蝶々と戦車・何を見ても何かを思いだす: ヘミングウェイ全短編〈3〉 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (702ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102100127

感想・レビュー・書評

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  • パパの全短編集最終章となる3だけど、とりあえずこれ半分にして4作品にすればいいのにっていうボリュームでした。ページが作品の良さに関係しないけどですね。。

    動物、狩り、釣り、戦争を題材に小説を書くとこの人の右にでる物はいなことを裏付ける作品がこれなのかなと思う。自分が経験した、見たことに、エッセンスとして想像を足す、そんな作品が愛される所以なのかなと。恋愛がテーマの作品を書くことが少なく感じるけど、「異郷」を読むと男女のセリフに引き込まれる。まあ、この人は何度も恋愛し、苦悩してきた人だから、読めばその良さにも納得ができる。

  • 生前未発表のものを含む22編の短編が収められている。

    一つ一つ味わい深いさk品ばかりだが、出来のほうではバラツキがあるのが残念。

    全短編と銘打っているだけに、それはしかたがないのだけれど。

  • ある渡航 
    密輸業者の帰還 
    橋のたもとの老人 
    密告 
    蝶々と戦車 
    この作品は、包囲砲撃がはじまってからすでに二度目の冬をむかえたマドリードの話だ。「私」は、退屈になりそうな雲行きの午後のバーにいる。突然、一人の男がウェイターの顔に霧吹きで霧をふきかける。抗議されても、男は悪戯をやめない。軍服の男たちが立ちあがり、男を外に連れ出し、なぐりつける。-『読書のデモクラシー/長田弘』

    戦いの前夜 
    分水嶺の下で 
    だれも死にはしない 
    善良なライオン 
    一途な雄牛 
    盲導犬としてではなく 
    世慣れた男 
    サマー・ピープル 
    最後の良き故郷 
    アフリカ物語 
    汽車の旅 
    ポーター 
    十字路の憂鬱 
    死の遠景 
    何を見ても何かを思いだす 
    本土からの吉報 
    異郷

  • デカい本を買ったのだけど、後から重版文庫が出たので買った。

  • えらくぶっとい本だと思っていたら、702ページもありました。
    ヘミングウェイの作品を読んでいて、なんとなく自分の好みが分かったような気がしました。多分、あまり会話が多すぎると逆に作品に対する興味が薄れてしまうみたいです。それでも『異郷』は面白かった。彼のように自分自身を作品に投入する(とでもいうのかな?)ことができるのは素敵だと思います。
    『最後のよき故郷』は未完だという印象を強く受けました。全短集の中では、一冊目が一番好きだったかな。でも、読んだ価値は大いにあったと思います。

  • なんでこんなにヘミングウェイを読んでるんだろう

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著者プロフィール

Ernest Hemingway
1899年、シカゴ近郊オークパークで生まれる。高校で執筆活動に勤しみ、学内新聞に多くの記事を書き、学内文芸誌には3本の短編小説が掲載された。卒業後に職を得た新聞社を退職し、傷病兵運搬車の運転手として赴いたイタリア戦線で被弾し、肉体だけでなく精神にも深い傷を負って、生の向こうに常に死を意識するようになる。新聞記者として文章鍛錬を受けたため、文体は基本的には単文で短く簡潔なのを特徴とする。希土戦争、スペインでの闘牛見物、アフリカでのサファリ体験、スペイン内戦、第二次世界大戦、彼が好んで出かけたところには絶えず激烈な死があった。長編小説、『日はまた昇る』、『武器よさらば』、『誰がために鐘は鳴る』といった傑作も、背後に不穏な死の気配が漂っている。彼の才能は、長編より短編小説でこそ発揮されたと評価する向きがある。とくにアフリカとスペイン内戦を舞台にした1930年代に発表した中・短編小説は、死を扱う短編作家として円熟の域にまで達しており、読み応えがある。1945年度のノーベル文学賞の受賞対象になった『老人と海』では死は遠ざけられ、人間の究極的な生き方そのものに焦点が当てられ、ヘミングウェイの作品群のなかでは異色の作品といえる。1961年7月2日、ケチャムの自宅で猟銃による非業の最期を遂げた。

「2023年 『挿し絵入り版 老人と海』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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