるんかと戦慄。社会から家庭から排斥されざるを得ない存在になってしまった主人公の末路と家族の明るい未来。カフカの生い立ちや文学的特徴をまるで知らずに読んだので最初戸惑ったけどすごいと思った純粋に。後味悪さもすごい。
虫になる話とだけ聞いて読んだが、小さい芋虫になると勝手に想像していたら甲殻類の昆虫でしかも大きいとは。
巻末の解説をみるとカフカは「挿絵に虫の絵を描くのだけはよくない」と言っていたそうだが、虫になったというのに主人公が妙に冷静な理由はそこにあるんだろうか。
虫の形態がモスラ幼生で脳内再生されてすごく切なくなった…。日常にたまにあるリアルな悪夢のひとつ、という解釈で読みました。それでもあまりに切ない。どこか収縮するむごさの中に縛られていたものへの小さな開放だとか大局で見た開放だとか、そういうものがあったなあと思う。
あとカフカ自身が挿絵を拒否したという逸話。文字という脳内のみでの補完があったゆえの名作なのかなと思う
「虫」へのイメージ像はおそらく万人で変わるので、そこを広げたことでこちらがどの入り口からも入れるようになった気がする。
余談だけども作者の短編集にあった「ポセイドン」がすさまじく可愛かった。今までを覆す勤勉キャラ設定。うーーん着眼点がすごいなって思う
理不尽な状況にも慌てる様子はなく、むしろそれを受け入れている主人公。一回じゃ理解できなかったので、また読んでみたい。
全てを読もう解釈しようとしてもなかなか…
しかし何となくショッキングな内容で、後を引く作品であると思います。
人間の安住を求めるこころ、労働について、など部分部分で嫌なざらつきを感じながら読みました。
冒頭部の虫になった自分の体の動かし方を模索してもがく描写は何だか笑っちゃいました。
夜、ドアノブに止まっていたゴキちゃんを触ってしまった。
気持ち悪くてショックだった反面、
虫になった男の家族はこんな気持ちだったのかな…
と、冷静に考えてしまった。
本棚の『変身』が目の端に入ると
いつもゴキちゃんの感触を思い出す。
やるせなくて、気持ち悪い。
新潮文庫の本にはさまっている池内紀さんの『鑑賞のてびき』の文章が素晴らしいです。本屋にいって買う前に確かめてみてはいかがでしょうか。
さて、カフカの「変身」はとても奇妙な小説です。いくつもの変身が仕込まれ、錯綜しながらクライマックスに向かいます。あなたはどの変身部分が面白いと思うでしょうか?
ネタバレはこちら http://d.hatena.ne.jp/ha3kaijohon/20120404/1333515169
大学生の頃読んだ。
高校の同級生にどうしたら国語の点数とれるか聞くと…
「いわゆる名作と言われる文学作品読んで、私は現代国語の点数とれるようになった」
と、言っていたので…
大学生では遅いけど、読解力が欲しくて、文学作品を読み始めました。
その記念すべき、第一号の本が、これ。
なので…高校に合格した姪の入学祝いに。
淡々と進む。設定はかなり突飛というか、まあ目覚めたら毒虫になっちゃってたぜ! という感じなのに、それに対する家族からにおいたつ生活感がたまらんです。
感想*朝起きてじぶんがえげつない生き物になって、家族にことばが通じず思考も人間の理性から離れていく恐怖!じぶんがそうなったらって想像すると、グレーゴルのように愛するひとが苦しまないようにそっと死を受け入れるのかなぁと考えてむっちゃ切なくなった。( ; ; )しかし設定をあまりにも受け入れすぎな登場人物たちに突っ込みたくなるんだけど、書いたカフカは「夢の話みたいなもの」て思ってるみたいなのですごく納得。
カフカの描く主人公って、どうしてあっさり非現実を受け入れてしまうのでしょう...。グレーゴルは、最初は混乱しつつも家族たちの反応を窺ってみたりと実に冷静というかなんというか。
健康と仕事を天秤にかけて、つい仕事しがちな現代人と重なる点もあります。サラリーマンはいつの時代も変わりませんね。
あまりにも淡白な文章なのでレポートでも読んでいる気分でした。
後味の悪さがカフカの良さです。
朝目覚めると虫になっていた主人公の視点から、家族を観察する。
部屋の家具が家族によって片付けられるが、人間として存在していた根拠として頑なに一枚の絵を撤去されることを拒むシーンが印象的。

短い作品ながら強烈なインパクトを受けた。





