武器よさらば (新潮文庫)

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制作 : 大久保 康雄 
  • 新潮社 (1955年3月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (494ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102100035

武器よさらば (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 一度別訳を手にとって50頁ほどで挫折したのが、訳を変えたら面白いほどするすると読み進み結構分厚かったのに2時間ちょっとで読み終えてしまった。ゴリゴリの戦争小説と思いきや恋愛と半々ぐらいで驚き。キャスは鬱陶しいほど女々しかったけど男性はあぁいう女が好きなのだろうか…?妊娠してるのに平気でお酒飲んだりするし…どうなんだろう。最後はさすがに悲しかったけど…ヘミングウェイはまだ2冊目ですが、なんかあまり掴めないところがあり、でもその掴めないところに私の理解できてない男心があるのかな、なんて考える。

  • 同氏の長編小説の中で、超有名な作品の一つです。

  • 恋人と生きるために戦場から脱走し、ドイツからスイスまで逃げる。
    死と隣合わせの中。必死に生き延びる。
    主人公は、爆風により負傷し病院に入院するなどの状態になるが回復する。
    キャサリンと子供は出産時にともに死んでしまう。
    悲しい話。
    最後に妻と子供がなくなる場面がとても切ない

  • キャサリンが悪いわけではないが、
    (むしろ空気が読める良い女性だと思う)
    キャサリンがいない場面の方が面白いと感じた。

    戦時中の緊迫感をジョークを交えてやりとり。
    男の虚栄心というか。
    (またそれが男のすべてであったりする)

    キャサリンがいる場面は他愛ないヤリトリが行われる場面であって、
    基本的になんの起伏もない日常の描写になっている。
    他人の単純な幸せは他者にとってはつまらないものなんだろう。

    中盤の戦火の中での主人公ヘンリー視点の描写を楽しみつつ。
    結末は圧倒的な虚無感に転身する。

    【そのお話はどれだけ優しい物語か?】

    キャサリンは誰のために死んだか?
    キャサリンを生かしますか?死なせますか?
    この命題の投げかけを受けた。

    今そこにいてくれる大事な人を大切にしてくれよ。と。
    粗暴だけれども。そういったメッセージを感じた。

    戯曲仕立てでない訴えがあった。

  • 内容の詳細は忘れた。
    第一次大戦の最中、至極一般的主人公(衛生兵)が看護婦と恋愛をしていく。戦争の下らなさからスイスへ看護婦と旅立つが、妊娠した看護婦は帝王切開の手術の末死んでしまう。そんな感じで終わった。
    ヘミングウェイの本では、戦争関係の描写が多いが、俺はそういった点に感情移入が出来ない。良い小説は後世まで残るものだが、時が経ればそれだけ、理解出来ない部分も出てくるものなのだろう。
    しかし、なぜだかヘミングウェイの情景描写は好きなんだよな〜。翻訳文が上手く俺の琴線に触れているのだろうか。

  • 野戦憲兵隊に捕まる前後から面白くなってきた。戦争を憎み、恋人を愛した青年は、戦いからは逃げる事はできても恋人との死別からは逃げられなかった。戦争では幾千万もの人々が本人の意思に反して殺されていくが、一人一人はそれぞれの人生があるわけで、亡くなってしまった恋人と重ね合わせながら、人の命のはかなさ、かけがいのなさ、ということを痛感させられた。

  • 『老人と海』に引き続き、またしても敗北の物語。いったい彼は何と戦っているというのか。
    武器をとらなければひとが死なないわけではない。たとえ武器を捨てても、ひとは死ぬのだ。抗えぬ宿命。
    ひとの命が駆け引きされる中、まるで何事もなかったかのように流れることば。価値観をとことん殺して描かれる戦争。その中で織り成される愛というもの。
    燃えるような激情をあえて書いてみせないようにし、あたかも客観を貫いているようにみせている。
    だが、徹底して観察者に徹しているようで、彼は愛を持ち出すことで結局は反戦している。それも戦争と愛を交互に織り成すことで。戦争でのことに何も価値がないのだとするなら、なぜ愛には価値があるというのか。純粋な観察者だとするなら、どうしてキャサリンの死体にすがる姿にどうしようもない重苦しさを感じてしまうのか。道徳という問題は実にやっかい。

  • ── ヘミングウェイ《武器よさらば 195503‥ 新潮文庫》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4102100032
    http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/search?idst=87518&key=%C9%F0%B4%EF%A4%E8%A4%B5%A4%E9%A4%D0
     
    (20141227)

  • 政治的な思想も、厚い信仰心もない、ごく平凡な主人公に降りかかる不条理な現実。主人公の軽さ、ごく普通の人間が持ち合わせている軽さ、と厳しい現実との対比がショッキングだった。

  • ヘミングウェイといえば『老人と海』。
    その『老人と海』で見られるヘミングウェイならではの表現力や作品の雰囲気については、この『武器よさらば』で既に確立されていたというのをどこかの書評で聞き齧り、それならばと手を伸ばしてみました。

    読んでみたところ、うーん魅力がイマイチ分からん、というのが正直なところ。
    第一次大戦でイタリア軍に衛生兵として従軍していたアメリカ人男性と、戦地で篤志看護婦として働いていたイギリス人女性との恋愛を中心にして話が展開します。途中、主人公であるアメリカ人が負傷し治療を受ける時期の描写や、彼が戦列に復帰した後に退却を余儀なくされた際の退却風景、恋人であるイギリス人女性を伴ったスイスへの亡命の場面など、見どころは多々あるし、その都度、その情景が読み手にも見えてくるという点では鮮やかな小説なのですが、やはり時代が時代なだけあって、今の時代に読むと臨場感を感じるとまではいきません。
    しかし、それは戦争というものを皮膚感覚で知らない読み手側の問題でしょう。この小説が発表された時代においては、「この主人公と自分は同じ運命を辿っていたかもしれない」「この作品に出てくる人は、私の友人の彼/彼女のことかもしれない」という現実味とともに、読者に強い臨場感と既視感を抱かせた作品だったのだろうと思います。

    第一次大戦時の風景や文化、生活を読みたいと思ったなら、手に取ってみると面白いかも知れません。

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