あしながおじさん (新潮文庫)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102082034

感想・レビュー・書評

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  • なんということか、私はこの小説のエンディングを覚えていなかったのです。確かアニメも観たような、児童文学全集で読んだような。
    孤児院で育った少女ーとういうより18歳かな、大学生になろうという女性ですね。ージュディ。彼女が大学に行けるように援助してくれるという男性が現れる。条件は、毎月手紙を書くこと。
    そして、この小説は彼女の“あしながおじさん”への手紙で構成される。援助は学費に留まらず、毎月のお小遣いやクリスマスのプレゼントなど、気のせいか年々豪華になっていくようです。
    “あしながおじさん”は誰?というミステリーの伏線ですね。
    なかなか幸福度お高め、お手紙はユーモア溢れ、挿絵はお茶目な癒し小説です。

    ところで、“ガラスの仮面”はどうなっているのだろう。紫の薔薇の人は、お元気でしょうか。再開された時、おお!って期待していたんだけど、紅天女が決まらない。諦めて、読みドメ。完結信じて待ってれば良いのでしょうか。

    • おびのりさん
      皆さん、こんばんは。
      なんだ安心。皆さん似たようなそこそこ感。soraさん、演劇クラブ!お会いしたこと無いけど、見かけによらず?笑
      みんみん...
      皆さん、こんばんは。
      なんだ安心。皆さん似たようなそこそこ感。soraさん、演劇クラブ!お会いしたこと無いけど、見かけによらず?笑
      みんみんさん、漫画読むのが忙しくて、レビューする暇がないんですよ。ふふふ。
      2022/08/31
    • 松子さん
      こんばんは(^^)
      コミック界のあしながおじさんの頂点は
      紫の薔薇の人☆
      おびさん、最高です♪

      あおちゃん、演劇クラブって楽しそうだねぇ
      ...
      こんばんは(^^)
      コミック界のあしながおじさんの頂点は
      紫の薔薇の人☆
      おびさん、最高です♪

      あおちゃん、演劇クラブって楽しそうだねぇ
      こんどもっと聞きたいっ!
      ぜひ、いつかどこかのレビューに詳しくぅ♪

      みんみんさん、思い出の少女漫画…
      考えたのですが…
      ときめきトゥナイトとハイティーンブギが思い出に残ってます♪ 読んでいた頃のときめきは残っているのですが、内容があまり思い出せずレビューできるほどの感想がなくて…

      ガラスの仮面最新刊が出たら、かならずレビューしますっ(^^)
      2022/08/31
    • aoi-soraさん
      こんばんは。

      えっと私の演劇クラブでの経験は、マヤとはかけ離れ、役柄が憑依することもなく、なりきることも出来ず、ただただ、ステージの上...
      こんばんは。

      えっと私の演劇クラブでの経験は、マヤとはかけ離れ、役柄が憑依することもなく、なりきることも出来ず、ただただ、ステージの上にいることが恥ずかしかった思い出があるのみ…(-_-メ)

      みんみんさん。
      私も昔読んだマンガ、内容がちゃんと思い出せないの。

      好きだったのは、
      ホットロードかな( ꈍᴗꈍ)
      2022/08/31
  • 名作すぎて今さら内容を人に聞けない作品第一弾‼︎

    おびさん♪ありがとうございますm(_ _)m
    楽しく読みました〜‼︎
    なるほどこんな内容でこんな結末だったとは…
    なんて素敵なハッピーエンド‼︎

    ずーっと一方通行の手紙だったんですね(*_*)
    一ヵ月に一度の約束の手紙…三日に開けず出しまくりそして可愛い空想だらけの手紙笑
    なぜか時々大切なおじさまに暴言からの反省笑
    「おじさまはハゲですか?」何回も聞いてるし!
    手紙に書いてある絵が可愛いし笑えるし(°▽°)

    愛しいわジュディ‼︎
    子どもの頃読んでたら間違いなく"あしながおじさん”
    を夢見る乙女になったに違いないわ(〃ω〃)

    • aoi-soraさん
      みんみんさん、面白かったよね〜♪

      この結末を忘れていた自分にびっくりしたわ(笑)

