大地 (2) (新潮文庫)

  • 359人登録
  • 3.83評価
    • (42)
    • (36)
    • (54)
    • (4)
    • (1)
  • 27レビュー
制作 : 新居 格 
  • 新潮社 (1954年3月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (386ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102099025

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
パール・バック
東野 圭吾
ヘミングウェイ
サン=テグジュペ...
フランツ・カフカ
ヘルマン ヘッセ
村上 春樹
村上 春樹
有効な右矢印 無効な右矢印

大地 (2) (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 王龍の子ら、王大、王二、王虎の時代。王虎が武力をもって出世していきそうな気配。
    子は親の思ったようにはならないもんだねえ。

  • レビューは最終巻で

  • 1巻の主人公亡きあとの息子たち(地主、商人、軍人)の話が展開する。それぞれ考え方が異なり、三者三様で面白い。父の遺言に反し、少しずつ土地を売却してしまっているが、どのような展開となるのか・・。

  • パール・バックの文章は冗長なところがなく、テンポよく話が進んで行くので、ページをめくる手が止まらなくなる。話が段々と大きくなって来たが、これがどのように終わるのか、想像がつかない。

  • レビューは最終巻にて。

  • (王虎の生き方)

     三男の王虎は徐々に兵力を付け、有力な将軍になるべく着実にその歩みを進めている。しかしその姿は、迸る熱い思いを感じさせる英雄達には程遠く、むしろ物寂しさを感じさせる。それは、王虎が一体誰のために何を求めてその歩みを進めているのかという事と少なからず関係しているのだろう。

    いくら彼が力のない者達に誠実に振る舞っていたとしても、それは、彼の自己満足のための手段であって、それはないよりはましではあるが、彼の人生観のより深いところには、どこまでいっても他者の犠牲の上に成り立つ自分の名誉、自分の満足のためという思いが強く根ざしており、自分と他人両方の幸福、自己と他者との共存共栄という価値がないように感じる。


    「昼間のよりも苦しいのは夜だった。夜は嫌でもやって来る。彼は一人で寝たー一人で寝なければならないから、昼より夜をきらった。王虎のように、人の世の歓楽を味わう性分がなく、苦痛の多い人間にとって、日夜、孤独で寂しく暮らしているのはけっしてよいことではない。また強壮な肉体を持っているから、夜が寂しいのも当たり前だ。しかし相変わらず友とするものが一人もいないのだ。」(p360)


    自己の利益のみを考えているのではないかということは、信用できる人周りにいない寂しさや虚しさに向き合わず、別のことでまぎらわせようとしていることからも感じ取ることができる。人は、このいたたまれない感情と真剣に向き合う時、自分の人生に取って何が本当に大切なのかを考えるのであろうが、王虎は、結局、自分の価値観を受け継ぐ子供ができればいいのだと割り切り、再婚することで独り身でなくなりこれらの感情から開放されようとした。確かにこの行動で、一時的に空虚な気持ちはなくなっただろう。しかし、根本的な問題、ではなぜ、何のために子供に後を継がせる必要があるのか、そもそも何を受け継ぐのかということに対しての深い考えは見られない。やはり、意識しているしていないは別にしろ、自分が認められたいといった自己満足を求める以外の考えはないのだろう。


    また、人の価値観は、人間関係に対する考え方にも表れるように思う。人を信用しきれない王虎の気持ちもよく分かる。人を信用することはとても難しく、裏切られる可能性もあり、良い関係を維持していくには時間もエネルギーも必要だ。煩わしい人間関係を極力減らし、一人でいるほうが正直とても楽である。けれども、一人で自分の安泰だけを考えて生きていく人生は、楽な代わりに孤独感と虚しさを感じる毎日になるのではないだろうか。

    相手を常に疑い、利害を判断基準とした人間関係だけでは寂しい。もちろん利害関係で関わる必要がある人もいることは確かだろう。ただ、深く、人生の価値を追求すればするほど、悩ましくもあるが、他者とのつながりの中で人は本当の喜びを感じ、自分の生きる意味を見出すことができるように思う。

    この先、王虎が将軍としての高い地位を得た時、心の底から喜んでくれる人は彼の周りにどれだけいるのだろうか。兄弟が、妻が、部下がどれだけ、彼と喜びを分かち合ってくれるのだろうか。

  • 長男と二男の名前が、1巻で先生にもらった「農」のつくものではなく「王大」「王二」になっているのだが、それについてなんの注意書きも断り書きもない。
    作者が彼らの名前を忘れてしまったのではないか知らん・・・それとも三男王虎のように、呼び名を使って書いているのかなぁ。
    英語で読む読者にはどうでもいいだろうが、日本人は漢字が読めるので、そのあたりはちょっと訳者が説明をしてくれてもよかったのでは。
    さて、2巻は怒涛のごとく読み終わった。
    3人のそれぞれのどこに父王龍の姿が垣間見えるか探しながら読んでいたけど、王大には父の悪いとこ全部がいっちゃったかのよう。王二には父親の意外な計算高さや、みてくれを気にしない部分、家族を大切にするところなんかがいってる。三男はなんといっても、優しさと誠実さ、正義感、まっすぐな気質が受け継がれたのね。
    彼らがこれからどうなって世を渡ってゆくのか、楽しみ。
    でも、さすがに戦争の話ばかりになると読む気が起きなくなるんだよねぇ、どうなるだろう。

  • 王龍の3人の息子たちの話。王龍は土地と生きる事に貪欲であったが、息子達もそれぞれ慾望と葛藤してて面白い。女性作家だけあり、出てくる女性が強くて素敵。

  • 今度は息子たちの話.
    いろいろな人間の描写は面白いが,お話としては一巻ほどの迫力はない.

