ロリータ (新潮文庫)

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制作 : Vladimir Nabokov  若島 正 
  • 新潮社 (2006年10月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (623ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102105023

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ロリータ (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • ナボコフは好きな方なのだけれど、題材が題材なので絶え間なく嫌な気持ちになってしまい、読み通すのに苦労した。主人公の饒舌な自己正当化には小児性愛者としてだけではなく、他者を性的に消費する者に共通の思い上がりがあるようで、不愉快でたまらなかった。ナボコフなので読み返す楽しみがあるはず。違う読み方ができればよいのだが。

  • 結局のところわたしにはこの本を恋愛小説として読む程度の読書力しか備わっていない。ナボコフの無数の技巧あったればこそこの悲惨な愛憎物語がありきたりの生々しさや扇情性を退け20世紀の古典として成立している、と考えておく。自分には理解しきれないけれど。
    初読時は若かったこともあり犠牲者としてのロリータに感情移入しひどく傷ついた。12歳や13歳の頃の自分がどれだけ性やら異性やらを恐れていたかを思い出して。年を重ねると流石にそんな痛みはなくなるものの今度はハンバートの絶望的な愛に胸を詰まらされるのだった。特に再会場面の絞り出すような告白は電車の中で読みながら息が苦しくなった。
    研ぎ澄まされて自在な文体はハンバートが(としておく)自らの妄執を弄んでいるかのよう。彼の諧謔趣味についつい噴き出してしまいながら読み進めていくと次第に文章は蛇行し縺れて狂気の様相を呈し始める。そして最終場面、ハンバートの行き場を失った恋情と砕けて無数のかけらになった思念。
    ハンバートは愛に溺れる自身を語りながらその文章表現は感情と奇妙な距離を保つ。これは全篇に貫かれている。こういった捩れにまた翻弄される。そして今度も、これが本当は何を書いた本なのかつかめないまま終わる。
    今回は割合に時間をかけて少しずつ読んだ。そうするとますますこの小説の無数の顔が見えてくる。読みかけのページに栞を挟んで閉じた後、心に去来する感覚は毎回違う。同じ箇所を繰り返し読んでもそうなのかもしれない。
    いずれまた再読する。最後に本音。「美しいパズル」の要素はわたしには理解できなくてもいい。目がチカチカするような言葉の海に身を沈めているだけでいい。

  • ナボコフが1955年に発表した長編小説。少女性愛者ハンバート・ハンバートと少女ドロレス・ヘイズとの関係を、彼の手記という形で描いています。スタンリー・キューブリックが1962年に映画化しました。中年男性が少女を弄んでいるのか、それとも、中年男性が少女に弄ばれているのか、いかようにも受け取れます。また、読み方によって、喜劇にも悲劇にもなります。アメリカのロードムービーみたいな感じでも楽しめます。終盤は、こちらまでおかしくなってきます。タイトルからイメージする内容と違い、本作に官能小説を求めるのは間違いです。

  • 主人公ハンバートには幼い頃に相思相愛の少女がいたが、親に引き離され、さらに彼女は事故死してしまう。時を経てハンバートは大人という年齢になっても大人の女に興味が持てない男となっていた。ある日ハンバートは若い母娘の家に下宿することになり、そこに居たのが少女ドロレス・ヘイズであった。

    ハンバートの少女への倒錯した想いが情熱的に、そして変態的に綴られ、その心情に多くのページを費やしている。でもこの理解を越える想いが異常なまでの執着さに繋がるのかと納得もする。
    「ロリータ・コンプレックス」の語源となった作品であるし複数少女への偏愛小説かと思ったら、あくまでもハンバートから少女ドロレスへのある意味一途な恋愛感情だったので意外だった。とは言えその感情はあまりにも一方的で、ついにはドロレスすら不安定にさせるほど十分狂気ではあるのだけど。
    冒頭はやっぱり印象的。
    「ロリータ、我が命の光、我が腰の炎。我が罪、我が魂。ロ・リー・タ。舌の先が口蓋を三歩下がって、三歩めにそっと歯を叩く。ロ。リー。タ。」

  • 多分、タイトルを見ただけなら読みたいと思うことは無かった。
    この作品が名作と言われていることを知り、読んでみた。

    読みにくい。
    一文が物凄く長く、その長い中に比喩が多い。
    随分個性的な文章だと感じた。
    そのため、とにかく読みにくく一向に進まない。
    この文体が好きなら何も問題は無いところだが、わたしには目の前でグーンとハードルを上げられたようで物語に入り込めなかった。

    まただ。
    世間で名作と言われる作品をはじめて読んだときによくある感覚。
    まだまだキミにはこの世界はわからないから、もっと他の作品を読んでから出直してきなさい。こんな風に作者に言われたような感じ。