      土瓶さんならきっと、夢見る乙女になれますよ(⁠...
      みんみんさん、面白かったよね〜♪

      この結末を忘れていた自分にびっくりしたわ(笑)

      土瓶さんならきっと、夢見る乙女になれますよ(⁠ノ⁠◕⁠ヮ⁠◕⁠)⁠ノ⁠*⁠.⁠✧
      2022/09/17
    • みんみんさん
      王道に安心しました\(//∇//)\
      王道に安心しました\(//∇//)\
      2022/09/17
    • 土瓶さん
      お〜と〜め〜(⁠。⁠♡⁠‿⁠♡⁠。⁠)♪
      お〜と〜め〜(⁠。⁠♡⁠‿⁠♡⁠。⁠)♪
      2022/09/17
  • 前回福音館の坪井郁美さん訳で読んだのだけど、読書会を機にこちらの訳を。

    まず、表紙がかわいいです。
    手紙の中に添えられていた、ジュディが(作者が)描いたイラストたちが、絶妙なデザインで使われています。

    前回読んだ時はそこまで感動していなかったはず。
    児童文学的だが、深刻さはないと。

    しかし今回はとても肯定的に読むことができました。以下読書会のメンバーの感想もよ含めて。

    ・物語としては単調だけど、かわいらしく、魅力的なジュディの手紙は読むのが楽しい。
    ・シンデレラストーリーと言ってしまえば それまでだが、ジュディが努力しているから、応援したくなる(少しくらいお洋服買ってもいいかと思える)
    ・孤児院のことをあんなに恥ずかしく呪わしく思っていた子が、最後は愛情さえ持ち、どうやら続編に繋がりそう。
    ・哲学的で社会派な女の子に成長させた実りある大学の日々は眩しいほど。

    今回の私は『ハムレット』の舞台をジュディにプレゼントしてくれたジャービーさんに惚れました。
    あんなに楽しそうな手紙読まされたら、嬉しそうな顔を見たくなるわな、ジャービー氏。

    岩本訳では、前回坪井訳で読んだ謎の"犬猫降り" が、ちゃんと"土砂降り" キャッツ&ドッグズとルビがふってあり、しっくり来ました。
    ~ですの。みたいなくすぐったい口調がなかったのも読みやすさを助けていたかもしれません。

    それに…まるで福音書のようなアンクルトムの小屋を読んだ後でしたので、神様という存在に頼らないジュディは頼もしく見えたりもしました。

    彼女の名言
    「寒さと霜を受けると少ししおれてしまいますが、太陽が輝けばぐんぐん成長します…苦労と悲しみと落胆が精神力を鍛えるという説には賛成しません。親切な心にあふれているのは、しあわせな人たちです。人間嫌いは信用できません。」

    翻訳者の畔柳和代さんによる解説にこんなふうに書かれています。ウェブスターの書いた他の作品の主人公と比べてのことですが、
    「社会の一員となる過程で、持ち前の観察眼と批評精神とユーモアをもって、仕事や幸福、お金や人生、自分が考える違和感について書く…異文化について報告する記者のようでもある。」
    そうなのです、批評的な精神にもユーモアがあるから彼女は魅力的なんですよねー。

    とこんなふうに、2年前に読んだばかりだと言うのに、まるで初めて読んだかのように楽しい時間を過ごしました。

    • ちぃさん
      おはようございます。
      表紙のイラストがほんとにかわいいです。作詞自身が描いたものなんですね。
      おはようございます。
      表紙のイラストがほんとにかわいいです。作詞自身が描いたものなんですね。
      2024/02/15
  • 無垢さに胸が詰まる。

  • 子どもの頃に何度も読んだ少女小説の名作。ふと読みたくなり数十年ぶりに再読。

    子どもの頃はヒロイン・ジュディの、愛情に恵まれない孤児院育ちにもいじけてしまうことのない明るく前向きな性格や文才、それらによって勝ち取るシンデレラストーリーに目が向いていたが、今読むとジャービー坊っちゃん=あしながおじさんが興味深い。

