ピーター・パンとウェンディ (新潮文庫)

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制作 : James Matthew Barrie  大久保 寛 
  • 新潮社 (2015年4月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (323ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102104026

ピーター・パンとウェンディ (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 読書日:2017年7月4日-7月9日.
    Original titile:Peter and Wendy.
    Author:Sir James Matthew Barrie,1st Baronet.

    前著『The Little White Bird』と『Peter Pan in Kensington Gardens』から
    約100年間が流れた様な感じを受けました。
    Peterの身体が成長し、あの悲しい出来事で母親を信じなくなっているからです。
    それでも自身や他の男児達には"母親"が必要だと考えています…。
    そんな中これまでの少年少女と違いPeterが訪れた時に起きていた女の子
    Wendy Moira Angela Darlingは何と幸運に恵まれている事でしょう。
    彼女の弟二人と共に、bedを抜け出しPeterが住んでいる島へ空中飛行で向かいます。
    この飛行中に何度も月と太陽が昇り、Neverlandの不思議さが一層高まります。

    彼と一緒に生活する中でWendyは自分が彼等の母親である、
    ごっこ遊びであろうともPeterは夫で自分は妻と考え
    以前の生活を忘れつつある事に物寂しさを感じました。
    しかし子供は過去を忘れて今を生きるので、それも致し方無い事とも思います…。
    それでもWendyの母親らしさからは以前の生活を忘れずに母親らしい訓示を男児達に伝えます。
    特にイギリス紳士らしく…と例えた場面が印象的でした。

    時は変わってWendyの父親が子供達が居なくなった事に衝撃を受けて犬小屋で生活を始めている姿に、
    正直一家の大黒柱であるのに情けないと思いました。

    家に戻ったWendyがPeterと再会しNeverlandへ行った時には
    Tinker Bellは死亡しており、Peterも彼女の事を綺麗さっぱり忘れている事が悲しかったです。
    それでも彼女との繋がりは続き、娘のJeanと孫のMargaretとの母親代わりは続きます。

    個人的な希望ですが、
    PeterはWendyが年老いても彼女を離さずに
    彼女が死ぬ直前で若返らせて、Neverlandで暮らし続けて欲しいです。

    後、船長が貴族階級の者で基本は紳士的態度を備えており、礼儀を何よりも重んじる事に驚きました。
    …あの容姿からは想像し難かったので…。

  • 原作は私が知っているピーターパンよりも暗くて少し驚いた。

  • 2016.12.19

  • 恥ずかしながら、どうも初読みだったみたい。
    「子どもが陽気で無邪気で情け知らずであるかぎり」というセンテンス。これすごいな~。「陽気で無邪気」だけで止まることが多いんだけど「情け知らず」が入っているから、物語全体の陰影が深まるのだなと思った。
    やっぱり名作。まぎれもなくファンタジー世界なんだけど、くどくどとした説明もなく全体を描き出し、それぞれのキャラも立て、エンタテインメント性もたっぷり盛り込み、それでいて深みもある。残る作品って、こういうものなんだなと。

  • あなたがウェンディなら、
    ピーター・パンと家族と、
    どちらと暮らすことを選びますか?

    ディズニー映画の『ピーターパン』しか知らなかったので、こんなに大人っぽい話だったのかと、驚きました。
    児童文学というより、もはや恋愛小説。

    忘れた影を取りに行ったピーターパンと、縫い付けてあげるウェンディとの会話に、ティンカーベルが焼きもちを焼くのも無理はない気がしました。

    有名な結末のとおり、最終的にピーターパンは、大人になることを拒み、ネバーランドで、いつまでも子どもとして過ごします。
    しかし終盤、ピーターパンは、ウェンディの母が自分と同じくらい、ウェンディを好きなことを悟ります。

    「2人同時に、ウェンデイをそばに置くことはできないんだよ」
    と語るピーターパンが、一番大人に見えました。
    ピーターパンが現れるのを待ち続けるウェンディよりも、ずっと。

    図書館スタッフ(学園前):れお

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    帝塚山大学図書館OPAC
    http://opac.tezukayama-u.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&category-book=1&category-mgz=1&materialid=2410004828

  • なかなか思っていたよりも童話というよりオトナが読む小説っぽくてよかったです。そして、過去に見た映画 フックを見たくなりました笑

  • 児童文学って、世間で広く知られている物語よりもずっと残酷で深い。ピーターパンとティンクはセットのイメージがあるのにあんなに簡単に忘れてしまうなんて・・・。でもウェンディーたちのことは大人になっても覚えてる。その違いはなんだったんだろう?

  • ディズニー映画のイメージが先行していたので、想像以上の皮肉や少し多すぎる死(しかも軽くてあっけない)に驚きつつ、それでも童話として楽しく読めた。

    ピーターは、勇ましくもあり、滑稽でもあり、かわいそうでもある。ピーターが永遠に物語のなかのままだと思うと、やはり一番は「かわいそう」だなと思ってしまう。大人になんかなりたくないって言うけれど、大人になっても気持ち次第で冒険はできるし、楽しいことはたくさんあるんだよ、と教えてあげたい。

    訳者あとがきを読んで、児童文学の名作だが大人向けでもあるというのにも納得。子どもから見たピーターと、大人から見たピーターに対する印象の違いは、そのまま子どもと大人の違いにもなるのかなと思った。

  • 子どもはみんな、ただ一人を除いて、いつか大人になります。


    資料ID:C0036731
    配架場所:2F文庫書架

  • 読んでビックリ、ピーターパンがもとはこんな話だとは全然知らなかった。子供向けの夢いっぱいの物語になっているのは、原作の中のネバーランド部分だけを強調した結果なんだな、と知る。

    ピーターがけっこう自己中な印象。忘れっぽくてわがままで、思い通りにいかないなんて思ってもいない子供ならではの自信に満ちている。大人を嫌っていながら、ウェンディを母親代わりに求める勝手さ。当然、必要としているのは「優しく守ってくれる」お母さん、だ。
    ティンカーベルはウェンディに対して嫉妬心を抱いていて、意地悪するし、なんかやさぐれぎみだし・・・。全然かわいくない(笑)
    海賊たちとの戦いでも普通に「刺し殺して」いたりして、想像するとけっこうストレートにえぐい。

    ウェンディたちが家に帰り、また来年会いに来るとピーターは約束するけど、翌年すでに冒険のことをすっかり忘れている。その次の年は会いに来るのを忘れる。どこまでも子ども。「いま」だけを生きている。
    いつしかウェンディは大人になり、娘を産み・・・またピーターがやってくる。大人になったウェンディを見てショックを受け、泣くピーターの姿は哀れを誘う。「永遠の少年」というプラスの響きが、「大人になることを拒否した子ども」というマイナスの響きに変わる瞬間。

    ネバーランドが素敵な場所として輝いている時間は短い。最初のうちはピーターを恋しく思っていたウェンディが、時とともにそうではなくなっていく様子が無理のない感じで、そこが逆に印象的だった。

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ピーター・パンとウェンディ (新潮文庫)の作品紹介

星がきれいなある夜、突然ウェンディの部屋に現れたピーター・パン。彼らは妖精ティンカー・ベルの魔法の粉を身体にふりかけ、ネバーランドへと飛び立ちます。行き方は、二つ目を右に曲がったら、そのまま朝までまっすぐ! さあ、海賊のフック船長、人魚、人食いワニが待つ大冒険の始まりです。永遠に年を取らない少年と、やがて大人になってしまう少女の、切なくも楽しい物語。

ピーター・パンとウェンディ (新潮文庫)のKindle版

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