海流のなかの島々(上) (新潮文庫)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102100080

感想・レビュー・書評

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  • 釣り、戦争、猫、恋愛、孤独…ヘミングウェイ的要素がすべて詰まった小説だった。
    上巻と下巻の差がすごい。
    私は、キラキラ輝く上巻が好きだ。読んでいてすごく幸せだったから。

  • 彼の遺作って聞いた。
    おもしろそ!

  • この本で読書感想文を書けと言われたら「アホか」と言うだろう。
    読んで感想を書くタイプの内容ではない。その時代・場所の空気を味わい、実感するための一冊。読むことで旅行を果たせるような本。
    肌に合う人にとっては、手元に置きたい良書になると思う。

  • 「酒を干して、後悔がどうのこうのって話はやめにすることだ。この時間に酒場でそんな話はどうもいただけねえ。後悔話なら耳にタコでな、俺はーニグロに聞かされ、チャーター船の航海士に聞かされ、ヨットのコックに聞かされ、……おたんちんどもに猫に杓子に聞かされってわけよ。とにかく朝の後悔は願い下げにしとこう。風のある日は飲むに限る。後悔は打ち止め。どっちみち後悔なんてえものは今日流行らねえ。」

    「いや、僕に関するかぎり大ありさ。困るのは僕の人生には単純な事など絶えて久しく無いのに、こっちはいつも単純に単純にと懸命になってるってことだな」

  • 第1部「ビミニ」での主人公の暮らしぶりに強く惹かれる。
    資産家でもなければできない生活だが・・・夏のうちに流木を集めておいて冬に暖炉で燃やして緑色の火を眺めながら波の音を聞きながら読書とかって格好よすぎる。

  • 遺作。「誰がために...」とは打って変わった出だし。
    3人の愛息を見守る父が主人公。

    釣りの描写を見て、あぁこの人、
    「老人と海」の人でもあったんだと改めて思う。

  • 82044.275

    会話の良さと魚釣りのシーンは特筆ものだ。

  • ”ビミニ”が、自分好み!
    キラキラと輝く生の光りと、影。眩しい光によってつくりだされた影の方がよっぽど暗い影になるんだよね。
    この章だけでも十分一冊の本ですね。
    この人の話は食べ物が本当に美味しそうで大好きです。
    この人の話はタイトルが凄く上手すぎて憎い。
    つまり、ヘミングウェイ大好きです。

    ヘミングウェイの作品は全部手元においておきたい。

  • シーカヤック友達(オジサン)のバイブル
    ときいて手にとってみた

    なるほど、彼の作る世界観が良く分かる!
    しかし
    残念ながら
    私にはあわなかった。。。

  • 図書館で見かけて。 息子達が登場している場面での会話に訳も分からず癒されました。和みの時間をありがとうヘミングウェイ…!
    主人公が淡々と語る幸せについてなるほどなぁと思ったり、家族と時間を共有できることの有り難さを感じました。今を精一杯楽しみたくなったな。

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著者プロフィール

Ernest Hemingway
1899年、シカゴ近郊オークパークで生まれる。高校で執筆活動に勤しみ、学内新聞に多くの記事を書き、学内文芸誌には3本の短編小説が掲載された。卒業後に職を得た新聞社を退職し、傷病兵運搬車の運転手として赴いたイタリア戦線で被弾し、肉体だけでなく精神にも深い傷を負って、生の向こうに常に死を意識するようになる。新聞記者として文章鍛錬を受けたため、文体は基本的には単文で短く簡潔なのを特徴とする。希土戦争、スペインでの闘牛見物、アフリカでのサファリ体験、スペイン内戦、第二次世界大戦、彼が好んで出かけたところには絶えず激烈な死があった。長編小説、『日はまた昇る』、『武器よさらば』、『誰がために鐘は鳴る』といった傑作も、背後に不穏な死の気配が漂っている。彼の才能は、長編より短編小説でこそ発揮されたと評価する向きがある。とくにアフリカとスペイン内戦を舞台にした1930年代に発表した中・短編小説は、死を扱う短編作家として円熟の域にまで達しており、読み応えがある。1945年度のノーベル文学賞の受賞対象になった『老人と海』では死は遠ざけられ、人間の究極的な生き方そのものに焦点が当てられ、ヘミングウェイの作品群のなかでは異色の作品といえる。1961年7月2日、ケチャムの自宅で猟銃による非業の最期を遂げた。

「2023年 『挿し絵入り版 老人と海』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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