    ということで出直すことにする。
    作品の感想は、そのときに。

  • 猫町課題図書読了。今回は、前回からさほど間のあかない再読ということで、「再読の時にしか気づかない」と言われる伏線に気がつけるよう、かなりの精読。特にマイナーな登場人物に注目できるよう、登場人物を可能な限り書き出して検索しながら読んだ。そのおかげで、フィリス・チャットフィールドの家庭の事情も楽しめたし、クラス名簿もかなり埋まった。ルーイーズとレスリーが地下室で何をしていたかもすぐにわかった。

    一番気に入った箇所は「防水よ」の伏線。基本的にテクスト内に答のあることに関しては訳注をつけていないように見える若島先生も、ここに関してだけはなぜか冗長な注をつけている(ちなみに19章の終わりとの対称的な構成は、18章の間違い?)。


    2013/8/24 ★★★★
    『乱視読者』を読んでいるうちに、ふと読み返したくなって再々読。しかし、何回読んでも思うことは、長い(ダレる)小説だなぁということ。あらすじは判っているので、若島先生の訳注を最初から遠慮なく参照しながら読了。

    今回は最初から修正派風の解釈を前提に読んでみたところ、なるほど、ある地点から先はハンバート・ハンバート自身が書いた小説なのだと思って読むと、いろいろ辻褄が合う。ハンバートにとっては、その小説を書くという行為が、ロリータと共に全米を旅行する間に感じ続けた偏執狂的な思い込みを昇華させる手段だったのではないだろうか。

    いつの日か『ロリータ』に星 5つを付けられる読者になりたいと思いつつ、星 4つ。

  • この翻訳は作者に対する訳者のラブレターだと思っています。愛を感じる。
    そしてこれは、完璧な小説です。

  • 独身貴族のハンバート・ハンバートには、人には言えない楽しみがあった。それは年若いニンフェットたちを愛でること。少女を好む嗜好が次第に高じ、ついに現実の少女ローを誘惑する。だがローは一筋縄ではいかない小悪魔だった。

    かなり前に読んだときは正直に言ってあまり好きになれなかったのですが、
    改めて読むとナボコフの回りくどい描写が
    逆にハンバート及びこの手の問題についての説明として
    機能しているようにも思えてくる。
    帝政ロシアの貴族の息子であるナボコフが
    アメリカに拠点を移して英語で執筆した背景は
    知っていたほうが楽しめると思う。

    いつの時代も男にとって女性は魔物。
    幼い少女なんて近寄るべきでない。

  • これは、少女趣味の性倒錯者の物語ではなくて、弱者が徹底的に支配されて無力化される物語だ。しかも、それが、男によって正当化され、読者までもが「悪意のない第三者」としてロリータを裁く側に回ってしまうように計算されている物語だ。
    ナボコフは、疎外と無力化に関してかなり敏感な作家だ。それを支配される側からでなく、する側から書いてなおその悪をわからせるという手腕がすごい。

  • 恋しちゃって、愛しちゃって、寝ても冷めてもそのことばかり。向こうは気付いてる?どう思ってる?ハラハラドキドキの日常。目線が合ったか?手と手とが触れたか?周囲にばれたら恥ずかしい。徐々に接近、嬉し恥ずかし家族友人に秘密のデート。有頂天の享楽はやがて紙をはがすような倦怠と幻滅と不信の季節を経て、傷ついて傷つけて色あせた別れと強烈な痛みに…。と書いちゃうとなんだか、そのままロマンチックなハリウッド映画になりそうなんですが、そうは問屋が卸しません。このふたり、ヘンタイな義理父と13歳の不良娘、だったのです。

    #

    「ロリータ」。ウラジミール・ナボコフ、1955年発表。もともとは英語。若島正訳、新潮文庫。

    あまりにも有名な、「ロリータ・コンプレックス」なる言葉の元ネタになった小説です。と、言うとだいたい想像がつくとおもいますが、どっちかっていうとヤバイ小説。中高生の推薦図書とかに絶対ならない部類の一冊です。
    でも読んでみるとサスガ。面白くなるまでに多少の苦痛はありますが、のってくると止まりません。そしてぜんぜんエロ小説ではありませんでした。これが駄目なんだったら、谷崎も三島も村上春樹もみんなアウト。

    #

    ナボコフさんという人は、経歴が目を見張るほどオモシロイ人ですね。ネットでかんたんにわかることなんですが、1899年ロシア生まれ、召使が何十人もいる大貴族の息子なんです。18歳、1917年にロシア革命。ひっくりかえっちゃいます。
    ただ、ナボコフさんは恐らく家族とかなりの財産とともに亡命、パリなどで大学生生活を送ったそうです。その頃からロシア語で詩や小説を書き始め、「亡命ロシア人コミュニティ」では有名な早熟の天才だったそうです。そしてフランス語でも書き始めます。そして、どうやら大学で文学などを研究することもしていたようですね。やがてナチスがきな臭くなってきて(奥様がユダヤ系だったそう)、第2次世界大戦。今度はアメリカに渡って帰化します。大学でロシア文学やヨーロッパ文学全般を教えたりする「大学の先生業」の傍ら、英語でも小説や詩を発表します。そして1955年に「ロリータ」を発表。

