- Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102100080
感想・レビュー・書評
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取りあえずコメント
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釣りのシーンとかカクテルの描写とかはさすがにうまい。会話も生き生きとしていてとてもいい。そしてネコがかわいい。ヘミングウェイ作品の中では一番好きかもしれない。淡々と生きる主人公の中に、「人生ってこんなものさ」というヘミングウェイからのメッセージがこめられている気がした。淡々と生きパタリと死ぬ。その中に、この作品がそうであるように、人には知れない、ひょっとすると自分でさえも知らないようないろいろなドラマがあって、それが印象深くて大切で懐かしくて、とても貴重だったりもする。そんなことに気づかされる。それが人生です。
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やはり食事と酒エピソードが良い
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下巻に譲る
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主人公の次男が大魚と相対し、それを見守る大人たち、そんな息子の死、そして戦争の中、内面の傷を抱えたまま生きる姿。
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ヘミングウェイの自然描写がたまらなく美しい。
トローリングでは巨大カジキマグロと死闘を繰り広げ、夏の暑さと喉の渇きを癒す清涼感たっぷりのフローズン・ダイキリとモヒート、男同士のむさ苦しくも熱い友情、美しく魅惑的な女性。解放的な世界が広がる一方、寂寥感や孤独さがじわっとくるのはなぜだろう。
ヘミングウェイの生き様を凝縮したかのような流れる文章の一つ一つに、グイグイ飲み込まれて行く。 -
釣り、戦争、猫、恋愛、孤独…ヘミングウェイ的要素がすべて詰まった小説だった。
上巻と下巻の差がすごい。
私は、キラキラ輝く上巻が好きだ。読んでいてすごく幸せだったから。 -
「酒を干して、後悔がどうのこうのって話はやめにすることだ。この時間に酒場でそんな話はどうもいただけねえ。後悔話なら耳にタコでな、俺はーニグロに聞かされ、チャーター船の航海士に聞かされ、ヨットのコックに聞かされ、……おたんちんどもに猫に杓子に聞かされってわけよ。とにかく朝の後悔は願い下げにしとこう。風のある日は飲むに限る。後悔は打ち止め。どっちみち後悔なんてえものは今日流行らねえ。」
「いや、僕に関するかぎり大ありさ。困るのは僕の人生には単純な事など絶えて久しく無いのに、こっちはいつも単純に単純にと懸命になってるってことだな」 -
”ビミニ”が、自分好み!
キラキラと輝く生の光りと、影。眩しい光によってつくりだされた影の方がよっぽど暗い影になるんだよね。
この章だけでも十分一冊の本ですね。
この人の話は食べ物が本当に美味しそうで大好きです。
この人の話はタイトルが凄く上手すぎて憎い。
つまり、ヘミングウェイ大好きです。
ヘミングウェイの作品は全部手元においておきたい。 -
図書館で見かけて。 息子達が登場している場面での会話に訳も分からず癒されました。和みの時間をありがとうヘミングウェイ…!
主人公が淡々と語る幸せについてなるほどなぁと思ったり、家族と時間を共有できることの有り難さを感じました。今を精一杯楽しみたくなったな。