- Amazon.co.jp ・本 (428ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102081013
感想・レビュー・書評
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オチをきいた後で、ものすごく読みたくなった。
内容も結末も分かってたけどやっぱ読んで良かった…かなりおもしろい。
そして何なのこの読破後の憂鬱な気分。まあそれがこの話の魅力なんだけど。
セリフ引用したいのがありすぎて困る。全部してもいんじゃないかと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
耽美真骨頂。
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所々の逆説的なセリフがおもしろい。
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何だか、モヤモヤする話
いや、面白いんだけど、面白いんだけど。。。モヤモヤ
ワイルド作だからもっと素敵な話を期待したんだけど。。。 -
ドリアンの破滅していく姿に引きずり込まれた。罪に対する罰が下されなかったから取り返しがつかなくなったと悔やむ姿は考えさせられる。
何が罪なのか・・・。 -
悪の誘惑に心惹かれる青年の危うさと繊細さ。
内容も秀逸だが、前書きの芸術論がこれまた良い。 -
そういえば図書館で途中までよんだ。続き気になる
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人間にとって美はあまりに過酷なもの。
耽美と退廃に満ちてます。 -
さすがワイルドというか、冷酷で鼻持ちならない最悪の美しい男の話。女性蔑視ここに極まれりという内容なんだけど、ここまでくるといっそ気持ちいいというか、自分の中にはこのドリアン的なものがあるというか。。。
「残酷? いったい自分は残酷だったろうか? あれはあくまでもあの娘のせいだ、自分には責任はないはずだ。自分はあの娘を偉大な芸術家と想像し、偉大と考えたからこそ愛情を捧げたのだ。それなのにあいつは俺を失望させた。浅はかで取るに足らぬ女だった」
「たとえ俺があの女の一生を傷つけたにせよ、あの女もまた俺の一瞬間を損ねたのではないか。それに、だいたい女というものは男よりも悲しみに耐えるのに適している。女は感情一本槍で生きる。考えるとしても、自分の感情のことしか考えない。恋びとをつくるにしたところで、ただ泣いたりわめいたりのひと騒ぎをする相手を見つけるためでしかない」