  • 一巻で王龍が死んで、二巻で3人の子供たちの時代になるのだが、
    性格の違う三人が、それぞれ自分の利益だけを考えて
    行動しているだが、家族の絆は案外強い。

    中国の家族のあり方だと思われる。

  •  大地を耕しその実りを生活の糧にする親世代から、子の世代は土地を資本としている。王家の世代交代が歴史を凝縮しているみたいだ。
     三人の息子は文人もどきと、商人、軍人で、その妻たちも良家の娘、農民の娘、さらに軍人の王虎の最初の妻は、まるでスパイ映画の主人公になれそう。匪賊を束ねる頭の後ろ盾になるほどの権謀家で美人ときている。また王虎の次の二人の妻は、学問があり纏足をしていない新しい女と倹約純朴な女。
     個性あふれる役者ぞろいでもあり、農村の狭い社会から徐々に政治や経済に関わりが出てきて引き込まれる。
     二巻目でも中国の風習を知る。死人には七(白+鬼)があり、読経をすることで、一週間に一ハクずつ取れていくこと。だから7x7の四十九日。男の子の片方の耳の金の輪は、母親が悪魔に女の子と思わせてさらわれないようにするおまじないらしい。

  • 自分の中ではナンバー10入り

  • 父の遺言である「土地に帰れ」を守らず、子供3人は土地を売り始める。あるものは金儲けのため、あるものは立身出世のため。しかし、彼らの中の一人が疑問に思い始める。自分が金儲けや立身出世で得たものは何か。第2巻は父の遺した土地を息子たちがどのように活用し、そこに何を見出すかを主眼としている。第3巻が楽しみだ。

  • 「中国的な家族」がよく分かる古典的名著。

  • 「読書力」おすすめリスト
    11.強烈な個性に出会って器量を大きくする
    →1巻だけでも面白い

  • 2巻は1巻の主人公・王龍の三男・王虎の話。軍人になった王虎の潔癖かつ荒々しい性格と、躍進劇が楽しめます。
    こうやって書きだすと、この一族の名前がカッコ良すぎる……

    相変わらず読みやすいし、冒険譚としてもワクワクできます。かなり古い本なのに、この魅力はすごいなぁと。
    3巻も楽しみです!

  • レビューはまとめて最後に

  • 王龍から、そのこども達の世代へ。
    農民を嫌がって別々の道を進む3人の兄弟のうち、軍人として生きる三男の王虎を軸にストーリーが進む。

    農民から大地主に成り上がった王龍の人生をなぞるように、ひたすら情熱的に、一介の軍人から一県の将軍と成り上がる王虎の物語は次巻へ続く。

  • 三男を二代目の主人公として話が進んでいく。息子たちが土地やお金を軽く扱っているのが王龍がそれを作り上げる段階から知っているだけにもどかしかった。
    三男と梨花が出会うたびになにか起こりそうでどきどきした。結局この二人は死ぬまでこういう関係なのかな?好きな人にこっぴどく振られ続ける三男が哀れ。

  • 大富豪になりながらも、終生その肉体と精神が大地を離れることのなかった王龍と対照的に、三人の子供たちはもはや農民にはならず、それぞれの道を歩み始めた。父が辛酸を重ねて手に入れた土地は、一代限りで再びバラバラになってしまう。

    三男の王虎が軍人となり、大きな力を持つようになっても、民衆を極力虐げることなく地方を治めようとする姿に、彼も紛れもなく王龍の血を受け継いだ息子なのだということを感じた。
    それぞれの息子たちの考え方や生き方がまったく別のものなので、兄弟といえどもこうまで違うものかと思うととても興味深く読むことができた。

  • 王龍が亡くなり、主人公は3人の息子たちに。
    どいつもこいつも自分のことしか考えてない…;;それがまた面白いです。
    広大な大地、卑小な人間たち。

  • 全4巻のストーリーです。貧しい農民に生まれた王龍という幹から育った枝の息子・娘たちが激動の時代を生き抜いていくお話です。ストーリーもスケールが大きいですし、その時代の歴史を学ぶことも出来、なかなか面白いです。

  • 三男王虎の軍人としての物語が中心となるも、陳腐な時代小説的になってしまった。

全27件中 1 - 25件を表示

大地 (2) (新潮文庫)に関連するまとめ

大地 (2) (新潮文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

大地 (2) (新潮文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

ツイートする