老人と海 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (170ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102100042

作品紹介・あらすじ

キューバの老漁夫サンチャゴは、長い不漁にもめげず、小舟に乗り、たった一人で出漁する。残りわずかな餌に想像を絶する巨大なカジキマグロがかかった。4日にわたる死闘ののち老人は勝ったが、帰途サメに襲われ、舟にくくりつけた獲物はみるみる食いちぎられてゆく…。徹底した外面描写を用い、大魚を相手に雄々しく闘う老人の姿を通して自然の厳粛さと人間の勇気を謳う名作。

感想・レビュー・書評

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  • つまらなかった。
    なじみのない漁業の専門用語ばかりで、シーンを想像できない。老人のひとりごとも謎すぎる。

  • 老漁夫と魚の死闘。とても繊細でリアルな描写。
    体の疲労感が伝わってきた。

  • 名作と呼ばれている作品なので一読。歴史的な価値はあるのでしょうが、文学としては同じことを淡々と何度も繰り返しているだけで全く面白みを感じませんでした。

  • 「八十四日間の不漁に見舞われた老漁師は、自らを慕う少年に見送られ、ひとり小舟で海へ出た。やがてその釣綱に、大物の手応えが。見たこともない巨大カジキとの死闘を繰り広げた老人に、海はさらなる試練を課すのだが―。自然の脅威と峻厳さに翻弄されながらも、決して屈することのない人間の精神を円熟の筆で描き切る。著者にノーベル文学賞をもたらした文学的到達点にして、永遠の傑作。」

    著者等紹介
    ヘミングウェイ,アーネスト[ヘミングウェイ,アーネスト] [Hemingway,Ernest]
    1899‐1961。シカゴ近郊生れ。1918年第1次大戦に赤十字要因として参加、負傷する。’21年より’28年までパリに住み、『われらの時代』『日はまた昇る』『男だけの世界』などを刊行。その後『武器よさらば』、短編「キリマンジャロの雪」などを発表。スペイン内戦、第2次大戦にも従軍記者として参加。’52年『老人と海』を発表、ピューリッツァ賞を受賞。’54年、ノーベル文学賞を受賞。’61年、猟銃で自裁

  • いつものベッドのうえ。

    読書灯を落として目を
    瞑れば、

    潮の匂いが波の飛沫が
    生々しく吹きつける。

    黒々とした海洋の畝り。

    生のまま齧りつく魚の
    その紅黒い血肉。

    若い頃のように動かぬ
    老体に鞭を打ち、

    意識を失いかけながら
    大魚が引く綱をたぐる。

    ひととき船上の老いた
    漁師となり、

    戦後間もないハバナの
    海を疾駆してきました。

    けっきょく獲物は失い
    ましたが、

    荒ぶる自然にけっして
    屈しなかった。

    徒労感が心地よいです。

  • ・大ディマジオの効果は?
    ・夢のライオンと砂浜の役割は?

    「あの子がいれば」と何回言うのか

  • 実家に帰り、何か面白い本は無いか実家の本棚を探してみると、本書が2冊あった。これは弟が置いていったやつだな、2冊も買うとはそんなに面白いのか?と1冊持ち帰って読んで見る。

    読んだこと無かったが、まあ想像の通りの話。老人と海の話、引退時期を遠に越している老人が海に出て魚と格闘したり、鮫と戦ったりする話。

    昔は名作と呼ばれても、それを元に次々とさらに楽しい物語が生まれるから、新しい物語を読んでいる我々には面白みがないのかなとやや退屈気味に頁をめくる。

    あれ、これで終わり?というような短さだが、不思議な読書後感。この短さの中に
    老い、過去の栄光、諦め、無情、新たなる希望
    が込められていて読む人の中で何かを動かされる感。

    今まで名作と呼ばれていても読む気無かったが、まあ読んで良かったなとは思えるくらいに良い。私が成長したかな?再読読んだけど面白さがわからなかった古典、名作を読んでみても良いかも。

    ヨーロッパではなくアメリカ文学の本なのか。

  • 高校生以来の再読。歳を重ねても良さはわからなかった。
    解説にあるように男性的ということなのか…気合いだけで全て乗り切る、みたいな無鉄砲さに辟易。
    沖に出るのに食料は持たず水も少ししかないし手袋や毛布すらなくて無謀すぎ、とか、少年と面と向かってはあまり話さないのに沖では「あの子がいればなあ」ばっかり言ってたり、滑稽ですらある。
    ただ、解説は文学者的で難解だけど背景や作品の立ち位置などがわかり、すごく上質だと思う。

  • 存外嫌いじゃない内容だった 他のヘミングウェイ作品も読んでみたいと思った

  • 140ページほどの短い小説だけど、息継ぎがない!ちょこちょこ読むには付箋必須!全体的には読みやすいので、纏まった時間があれば一気に読めるかも。

    あとがきで、イギリス文学とアメリカ文学の違い、時間的ものと空間的なものの比較が予想外に興味深かった。

    とある一人の老人が沖でひたすら大きな魚と格闘している(漁の最中)描写が続く話なんだけど、「老人」を指すことばが一つに絞られてなくて、まるで会話しているような展開方法だった。だからこそ読みやすかったのかな。

    ヘミングウェイという偉大な作者の小説を読めたのは単純に達成感あります。

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