地下街の人びと (新潮文庫)

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制作 : Jack Kerouac  真崎 義博 
  • 新潮社 (1997年3月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (195ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102076118

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地下街の人びと (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 1950年代のサンフランシスコを舞台にしたビートニク小説。マリファナと酒とセックス漬けの日々といった物語だ。作者のケルアックはビートジェネレーションを代表する一人だが、小説は作者自身とおぼしき主人公の1人称語りで展開してゆく。作中には御大アレン・ギンズバーグらしき人物も登場するし、セロニアス・モンクもライヴだ。そんな彼らには、そもそも基本的に私有の観念は希薄なようであり、したがってセックスは時にオージーの様相を呈するし、特定の相手を占有するという発想からは遠い。なお、翻訳の文体はややスピード感に欠けるか。

  • 「オン・ザ・ロード」と少し雰囲気が違う。散文調で筋があるようでないのは同じだが、本書では「オン・ザロート」にあったドライブ感が抑えられているように感じた。そもそも作品の内容の違いなのか、訳者の違いなのかわからないがおそらく前者ではないかと思う。こちらは心理描写的な表現が増えているように感じる。「路上」から「地下街」への移行がまさにアングラな世界への移行を意味するのではないかと思った次第だ。

  • 『オン・ザ・ロード』を読む前に、軽め(薄め)のを
    と思って、こちらを読み始めたが、結構つらかった。
    でも、好きなひとが多いのは確かにわかる。
    坂口恭平が大いに影響を受けているということもわかった(笑)。

  • ほぼ全編一人称視点で語られる散文的小説。
    その時の気持ちをそのままだだ漏れ状態で書いている印象で、非常にわかりづらい。
    オン・ザ・ロードは面白かったのだがこちらは嫌い。

  • やんでるなーケルアックー!
    嫌いじゃないね、この感じ。
    けだるいぜー 笑

  • ボブ・ディランの曲を思い出したりするタイトル。痙攣的な愛を描くってカバー裏にあるけどどうなんだろ、そうだったんか、なんなのか。ストーリーというよりは酒の席で酔っ払いに聞かされる昔話みたいな小説で整合性とか秩序を求めるべきじゃないんだろうと思う。というか酔っ払いってレベルじゃないよ。もっときまってるよ! 時々見える風景がとてつもなく美しくて戸惑う。混濁する意識の流れがどうしようもないダメさを称えつつ完璧に人間。退屈で不安定なところを綱渡りする感じ、わかる、そわそわするんだ生きてると。勢いと心で読む詩的な一作。でもこれ読みにくい! 内向的反省的ブンガク。

  • J・ケルアック第二弾。
    美しいアル中黒人女性マードゥとの短くも濃密な痙攣的な愛を描いている。

    毎晩繰り広げられるドラッグや酒、SEXの祝祭が、あまりに刹那的だ。

  • 1950年代のアメリカの若者の恋愛事情。
    セックス・ドラッグに溺れている典型的文学小説といったらいわずもがな。

    でも相当感銘を受けた。

    マードゥを知りすぎたら恋心が冷め、
    マードゥが夢の中で浮気をしていたらまた熱情が戻り、

    でも、本当にマードゥが浮気をしていたことを知ったら愛は終わったと思う主人公。

    こうした心の動きはリアルだな、と思った。


    セックス描写がやたら克明だが、
    淡々と描写していくだけだったので、嫌な印象は全く抱かなかった。

  • バロウズよりもちゃんと読めたと思う。
    小説に漂ってる、陽が当たってるのにどことなく影がある雰囲気は好き。

    文中、メキシコに住む、などと口にするのは何だか何の現実味もないようなことなのに、未来をふたりで共有できることがその場の親密さを最も現実的で信頼できるものに見せかけているのかなと。

    未来とそれに続く現実を共有できることは幸せなことだけど、未来しか共有できないのではその未来が来ないとわかったときには空虚な気持ちになるように思う。
    って書いてみて思ったけど、この「空虚さ」が好きなんだと思う。

