ドリアン・グレイの肖像 (新潮文庫)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (428ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102081013

感想・レビュー・書評

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  • オチをきいた後で、ものすごく読みたくなった。
    内容も結末も分かってたけどやっぱ読んで良かった…かなりおもしろい。
    そして何なのこの読破後の憂鬱な気分。まあそれがこの話の魅力なんだけど。
    セリフ引用したいのがありすぎて困る。全部してもいんじゃないかと思う。

  • 耽美真骨頂。

  • 所々の逆説的なセリフがおもしろい。

  • 何だか、モヤモヤする話
    いや、面白いんだけど、面白いんだけど。。。モヤモヤ
    ワイルド作だからもっと素敵な話を期待したんだけど。。。

  • ドリアンの破滅していく姿に引きずり込まれた。罪に対する罰が下されなかったから取り返しがつかなくなったと悔やむ姿は考えさせられる。
    何が罪なのか・・・。

  • 悪の誘惑に心惹かれる青年の危うさと繊細さ。
    内容も秀逸だが、前書きの芸術論がこれまた良い。

  • 前々から読みたいと思っていたものをついに読んだ!友人が貸してくれました。
    昔ロシア文学に挑戦してあえなく散った苦い思い出があり、絶対読めないと思っていたけれど、読めてしまいました。
    ドリアングレイがどんどん変わっていくのが怖いなあと思いつつ、最後までバジルがかわいそうだった。
    はっきり言って話の筋には関係ない描写が大量すぎて、要訳したら数ページで終わる気がしたけど、嫌いではなかった。
    むしろ、ここ線引たい!というセリフがいくつかあった。
    日本の文学(漱石とか森鴎外とか)はまだ日本人が書いた話なので、いくら時代が違うとはいえ感性的な部分で理解できるところはいくらでもあるけれど、海外の作家はやはり生まれ育った環境や文化が全く違うし、文字も違うわけだから、とても難しい。
    でも今回読み切れたのは自分の中で大きな自信になったと思う。
    何が良かったかというと、大体のあらすじを知っていたことではないかな。
    ドリアングレイという人がいて、自分の美貌を失いたくないが故に肖像画を描かせる。
    すると歳をとるのはその肖像画で自分は一向に老けない。
    でも最後は絵とともに自分も滅びる・・というあらすじを前もって知っていたので、今どのへんか、というのがわかってもういいかなと思ってもいやもうちょっとと頑張れたような気がする。
    幸いなことに今は漫画で世界文学が読める時代なので、そのようなものであらすじをあらかじめ予習しておいて、本を読むときはサイドストーリーとか表現を楽しむというのもひとつの方法かなと思います。
    少なくとも私には有効みたいです(笑)

  • そういえば図書館で途中までよんだ。続き気になる

  • 人間にとって美はあまりに過酷なもの。
    耽美と退廃に満ちてます。

  • さすがワイルドというか、冷酷で鼻持ちならない最悪の美しい男の話。女性蔑視ここに極まれりという内容なんだけど、ここまでくるといっそ気持ちいいというか、自分の中にはこのドリアン的なものがあるというか。。。
    「残酷? いったい自分は残酷だったろうか? あれはあくまでもあの娘のせいだ、自分には責任はないはずだ。自分はあの娘を偉大な芸術家と想像し、偉大と考えたからこそ愛情を捧げたのだ。それなのにあいつは俺を失望させた。浅はかで取るに足らぬ女だった」
    「たとえ俺があの女の一生を傷つけたにせよ、あの女もまた俺の一瞬間を損ねたのではないか。それに、だいたい女というものは男よりも悲しみに耐えるのに適している。女は感情一本槍で生きる。考えるとしても、自分の感情のことしか考えない。恋びとをつくるにしたところで、ただ泣いたりわめいたりのひと騒ぎをする相手を見つけるためでしかない」

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著者プロフィール

1854年アイルランド・ダブリンに生まれる。19世記末の耽美主義文学の代表的存在。詩人・小説家・劇作家として多彩な文筆活動で名声を得る。講演の名手としても知られ、社交界の花形であった。小説に『ドリアン=グレーの肖像』戯曲に『サロメ』『ウィンダミア卿夫人の扇』回想記に『獄中記』などがある。1900年没。

「2022年 『オスカー・ワイルド ショートセレクション 幸せな王子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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