絶望名人カフカの人生論 (新潮文庫)

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制作 : Franz Kafka  頭木 弘樹 
  • 新潮社 (2014年10月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102071052

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絶望名人カフカの人生論 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 今年の2月ぐらいに、友達と待ち合わせ中の時間つぶしに本屋で立ち読み。2日ぐらいそんな日があったので、立ち読みだけで全部読んでしまった(買わなくてごめんなさい汗)。
    カフカの『変身』を読んで、その内容もだけどカフカ本人の人生をWikipediaでみると、非常に興味深い。
    長編小説がほとんど未完だったり(未完成病!)、結婚観だったり……どうも他人事とは思えなくて。

    僕自身もよく「絶望した!」となるタイプだし、読んでた2月・3月ぐらいは気持ちの浮き沈みが激しかった。吸い寄せられるように手に取ったんだと思う。
    この本を読むと、カフカがどういう人で、だから結果的にああいう作品を書いたのか、その肉付きの部分がわりと補完されます。
    編集した方の書かれてることも頷ける。絶望してる時はハッピーなものじゃなくて、より絶望的なものを読んだり観たりした方が良いのよ。

    で、肝心の中身はさっぱり覚えとらん。やっぱりもう一度立ち読みに行くかねぇ……(買わんのかい)。

  • 面白かったです。将来に向かって倒れたままでいることがいちばん上手にできるようになりたいかも、と思えました。

  • 超ネガティブ作家・カフカ、超ネガティブ翻訳者・頭木弘樹。そして自殺願望が強かった読者代表・幼児期のワタクシ。この三者はなんと似ていることか。まさに絶望名人。そして絶望名人になりたがる読者の多いこと。それを歓迎するカフカ。『ぼくは今、結核に助けを借りています。たとえば子供が母親のスカートをつかむように、大きな支えを』、『ぼくの本があなたの親愛なる手にあることは、ぼくにとって、とても幸福なことです』。

  • カフカは絶望名人である。そのことが、この本からはっきり分かった。彼は自分を徹底的に嫌い、自分の将来や仕事や親や自分自身に対して絶望的な世界観を押し付ける。前向きになることを拒み、そのネガティブさを全て著作に注ぎこんだ。
    彼が感じたであろう全ての絶望は自分ごときが味わえるものではない。しかし、所々ならば十分に味わえる。それでいて、自分がどれだけ絶望したところで彼には敵わない。彼は自分が真に絶望した時のメンターになることは確実だ。そのことが分かって安心した。

  • 絶望との名の付く本は数あれど、これほど笑える本はなかなかないのではないか
    カフカはいたって真剣そのもの
    でもカフカには申し訳ないが、その真剣さ純粋さが可笑しい

  • 最初はネガティブ過ぎて引いていたが次第にその気持ちもわからないでもないと共感した。他人に対して苦悩する姿をさらけ出し続けるというのは正直に生きる、噓偽りのできない人だったのかなと思う。自分のネガポジのそのどちらかに振り切っている時それぞれで楽しみ方が変わるそんな本でした。

  • そうですか、カフカさんどんだけ絶望なんだろうと思ってワクワクしたけど、
    そんなに私とかわらないし、わかるわかるー思わずひざ打ったり、
    そんなこと好きな人に書いちゃうの?好きな人の父上に!ってのもなんかわかる気もして、

    なんだか元気になったし、他のカフカさん特に日記や手紙を読みたいし、全集復刊してほしいし、
    『絶望読書』から、かしらぎさんに感謝です。

  • (+3)例えば3つ分のポジティブも、(-3)例えば3つ分のネガティブも、距離にしたら同じ「3つ分」なので、同じだけのエネルギーを持っているのかもしれない。

  • 元気が出る名言?