    明日も本読もう。

  • いやー訳分からなかった。
    うん、感覚的に捕らえないといけないんだろうな、感覚としては何となく分かるけど、論理的には分からない。
    ドラッグきめつつ書いてるみたいな…と思ったら、まあそんなとこらしい。
    推敲はなし。
    解説いわく、意識の検閲を排除して、無意識の領域を掘り起こそうとする。
    そういうことだ。
    分かるか分からないかと言えば、クッツェーの次くらいに分からなかった。
    ただし、翻訳も悪い部分がありそう。
    原文で恐らくcareと思われる文脈での訳が、「気に掛ける」の方が近い感じのところ「心配」と約されていたり、古い時代の翻訳。
    ところで、subterraneansというのはbasement辺りに住む人という意味合いなのだと聞いたことがある気がするが、それのみならず知性も表面から隠す、そんな感じも含むのかな。

  • 久々に海外の小説を読んだ。しかし、これはきっと好みの分かれる小説というか書き方というか内容というか・・・。まぁどっちにしても私にはあいませんでした。短いのであんまり好きじゃなくてもぎりぎり読めるって感じ。

  • 代表作「路上」より少しタイトで詩的なイメージ。無骨ながらブコウスキーほどの下品さはないので、すがすがしく読める。作者の中に男性的バランスのよさを感じる体験書記。

  • ケルアックの長編。
    とてもおもしろかった。
    あの時代のニューヨークのエネルギーや、倦怠感を感じられた。
    いつか原文で。まあ、無理だと思うけど。(R)

  • ビートニクってのはよくわからないけれど人々お息遣いざわめきが聞こえてくる。

  • 「路上」よりもこちらのほうが断然好きだ。
    人(自分)と人(他人)の間にある“溝”を埋めるでもなく、
    ただせつなく感じるだけ。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    最初にぼくらが寝たのは、チャーリー・パーカーを聴いたシスコの暑い夜だった。ぼくは美しい黒人マードゥに夢中だ。それから二カ月、ぼくらは毎晩、酒やドラッグやセックスに酩酊していた。終りなき祝祭のように。やがて、ぼくらは疲弊し、傷つけあい、別れることだろう。何もやり遂げないうちに。だから、ぼくはタイプを叩き始めた。この小説のために。ビートニクの痙攣的な愛を描く長編。

  • 50年代、アメリカの若者たちの間に広まったビートカルチャー。その時代の若者達の恋愛を描いた作品。

    この人はそのさきがけといわれる作家さんで、自身もジャンキー。

    このお話もアンフェタミン系のドラックをやりながら3日で書き上げたらしい。

    早。

    ドラッグ酒ジャズセックスパーティに溺れた毎日を送りながら優しくキレイな黒人アル中女マードゥと暮らすダメ人間が主人公で、

    どのくらいダメかというと、

    いかに傷つけずにマードゥと別れられるかなーと毎日遊びまくりながら考えていたところ、突如ライバルが現れてしまい、そいつとできてるんじゃあと疑い始めたら、急に嫉妬心に苛まれ始めマードゥに夢中になってしまう。くらいな人間設定。

    マードゥは主人公に夢中なあまり、セラピーに行かなくなり、主人公は仕事すらせず金はマードゥに頼りっぱなしというダメ生活は結局、というか当然、2ヶ月で終ってしまうのですが、

    この独特なざーっと流れるような文と話が、うまいこと合わさって余韻がのこります。

  • ちょっと放浪したい気分になって
    なんとなく
    J・ケルアックの小説を手にしました。

    訳が読みづらいな・・・。
    これはこれでいいのかも知れないけど。

  • 20080106
    オンザロードから。オンザロードより支離滅裂度が高い。よくわからない。こういうのは、アメリカ人が英語で読むことに意味があるんじゃないかと思う。マードゥはいい女って感じがする。ひとと関わりあうこと。

  • 文学というより音楽だという。

    ぜひ原文で読みたい。

    内容は…

  • どうしようもない

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地下街の人びと (新潮文庫)の作品紹介

最初にぼくらが寝たのは、チャーリー・パーカーを聴いたシスコの暑い夜だった。ぼくは美しい黒人マードゥに夢中だ。それから二カ月、ぼくらは毎晩、酒やドラッグやセックスに酩酊していた。終りなき祝祭のように。やがて、ぼくらは疲弊し、傷つけあい、別れることだろう。何もやり遂げないうちに。だから、ぼくはタイプを叩き始めた。この小説のために。ビートニクの痙攣的な愛を描く長編。

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