    …と、言うナボコフさん本人の履歴が強く主人公の設定に現れている物語なんですが、内容は完全にフィクションらしいです。

    #

    確か物語の設定年代は、ほぼ発表当時と同じだったと思います。主人公は「ハンバートさん」という、中年の大学教授。もともとはヨーロッパで金持ちのホテル経営者の息子として何不自由なく育って、いろいろあって今はアメリカ人、という設定。このハンバートさんの、一人称。一人語りの物語です。

    備忘録含めて、一応のあらすじ。

    もう、とにかく少年だった頃から、9歳〜14歳くらいの年代の少女にしか、ほんとのところのエロさとか執着を感じられないんです。このハンバートさんは。
    ただ、ハンバートさんが育った20世紀前半のモラルで言うと、それは同性愛と同じように反道徳で、法律上でも当然違法です。なので、そこンところの本音はひた隠しに生きています。その上、この人はどうやら、そうは言いながらも成人女性ともちゃんと(?)セックスできるんですね。ただ、本音はとにかく、思春期未満の少女にしか興奮しない。
    青年期から中年期にかけて、大学で文学とか研究してそれなりの仕事はしつつ、いろいろあって一度は結婚もしたんです。パリで。でもうまく行かなくて、奥さんが浮気したりして、離婚。渡米前後に精神科にかかったりもしている。そんなこんなをなるたけ隠している、ちょっと暗めの中年男性。見た目はイケメン、インテリ紳士。

    そんなハンバートさんがアメリカで。とある田舎町で未亡人の一軒家に下宿します。紹介されたときに... 続きを読む

  • ロリータ・コンプレックスの語源となった小説。
    でも知ってるひとあんま見たことない。有名なんだけどね!有名なんだけど。

    文章を楽しむ小説かなあと思う。
    物語に意外性などは特にない。でもハンバートの狂いっぷりが見ててちょっと笑っちゃうところに、確かな重量を感じる。どしんと重たい小説なので、あまりさくさく進まなかった。描写を味わいつつ読む、感じが一番かなあとか。

  • 読み終わって一番の感想は「そりゃぁ気付くよね」でした。物語のほとんどを占める好意のあれこれが、これだけ内心想われてるのだからさ。
    結末は良かったんじゃないかな、これで良かったんだと思える。

    いろいろと噂ばかり聞いていて、読んでいなかった小説でしたが、普通に恋愛に悩んだ主人公の話として、面白かったです。
    ニンフェットへの情熱の描写が凄いなと素直にそう思いました。

  • 2015/01/18読了

    積読してあったものを何のきっかけだったか、読んだ。

    物語はとても良く出来てる。よくまとまってる。
    所々分かりかねる表現はあったけど。

    引用、援用されてる文学バックグラウンドは異常。

    早めにもう一度読みたいが…

  • 「ロリータ、我が命の光、我が腰の炎。我が罪、我が魂。ロ・リー・タ。・・・・・」世界文学の最高傑作と呼ばれながら、ここまで謎多き作品も数少ない。中年男の少女への倒錯した恋を描く恋愛小説であると同時に、ミステリでありロード・ノヴェルであり、今も論争が続く文学的謎を孕む至高の存在でもある。

  • 我が腰の炎。おっちゃんとロリータの逃亡記

  • 「ロリータ」の語源となった作品。かなり長い作品だが、入り込んでしまった。主人公が少女ロリータの魅力を語っている時、思わず「ぅわっ、気持ちわる!」(少女が好きだけど犯罪は犯していない人、ごめんなさい。)と言って本を投げてしまう。そのような描写が、生々しい言葉や卑猥な言葉を使わずに語られている点がすごい。物議を醸した作品だが、名作と言われる意味がよく分かる。

  • 退屈、と言ってしまえばそれまでだが、それだけでは言いきれない魅力があるのもまた事実。2部の20章とか29章とか、場面ごとの美しさが印象に残る。

  • 小児性愛のバイブルとして語られることが多い作品だが、主人公は小児性愛の何たるかをさっぱり理解していない。なぜ主人公は当該女児と性交渉をしたのか。何もわかっとらん。

  • 改めて冒頭を目にして、ロリータの名が石女の女神リリト子音を同じくしていることに気づいた。しかしそのものがたりの終りを考えると・・・

  • 病床記録としてみた場合、『ロリータ』は、もちろん精神病学界どは、一つの個展となるべきものであろう。芸術作品としては、贖罪という意味を超越しているが、しかも、それら科学的重要性や文学としての価値にもまして重要なことは、この本が、まじめな読者に倫理的な衝撃を与えるにちがいないということだ。

