- Amazon.co.jp ・本 (455ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102100035
感想・レビュー・書評
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・「国を支配してる階級は、とんまで、何もわかっちゃいないんだ。何一つわかっちゃいない。だから、こんな戦争をやってるんだ」
この考え方が古今東西万国共通で民草にあるの、あまりにもinterestだ。
・本文にある「上等な塹壕」がめちゃくちゃ知りたい、どういうものが普通の塹壕でどう違うと上等になるんだろう。立地?形状?深さ?全く分からない、知りたすぎる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ヘミングウェイに興味を持った時、海流のなかの島々と武器よさらばを買い、海流のなかの島々から読み始めてあまりハマらなかった。
少し時間が経ったので武器よさらばを読んでみるかと思って読んだらあまりの面白さに3日ほどで読んでしまった。
痛々しいほど細かい戦争の描写や抽象的でいるが想像しやすい恋愛描写の対比(と言うべきかは不明)があまり読んだことのない作風で面白かった。(怪我をした時の描写が鮮明すぎて自分も痛い気がした)
戦争の経験なんてまるでないが戦地での同僚、休暇中、ありとあらゆる会話や情景描写が日常的に感じ、ただ何でもない男の人生、という感じが非常に物語を盛り立てていると感じた。
細かい土地の名前やアメリカンジョーク(イタリアンジョーク?)はこ難しかったがまああまり気にしなくても問題ない気がする(なにより翻訳者の解説が素晴らしいので読むとより理解できる)
ヘミングウェイの作風がなんとなく理解出来たので改めて海流のなかの島々も読んでみようと思う -
老人と海、に続いてヘミングウェイ2作目。
ところどころで、戦争の話やイタリアの土地の話が続くと、理解できないことが多くて、体力が必要だった。
この本の背表紙に物語の結末までネタバレされている。だから最後の展開がどうなるのかは知っているのだけど、フレデリックの祈りのシーンでは、読者も祈らずにはいられないほどの切実さがあった。この物語の世界に生きているひとりの人間がいると感じた。
子どもが産まれてきてはふたりの時間がなくなる、と、病院へ入るまでふたりで寄り添って一緒に過ごしていた時間が、物語が終わってしまえば、キャサリンとの最期の幸せなひと時になってしまったのだ。
誰かの書評で、酒を飲んだりご飯を食べているシーンが多い、とあったのだけれども、私もそう感じた。食べることは生きること、戦争という死と隣あわせの極限状態でもフレデリックは食べることをやめないし、妻であるキャサリンが死ぬかもしれないと思い始めたときもカフェで軽食を食べている。ありありと描かれる生だ。
地図を見ながらもう一度読んでみたいな。土地勘が全くないものだから、読んでいる途中でどこに向かっているのか、全く分からなくなった。ううむ。 -
最後があっけないのに強烈。
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一度別訳を手にとって50頁ほどで挫折したのが、訳を変えたら面白いほどするすると読み進み結構分厚かったのに2時間ちょっとで読み終えてしまった。ゴリゴリの戦争小説と思いきや恋愛と半々ぐらいで驚き。キャスは鬱陶しいほど女々しかったけど男性はあぁいう女が好きなのだろうか…?妊娠してるのに平気でお酒飲んだりするし…どうなんだろう。最後はさすがに悲しかったけど…ヘミングウェイはまだ2冊目ですが、なんかあまり掴めないところがあり、でもその掴めないところに私の理解できてない男心があるのかな、なんて考える。
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同氏の長編小説の中で、超有名な作品の一つです。
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キャサリンが悪いわけではないが、
(むしろ空気が読める良い女性だと思う)
キャサリンがいない場面の方が面白いと感じた。
戦時中の緊迫感をジョークを交えてやりとり。
男の虚栄心というか。
(またそれが男のすべてであったりする)
キャサリンがいる場面は他愛ないヤリトリが行われる場面であって、
基本的になんの起伏もない日常の描写になっている。
他人の単純な幸せは他者にとってはつまらないものなんだろう。
中盤の戦火の中での主人公ヘンリー視点の描写を楽しみつつ。
結末は圧倒的な虚無感に転身する。
【そのお話はどれだけ優しい物語か?】
キャサリンは誰のために死んだか?
キャサリンを生かしますか?死なせますか?
この命題の投げかけを受けた。
今そこにいてくれる大事な人を大切にしてくれよ。と。
粗暴だけれども。そういったメッセージを感じた。
戯曲仕立てでない訴えがあった。 -
内容の詳細は忘れた。
第一次大戦の最中、至極一般的主人公(衛生兵)が看護婦と恋愛をしていく。戦争の下らなさからスイスへ看護婦と旅立つが、妊娠した看護婦は帝王切開の手術の末死んでしまう。そんな感じで終わった。
ヘミングウェイの本では、戦争関係の描写が多いが、俺はそういった点に感情移入が出来ない。良い小説は後世まで残るものだが、時が経ればそれだけ、理解出来ない部分も出てくるものなのだろう。
しかし、なぜだかヘミングウェイの情景描写は好きなんだよな〜。翻訳文が上手く俺の琴線に触れているのだろうか。