- Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102081044
感想・レビュー・書評
-
原文読了
The nightingale and the rose が好き詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「幸福な王子」と「星の子」が特に好き。
ワイルドの童話はなんとなく宮沢賢治を彷彿とさせる。かなしくてきれいなお話だからかな。 -
美しさの中にどこか悲しみのあるお話たちでした。
-
記録
-
「寓話」の「寓」は
他に「仮住まい」という意味の「寓居」くらいにしか用いられなくて
どういう意味だかよくわからないが
「ことよせる」とか「かこつける」とかいう意味らしい
「比喩」のさらに狭い範囲を指す言い方か
「名無しの登場者は、動物、静物、自然現象など様々だが、必ず擬人化されている」
とWikipediaは断言しているけれど大丈夫なのか
作者の童話全作品集であるこの本は
他に特徴として「神さま」がわかりやすく登場する
「神さま」も「擬人化」されているのが「寓話」なのかもしれない -
「幸福な王子」ワイルド著・西村孝次訳、新潮文庫、1968.01.15
236p ¥320 C0197 (2018.06.06読了)(2018.05.31拝借)(1992.07.10/46刷)
副題「ワイルド童話全集」
【目次】
幸福な王子
ナイチンゲールとばらの花
わがままな大男
忠実な友達
すばらしいロケット
若い王
王女の誕生日
漁師とその魂
星の子
あとがき 西村孝次
☆関連図書(既読)
「サロメ」ワイルド著・福田恒存訳、岩波文庫、1959.01.05
「サロメ」原田マハ著、文藝春秋、2017.01.15
内容紹介(amazon)
広場に立てられた王子の像が、宝石でできた自分の目や体じゅうの金箔を、燕に頼んで貧しい人々に分け与えてしまう『幸福な王子』。若い学生が恋人にささげる赤いばらを、一羽のナイチンゲールが死をもって与えてやる『ナイチンゲールとばらの花』など、十九世紀イギリスの小説家オスカー・ワイルドが格調高い文章で綴った、献身的な人間愛と社会への諷刺にあふれる9編を収めた童話集。 -
w
-
2016/10/23 読了
-
初めてのオスカーワイルド。
『幸福な王子』は有名ですが、読んだ事がないなぁと思い読んでみたら、
この童話、幼児教育の時に読んだ事ある、と。
金を剥がすシーンで思い出しました。
個人的に良かったと思うのは、
『幸福な王子』
『若い王』
『王女の誕生日』
特に『王女の誕生日』は好きですね。好みです。
『若い王』に関しては、
「死」と「貪欲」のお話が好きですね。
すっかり気に入ったような感覚。 -
再読。童話集だけれどやはりワイルドらしく、ちょっとシニカルだったりしつつも、意外なほど宗教オチも多い。ワイルド自身はあまり神様を信じてるタイプとは思えないのだけれど(苦笑)
単純に「幸福な王子」はやっぱりいいな。子供の頃NHKの「みんなのうた」で、このツバメと王子様の歌があったと記憶していたのだけれど、検索してみたら「秋物語」という曲で、ツバメが男の子(の絵)のために南に行きそびれて死んでしまうという内容で、王子様では全くなかった・・・。記憶の中で混同しちゃってたのかなあ。
いちばん好きなのは「王女の誕生日」自分の醜さを知らなかった小人が、それに気づいたショックのあまり死んでしまうという救いのないお話ですが、導入として、その王女の父親である王様が、亡きお妃さまを愛しすぎるあまり死体を保存してしてたり、王女の誕生日を祝うために催される見世物の数々の描写だったり(ルーセルの「アフリカの印象」を思い出した)、オチではなく細部の設定がすごくワイルドっぽい。
「漁師とその魂」も、最初は単純に漁師と人魚のラブストーリーかと思いきや、人魚と一緒になるために自分の魂を捨てようとする漁師、その漁師に恋しちゃう魔女、捨てられてあちこち旅をする「魂」(まるで分身)が漁師本体に年に1度聞かせる旅のエピソード(これだけで別に1冊書けそう)、さらに漁師を騙してもとに戻ろうとする魂の策略など無駄に盛り沢山で、読み応え抜群。でもテーマはというと、知恵や富より愛が勝つ、という意外なほどの単純さ(笑)さらに宗教オチがついて、なんだかもうよくわからないけど面白い。
※収録作品
「幸福な王子」「ナイチンゲールとばらの花」「わがままな大男」「忠実な友達」「すばらしいロケット」「若い王」「王女の誕生日」「漁師とその魂」「星の子」