蝶々と戦車・何を見ても何かを思いだす: ヘミングウェイ全短編〈3〉 (新潮文庫)
- 新潮社 (1997年3月27日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (702ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102100127
感想・レビュー・書評
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パパの全短編集最終章となる3だけど、とりあえずこれ半分にして4作品にすればいいのにっていうボリュームでした。ページが作品の良さに関係しないけどですね。。
動物、狩り、釣り、戦争を題材に小説を書くとこの人の右にでる物はいなことを裏付ける作品がこれなのかなと思う。自分が経験した、見たことに、エッセンスとして想像を足す、そんな作品が愛される所以なのかなと。恋愛がテーマの作品を書くことが少なく感じるけど、「異郷」を読むと男女のセリフに引き込まれる。まあ、この人は何度も恋愛し、苦悩してきた人だから、読めばその良さにも納得ができる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
生前未発表のものを含む22編の短編が収められている。
一つ一つ味わい深いさk品ばかりだが、出来のほうではバラツキがあるのが残念。
全短編と銘打っているだけに、それはしかたがないのだけれど。 -
ある渡航
密輸業者の帰還
橋のたもとの老人
密告
蝶々と戦車
この作品は、包囲砲撃がはじまってからすでに二度目の冬をむかえたマドリードの話だ。「私」は、退屈になりそうな雲行きの午後のバーにいる。突然、一人の男がウェイターの顔に霧吹きで霧をふきかける。抗議されても、男は悪戯をやめない。軍服の男たちが立ちあがり、男を外に連れ出し、なぐりつける。-『読書のデモクラシー/長田弘』
戦いの前夜
分水嶺の下で
だれも死にはしない
善良なライオン
一途な雄牛
盲導犬としてではなく
世慣れた男
サマー・ピープル
最後の良き故郷
アフリカ物語
汽車の旅
ポーター
十字路の憂鬱
死の遠景
何を見ても何かを思いだす
本土からの吉報
異郷 -
デカい本を買ったのだけど、後から重版文庫が出たので買った。
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えらくぶっとい本だと思っていたら、702ページもありました。
ヘミングウェイの作品を読んでいて、なんとなく自分の好みが分かったような気がしました。多分、あまり会話が多すぎると逆に作品に対する興味が薄れてしまうみたいです。それでも『異郷』は面白かった。彼のように自分自身を作品に投入する(とでもいうのかな?)ことができるのは素敵だと思います。
『最後のよき故郷』は未完だという印象を強く受けました。全短集の中では、一冊目が一番好きだったかな。でも、読んだ価値は大いにあったと思います。 -
なんでこんなにヘミングウェイを読んでるんだろう