    姪のジュリアに会うという名目で、意外と早くにジュディの前に登場するジャービー坊っちゃん。ジュディが授業でハムレットにはまっていると知ればハムレットの舞台に招待し、ジュリアの欧州行きを羨ましがっていると知ればあしながおじさんとして欧州旅行を用意し、ジャービーとして自分もその頃欧州にいるから二人で素敵なレストランで会うこともできるよ、と誘う坊っちゃん。そしてジュディがサリーの兄と互いに好意を持っていると嫉妬し、サリーの一家と過ごすのを全力で阻止するあしながおじさん=ジャービー。

    ジュディを文才と見どころのある孤児としてこれまで支援してきた男の子たちと同じように支援していたのは本当に最初だけで、かなり早い段階からジュディにぞっこんな感じだ。
    そして気前の良さと気の利き方がプリティ・ウーマンのエドワードばり…ってこちらが元祖なのだが。

    本書には登場しないジャービーとの手紙のやりとりまでしていながら、最後まで気づかないのはジュディだけで読者にはバレバレなところは子ども時代に読んだときから変わらず。書簡体小説なので省けるところはうまく省けるという点も利用して、著者はかなり細やかに伏線を張っているのも再読で実感した。

    ジャービー(と著者ウェブスター)は持てる者として生まれ育った境遇を当たり前のものとせず貧困や社会問題に関心を寄せ、社会改革を支持する当時としてはとても良心的な上流階級だったと思うが、その生き方は特権階級の慈善の域を出ていないのも事実。
    それでもこの物語には、楽天的で明朗な精神だけが持ち得る真実が息づいていて、それが子どもだけでなく大人をも打つ。そして米国がまだ階級を乗り越えるアメリカン・ドリームを信じられた時代、そしてヒロインが「私は社会主義者です!」と宣言することができた時代(50年代ならまず無理)の明るさと自由が横溢していて、読者に読んでいる間だけでも束の間夢を見させてくれる。

  • 物語のほとんどが手紙(日記に近い)で構成されていて面白かった。
    主人公の喜怒哀楽が豊かに記されていて読んでいて楽しいし、少し前の時代だけどアメリカの大学生活に憧れを抱いた。
    印象に残ったのは、「とても大きなよろこびが、一番重要なのではありません。大切なのは、小さなよろこびを大いに重んじることです。」という言葉。
    大切にしていこうと思った。

  • 片想いの女の子のラブレターを覗き見していると思ったら、もぞもぞしちゃう。

  • 手紙を通して伝わってくる愛が微笑ましい。
    すごく読みやすい本なので、読書が苦手な人も読みやすいと思います

  • 誰かに手紙を書きたくなりますね!
    最後のページに驚かされて胸キュンしてしまいました。

  • あしながおじさんが名前を明かさずに女の子の資金援助を行う、としか知らなかったけど最近新訳が出たということで読んでみた。昔アニメを見たか?

    冒頭部分だけ違うけど、ほぼ主人公ジュディがおじさん宛てに書いた手紙のみで構成されている。おじさんからの返事も時々はあったみたいだけど全く本にはないので想像力を刺激される。全部手紙というこの構成、読んでいて『アンネの日記』によく似ていると思った(時代的には『アンネの日記』の方が後かな)。『アンネの日記』の方が日記と言いながら架空のキティ宛の手紙という書き方をしてるから似てくるんだろうけども。

    最後まで読んで、そのあともう一回全体を振り返った。どうも推理力に乏しくこういうのを読みながら言い当てることができない。勘の鋭い人は当てちゃうんだろうか。この前見た『君の名は。』でも同じようなことをしたな。

    当時の大学の雰囲気や、ジュディがのびのびと大学生活を楽しんでいる様子は自分もあしながおじさんになった気分でほほえましかった。

    おじさんとしてはノーブレスオブリージュという感じで孤児への教育援助をしていると読むのが素直なんだけど、このエンディングになってみると最初から下心も多少あったんじゃないの?という勘繰りも…。性格悪いかな。孤児に教育を、と思うなら孤児院の子供全体にもっと何かしてあげる手もあるんじゃないか?と思ったり。

    教育格差によって格差が固定されてしまうことは多分多くて、そうした格差をなくすためには本書に含まれる精神が重要だと思う。
    お金をいくら持ってるからこういう取り組みをすべきだとか決めるのは難しいけど、自分でも多少なりともこのおじさんのような行動を行いたい。

著者プロフィール

ジーン・ウェブスター

「2004年 『あしながおじさん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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