あしながおじさん (新潮文庫)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102082034

感想・レビュー・書評

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  • 有名な小説なのだが “少女向け” というか“乙女系”なイメージがあり未読だった。そして今回初読。
     文学の道を志し、作家を目指すことも意外であった。そして、なんとこんな結末だったとは…。はずかしながら、あしながおじさんの正体にびっくり。

    だけど「彼」がうら若いジュディを長い時間をかけて計画的に籠絡したような気もしてきて苦笑… な心証も。
    ジュディことジェルーシャ・アボットは孤児院育ち。18歳の時思いがけず、院長から、匿名の篤志家から大学進学の奨学金の申し出があったことを告げられる。

    あしながおじさんへの手紙に綴られる内面の告白を通して、ジュディの成長をたどることになる。本作は岩波少年文庫を初めとして児童向けの本も多いのだが、実は大人っぽい小説なのでは?と感じた。自分の才能への不安や焦燥も描かれ、児童文学というより青春文学である。
    さて、驚いたのだが、ジュディは社会主義への共感を宣言する。ジャービーおじさんも社会主義者だという。1910年代アメリカの時代精神というか、政治・思想の状況を感じた。

    明るく利発なジュディだが、一方で、周囲の俗な人物や退屈な人への評価は( 書簡中だからではあるが )遠慮がなく辛辣である。聖人君子でないそういう人間味あるキャラにリアリティを感じ好感を持てた。
    アメリカ東部の大学の自然や季節感、寮生活のディテールも書き込まれていて、楽しい。作者自身の書いた挿画イラストも素朴なながら可愛らしくて楽しい。

  •  寝る前と寝起きにちょうどいい本探してて読み始めた本

     最初サクサク読んでたけど途中でつまんなくなってきて(外国の名前いっぱいで読みにくかったからかな)読了まで半年ぐらいかかったんちゃうかな

     最後あしながおじさんの正体が分かった時はキュンとした、今までなんの話してたんか全然理解できてなくてもキュンとした

  • 本の半分過ぎたあたりから「あしながおじさん」の見当はついていたので結末はあまり驚かなかった。他の方も言っていたけど「赤毛のアン」に似たものを感じる。懇切丁寧に読んだわけではないので、なんであしながおじさんが女の子嫌いだったのか気になる…(もしかしたらわたしの読解の問題でしょうか)

  • ほんとに最後の最後にびっくり展開


    全部手紙というのはあんまりわたしにははまらなかった、、、
    でも日記から成長を感じることができてあったかくなった◎あとたまにくるあしながおじさんの返事が面白かった◎

    名作の古典は読んでおきたいな〜

著者プロフィール

ジーン・ウェブスター

「2004年 『あしながおじさん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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