ピーター・パンとウェンディ (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (323ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102104026

感想・レビュー・書評

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  •  有名なディズニー映画の基になったお話。元は戯曲だったものを小説化したものだとか。ウェンディたちの冒険を空からのぞきこむような語り口が楽しい。フックの意外な過去に、悪役の人間らしさが窺い知れる。
     ややマイルドにされたディズニー映画では感じ取れないピーターの孤独が、とても印象に残る。お母さんを1番欲しているのはピーターなのに、自ら望んで子どもでいるとはいえ、周りがみんな大人になっていくのを見届けるのは辛い。ネバーランドに棲み続けることの代償はあまりにも大きいと、大人になった私は思うが、さて子どもたちはどう思うのか。

  • ディズニーアニメの原作。冒険と活躍だけではない。大人になりたくない少年、なりそびれて孤独になるが、記憶に残らないことで救われる、なんとも微妙な立場である。2018.4.25

  • あなたがウェンディなら、
    ピーター・パンと家族と、
    どちらと暮らすことを選びますか?

    ディズニー映画の『ピーターパン』しか知らなかったので、こんなに大人っぽい話だったのかと、驚きました。
    児童文学というより、もはや恋愛小説。

    忘れた影を取りに行ったピーターパンと、縫い付けてあげるウェンディとの会話に、ティンカーベルが焼きもちを焼くのも無理はない気がしました。

    有名な結末のとおり、最終的にピーターパンは、大人になることを拒み、ネバーランドで、いつまでも子どもとして過ごします。
    しかし終盤、ピーターパンは、ウェンディの母が自分と同じくらい、ウェンディを好きなことを悟ります。

    「2人同時に、ウェンデイをそばに置くことはできないんだよ」
    と語るピーターパンが、一番大人に見えました。
    ピーターパンが現れるのを待ち続けるウェンディよりも、ずっと。

    図書館スタッフ(学園前):れお

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    帝塚山大学図書館OPAC
    http://opac.tezukayama-u.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&category-book=1&category-mgz=1&materialid=2410004828

  • 児童文学って、世間で広く知られている物語よりもずっと残酷で深い。ピーターパンとティンクはセットのイメージがあるのにあんなに簡単に忘れてしまうなんて・・・。でもウェンディーたちのことは大人になっても覚えてる。その違いはなんだったんだろう?

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