  • カフカの楽しい絶望名言集。

  • 絶望というよりも、ネガティヴ人なりの処世術のように感じた。文章がうまいと、自分の絶望に酔いしれているように読まれてしまうのかな。
    それとも人種的、年代的な重さ暗さを日本人向けに編集したのだろうか。
    苦悩や辛さはそれを言葉にしてしまうと、どうしても重さが減ってしまう。
    それともわたしの受け取り能力の問題なのかとおもったが、そもそもこういう本は、他人の悩みや絶望感ほど、笑ってしまうもの。だからあなたの悩みも大したことありませんよ、類の本なのだ。

  • ネットラジオOTTAVAのある番組でこの本を紹介していたのですが、「スキップしてしまうぐらいのネガティヴさ」ってどんなにネガティヴなんだろうと気になって、ちょっとずつ読みすすめました。
    カフカの、もう見事なぐらいの後ろ向き。でも、私もどちらかというとネガティヴ思考なので、分かると共感もしつつ。
    読み終えてスキップはしなかったけれど(笑)、ちょっとだけ頑張ろうとか、カフカの書いたものが気になるとか、後からじわじわきそうな一冊でした。

  • 飛鳥新社から出た本の文庫版。中身のことに関しては大きいので触れたのであえて感想はなし。
    大きい版と違いはあるのかな……表紙が前は黒かった。文庫版あとがきがある。山田太一さんの解説がある。それだけしかわからんです。
    文庫版あとがきは小説がどんな感じで広まったとか、お世話になった人たち(?)のその後とかそんなのが書いてありましたね。有害図書て……どの辺が有害なんだろ……ユダヤ人だからっていう理由だけかな。

  • あとがきまで読みたい。
    元気がでました。

  • 有楽町無印の書籍コーナーで購入。なぜこの本が無印にあったのか。なぜ私は無印でこれを欲しいと思ったのか。。

    あとがきに共感し、本編も意外とおもしろかったので、ほんとに絶望を感じたときには、必ず読もうと思います。

  • 【51/10000】←修正しました!
    頭木弘樹さん編訳の、「絶望名人カフカの人生論」を読了しました\(^o^)/

    いや、とても楽しく面白い本でした。
    ネガティヴ、後ろ向き、ダークサイドに満ちたカフカのお言葉の数々。
    「絶望名人」の二つ名の名付け親である編訳者の頭木弘樹さんには、大きな拍手を送り、握手を求めたいです。

    拙いレビューをくどくど書くよりも、まずは、章立てと、特に心に残った言葉を引用させていただきます。

    第一章 将来に絶望した!
    第二章 世の中に絶望した!
    第三章 自分の身体に絶望した!
    第四章 自分の心の弱さに絶望した!
    第五章 親に絶望した!
    第六章 学校に絶望した!
    第七章 仕事に絶望した!
    第八章 夢に絶望した!
    第九章 結婚に絶望した!
    第十章 子供を作ることに絶望した!
    第十一章 人づきあいに絶望した!
    第十二章 真実に絶望した!
    第十三章 食べることに絶望した!
    第十四章 不眠に絶望した!
    第十五章 病気に絶望・・・・・・していない!

    将来にむかって歩くことは、ぼくにはできません。
    将来にむかってつまずくこと、これはできます。
    いちばんうまくできるのは、倒れたままでいることです。
    ーフェリーツェへの手紙
    (本文34ページ)

    ぼくは今、結核に助けを借りています。
    たとえば子供が母親のスカートをつかむように、大きな支えを。
    ーフェリーツェへの手紙
    (本文232ページ)

    ある意味、ネガティヴの極端まで振り切れてしまっている言葉たちは、ほとんどの人にとっての自分自身の感情よりもネガティヴなはずであり、なんか逆に「いやいや、そんなことないで…」とカフカを慰めようとしているうちに、自分は元気づけられてしまうような効果があると思われます。
    ちょうど自分が怒ってる時に、もっと怒ってる人があらわれたら宥めてしまうように、あるいは泣きたい時に、すでに泣いてる人がいたら寄り添って声をかけてしまうように。

    もし仮に、カフカと同等(極端なので超えはしませんが)のネガティヴな人がいたら、一緒に絶望に同意しながら、わかりあえる友と出会えたことの感動に打ち震えることができそうです。

    ですので、これこそ万人受けする究極の本なのかも、と思わず考えてしまった、実にユニークな本なのでした。

  • いや、とても楽しく面白い本でした。
    ネガティヴ、後ろ向き、ダークサイドに満ちたカフカのお言葉の数々。
    「絶望名人」の二つ名の名付け親である編訳者の頭木弘樹さんには、大きな拍手を送り、握手を求めたいです。

    拙いレビューをくどくど書くよりも、まずは、章立てと、特に心に残った言葉を引用させていただきます。

    第一章 将来に絶望した!
    第二章 世の中に絶望した!
    第三章 自分の身体に絶望した!
    第四章 自分の心の弱さに絶望した!
    第五章 親に絶望した!
    第六章 学校に絶望した!
    第七章 仕事に絶望した!
    第八章 夢に絶望した!
    第九章 結婚に絶望した!
    第十章 子供を作ることに絶望した!
    第十一章 人づきあいに絶望した!
    第十二章 真実に絶望した!
    第十三章 食べることに絶望した!
    第十四章 不眠に絶望した!
    第十五章 病気に絶望・・・・・・していない!

