- Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102101032
感想・レビュー・書評
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「菊」が大好き。
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カリフォルニア、サリナスを舞台に力強く生きる人たちの悲喜こもごも。翻訳がとてもいいと思う。
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「自然との接触を見うしなった現代にあって、人間と自然とが端的に結びついた著者の世界は、その単純さゆえいっそう神秘的である」
収録作品:
菊
白いウズラ
逃走
蛇
朝めし
襲撃
肩当て
自警団員
「熊」のジョニー
殺人
聖処女ケティ
敗北
怠惰 -
佐々木俊尚さんのvoicyで紹介されていた本
「朝食」がとても好きだそうだ。
早速読んでみる。
田舎町の通りすがりの家で朝食をご馳走になる話だ。
朝食の支度や家人との何気ない会話。
飾り気のない日常にこそ美を感じ、それこそがいつまでも記憶に残る思い出になる、そんな短編小説だ。
振り返ると、自分自身いつまでも記憶に残っている食事はけっして高級なものではなく、シンプルなものが多いように思う。
屋久島ハイキングの休憩中に食べたチョコレート、風邪の回復明けに食べた梨など、普段食べているはずのものなのに、感動すら思えるほど美味しく感じた経験がある。
シチュエーションや疲労感も手伝ったのかもしれないが、忘れがたい美味しさとは、案外シンプルで身近にあるものかもしれない。 -
菊/白いうずら/逃走/蛇/朝食/襲撃/鎧/自警団員/ジョン熊/殺人/聖処女カティ
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今年、一番の収穫と言ってもいいかも。
後味が悪い話がなかったのが良かった。
スタインベックの長編は読んでいないので、来年挑戦しようと思いました。
サクッと読める短編集という形が気に入って、いろいろな作家の短編を読んでみたくなり、短編集の全集を古本屋で購入してしまいました。
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「朝めし」をすすめられ手に取った。
ページ数…5。
音も香りも実際に感じられるようだった。
芸術だと思った。 -
絶賛する名作というカテゴリーの本ではない。ただ、20世紀初頭のアメリカ文学のエッセンスを書き出した切り取ったという文学そのもの。
アメリカ人という表現はなんか変だが確かに英国からのピューリタンが流れ着いて、インディアンを虐げて世界中からの流れ者が辿りつき作り上げたパッチワークの集団を呼ぶならその通り。
「怒りの葡萄に」出てくる情感が随処に感じる。
人間の内なるものが率直に表れ、一方社会的問題に立ち向かった時 本能ともいうべき自然な欲望が鎌首をもたげる。そのせめぎ合いを実に鋭い、生臭い、筆致で描いているなと。 -
「朝めし」のパンやベーコン、コーヒーが美味そうだった(小並)
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大人向けの乾いた文学
今読むと結構厳しい内容が多い事に気付く
1954年初版、もはや古典ですな。