    、、、世の親や社会事業家や教育者たちすべてに、より安全な社会の中で、よりよき世代を育む仕事に、より一層の警戒と洞察をもって専念するよう仕向けるはずである。

  • キューブリックのロリータより物語は、たしかに変態で面白い。が、すこし長いかな。いや、でも個性としてここまで徹底すべきなのかな。原作読んでから、映画『ロリータ』を観直したのだが、ちょっと甘すぎるかな。でも、この小説を本気で映画化するのであれば、3,4時間は必要な気もする。

    寝る前とかに断片的に読むのもおすすめかな。だいぶ訳も分かりやすく崩れているため、漫画のような感覚で読めるかも。

  • 星4.5かな。
    第1章は、少女マンガと同じで、セックスに至るまでは面白い。ロマンスだからか。大江氏がいうようにそれぞれのシークエンスが劇的だ。
    それ以降はリアリズムだ。「絶望的なまでに痛ましいのは、私のそばにロリータがいないことではなく、彼女の声がその和音に加わっていないことなのだと。」下手に手に入ってしまったがゆえに保守的に失うことを恐れる。ただ、そこにいてくれるだけで幸せだったのに。
    第2章はカポーティの「冷血」っぽい。
    でも、カポーティよりはるかに心理をえぐっていて好き。カポーティのドライな文章は一つの魅力だけど。
    第1章で、すぐにロリータを手籠めにしようと画策せず、近所を収めたハンバートが、当てもない全米旅行という逃避行に出るのは妙。ロリータを手に入れたせいで舞い上がったといえるかもしれないが、その後いくらでも、一か所に身を固める機会はあったはず。
    第3章でまともに身を固めに入る。「仮面の告白」っぽいね。殺人に至る動機が弱いのではないか。
    ハンバート射精~母親の死亡~性交~第1旅行~学校~第2旅行~喪失~リタ~再開~殺人。がそれぞれに急速かつ十分。流れを持った小説だ。

  • 確かに衒学的な、文学ファン層をうならせそうなレトリックや、また重層的で思わせぶりな伏線の数々が「20世紀世界文学の最高峰」とまでの評価の起点となっていることは、(頭では)わかった。
    ただ、ナボコフ研究者でもなんでもない一読者からすればロリータの少女性の描写とそれに対する主人公の執着が印象に残るのみ。

  • 若島正さんの講演会があったので、その前に読む。

    読んでいる間、そして読み終わってから講演会まで、この小説のどこがすごいのか、あるいはどこが面白いのか、さっぱりわからなかった。
    私は本を読むときは完全に登場人物感情移入型で、その次に作者に感情移入型(これには「?」と思われるかもしれないけれど、でも、そうなんです)。基本的にストーリーや世界観、文章のギミックなどには無頓着である。
    なので、なんとなくではあるが読む前から「この本は自分にはわからないだろうな」という思いがあった。だから読み終わってもがっかりするわけでもなく、ふーん、やっぱりな、という感じだった。

    しかし講演会で若島さんのお話を聞き、「!」がたくさんあって、そのこと自体に私はとても驚いた。
    いわく、「度の強い眼鏡をかけているみたい」「ナボコフという眼鏡をかけると小説がよく読める」「ナボコフを読むとは問いを出すということ」e.t.c.
    中でも一番「ははー」と頭を下げたくなったのは、問いかけをすると発見がある(素人でも!)というところ。
    そっか、私は問いを発していなかったのか、と思った。

    自分に合わないと思った小説でも、そこに何が書かれているのかを読み取るとなると、話はまた別。
    自分と違う人間が書いたのだから、自分では考えつかないことや自分では表現しようとも思わないことが書いてあることだってあるのだ。それをどう「読む」かは自分次第だし、それに気が付こうとするかしないかもまた、自分次第なのだろう。
    「読む」という姿勢を自分に問いかける、とてもいい機会となった。

    いやー、それにしても若島先生が大学時代に英語の文芸雑誌を5冊も購読していて、しかもそのほとんどをきちんと読まれていたというお話にはびっくりしました……。

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ロリータ (新潮文庫)の作品紹介

「ロリータ、我が命の光、我が腰の炎。我が罪、我が魂。ロ・リー・タ。…」世界文学の最高傑作と呼ばれながら、ここまで誤解多き作品も数少ない。中年男の少女への倒錯した恋を描く恋愛小説であると同時に、ミステリでありロード・ノヴェルであり、今も論争が続く文学的謎を孕む至高の存在でもある。多様な読みを可能とする「真の古典」の、ときに爆笑を、ときに涙を誘う決定版新訳。注釈付。

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