    将来にむかって歩くことは、ぼくにはできません。
    将来にむかってつまずくこと、これはできます。
    いちばんうまくできるのは、倒れたままでいることです。
    ーフェリーツェへの手紙
    (本文34ページ)

    ぼくは今、結核に助けを借りています。
    たとえば子供が母親のスカートをつかむように、大きな支えを。
    ーフェリーツェへの手紙
    (本文232ページ)

    ある意味、ネガティヴの極端まで振り切れてしまっている言葉たちは、ほとんどの人にとっての自分自身の感情よりもネガティヴなはずであり、なんか逆に「いやいや、そんなことないで…」とカフカを慰めようとしているうちに、自分は元気づけられてしまうような効果があると思われます。
    ちょうど自分が怒ってる時に、もっと怒ってる人があらわれたら宥めてしまうように、あるいは泣きたい時に、すでに泣いてる人がいたら寄り添って声をかけてしまうように。

    もし仮に、カフカと同等(極端なので超えはしませんが)のネガティヴな人がいたら、一緒に絶望に同意しながら、わかりあえる友と出会えたことの感動に打ち震えることができそうです。

    ですので、これこそ万人受けする究極の本なのかも、と思わず考えてしまった、実にユニークな本なのでした。

  • 身体が弱く、仕事も嫌いで、両親との関係もうまくいかず、異性ともうまく交流できず、友人と交流しているよりは、一人で部屋にこもって文学に没頭していたい。だけど、生きていくためには、会社にいって仕事をし、部下ももって、いやいやながらも他人と交流していかなければならない。そんな絶望に近い悩みを抱えていたという文豪カフカ。本書はそんなカフカの生々しい姿を、日記や手紙をもとに紹介します。
    世の中、前向き、ポジティブが賞賛され、成功者による人生論が高らかに語られます。それはそれでいいのでしょうけれど、なんだか違和感を感じている普通の私たち、も同時に存在するのでは。悲しいときには悲しみ、苦しいときにはグチをいい、絶望する時には一度、しっかり絶望することが、実はそこから立ち直る大きな力になったりする、かもしれない。そんなことを教えてくれる一冊です。
    そういえば、映画「インサイドヘッド」でも、前向きポジティブだけじゃ、人生前に進めない。悲しむときにはしっかり悲しもう、というメッセージを投げかけていたことを思い出しました。

  • いつのまにかポジティブに囚われていたと、この本を読んで気づいた。

  • 読めば読むほど興味が湧いてくる。
    つい付箋をいくつかの頁に貼りつけながら読んでいました。

  • カフカの日記や手紙や雑記の中からこれでもかとネガティブな名言を連ねる作品。名言の後に編者の補足が小気味よくていい。
    読み易くて他のカフカの作品を読みたくなるのじゃないだろうか。僕はそう思った。

  • カフカです.....

    ってひろしみたいにやって欲しい

  • なかなか、楽しめますが、どちらかというと参考になる言葉というより、カフカ自身の魅力あふれることばということを感じます。ですから人生訓になるわけではなく、カフカ好きになる可能性がある本ということになります。
    人生論に絶望した!

  • ネガティブやな。とてもいい。それでもこの解説者の言葉は何か刺さる。解説とはきっとそういうものなのだろう。

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絶望名人カフカの人生論 (新潮文庫)の作品紹介

「いちばんうまくできるのは、倒れたままでいることです」これは20世紀最大の文豪、カフカの言葉。日記やノート、手紙にはこんな自虐や愚痴が満載。そんな彼のネガティブな言葉だけを集めたのが本書です。悲惨な言葉ばかりですが、思わず笑ってしまったり、逆に勇気付けられたり、なぜか元気をもらえます。誰よりも落ち込み、誰よりも弱音をはいた、巨人カフカの元気のでる名言集。

絶望名人カフカの人生論 (新潮文庫)のKindle版

絶望名人カフカの人生論 (新潮文庫)の単行本

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