草の竪琴 (新潮文庫)

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制作 : Truman Capote  大沢 薫 
  • 新潮社 (1993年3月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (193ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102095041

草の竪琴 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • もう10年以上、何度も読み返している愛おしい作品。
    人物、エピソード、台詞、どれも魅力的。
    少年の成長を描いた作品は多いだろうけれど、大人になるまさにその時で終わるのが見事。
    草の竪琴が鳴る秋のイメージで始まり、実際にそれを聞く秋の情景で終わる形式美も読者に充足感を与える。
    子供の頃に一時の、しかしかけがえのない幸福を与えてくれたミス・スックと、彼女を愛し彼女から愛された子供時代の自分自身に対するカポーティからの深い慈愛に全編が包まれていて、その温かさが胸を締め付ける。
    派手でも豪華でもないけれどもきらきらと輝く、まさにドリーが大事にしていた宝物のような小説だ。

  • 気を許し合える人と永遠に続けばいいなと思う心地良い場所と時間。でもそれは長続きしないし留まっていることもできなかった。愛するとはどういうことか、そして取り巻く環境が一変してしまうときの不安とか哀愁とかを綴った、少し幻想的な雰囲気もあるお話。
    とりあえず、ドリーおばあちゃんが可愛すぎます。まるで十代少女のようw

  • 素晴らしいの一言。あの叙情的な風景を浮かばせてくれる言葉。個性的で信念を持った魅力的な人物たち。クリスマスの思い出と似た感じ。
    解説も良いと感じたのは初めて。カポーティは私には冷血が一番好きなんですがこれも次に好き。そして驚いたことにこの作品が好きな方が多いこと!もっと前出て主張しましょうよ!w

  • 「家」とは何か、を深く考えさせられた作品でした。
    それはその人の魂の置き場で、決して「ただの生活の場」ではない。
    だからこそ、彼らの家は、あの木の上だったような気がしてならない。

  • 「夢をみない男なんてものは、汗をかかない男同様、毒をいっぱい溜めこんでいるものですよ」
    浮世離れした木の上の家に隠れる老人たち。なんとも面白い小説でした。

  • 主人公に関わる、周囲の人たちの人生を見つめ、様々な出来事を体験し、自分らしさを見つける物語。主人公である「コリン」が一体、何者なのか? 何になりたいのかは、最後まで読み通してみないと分からないし、読んでも分からないかもしれない。冒頭にも書いたが、主人公の事に関してはあまり書かれておらず、周囲の人たちの事ばかりが書かれている。それが、この小説の重要な部分なのだろう。余談だが、森博嗣著の「クレィドゥ・ザ・スカイ」の引用小説が、本著であった。その理由が、この作品を読了して分かったような気がする。

  • 再読。読み終えると必ず冒頭の数ページを読み返したくなる。草の竪琴をもう一度聴くために。草の竪琴に始まり草の竪琴に終わる物語は、少年時代の輝かしき思い出、完全な円。閉じた円が螺旋になることはないから、本を閉じ、目を瞑り、その円が過去から未来へいくつも繋がっていくさまを脳裡に描いてみる。「愛の鎖」となるように。繊細さや純粋さを持つ人々は生き辛くて、その現実に涙が滲んでくるけれども、それらを持たずに生きるのは、小さな呼吸が溢れた美しい世界を見過ごすことに等しい。痛みと美しさは切り離せない関係にあるのだと思う。
    《2014.11.26》

  • 映画を観たので原作も。
    どっちも好き!ええわあ。

  • 再読。

    カポーティは好きな作家なんだけど、これは私が好きな作品とはちょっと違うタイプ。
    自伝的要素が強いらしいが、
    こういった体験(若しくはこれに類似した体験)があるなら、繊細な感受性が育つのは想像に難くない。
    純粋さと愚かさと。

    風景が目に浮かぶほど情景描写が素敵で、
    ストーリーだけではなく視覚的にもきれいな作品。

  • 【本の内容】
    両親と死別し、遠縁にあたるドリーとヴェリーナの姉妹に引き取られ、南部の田舎町で多感な日々を過ごす十六歳の少年コリン。

    そんな秋のある日、ふとしたきっかけからコリンはドリーたちと一緒に、近くの森にあるムクロジの木の上で暮らすことになった…。

    少年の内面に視点を据え、その瞳に映る人間模様を詩的言語と入念な文体で描き、青年期に移行する少年の胸底を捉えた名作。

    [ 目次 ]


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    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

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