秘密の花園 (新潮文庫)

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制作 : Frances Hodgson Burnett  龍口 直太郎 
  • 新潮社 (1954年2月2日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (427ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102105030

秘密の花園 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 両親を熱病でなくし、伯父にひきとられた少女メアリー。
    孤独な少女の心は、イギリスの自然環境の中でほぐれていき、
    少女らしい笑顔をとりもどしていく。

    少女の変化は、同じように孤独で絶望を背負った少年コリンの心をも変えて生きます。

    「僕は生きるんだ!」
    コリンが生きる喜びをはじめて実感する瞬間は、
    大人が読んでも感動します。

  • 深呼吸すれば春をいっぱい吸い込めるような気持ちになりました。
    元気になれました。

  • 最高や…!!!
    庭園が、びっくりするほど目に浮かんでくる。
    ディコンさんと友だちになりたい。ディコンさんハイスペックすぎる。本当に理想の友だちだと思う。
    生い立ちや成り行きは、子どもたちにとって優しいものではなかったけど、自然や動物や、それらの化身であるディコンさんは余りに優しく、温かかった。出会えてよかったね!!
    そして庭園の描写ですよ。書かれていない細部まで想像できるほど美しい描写で、土や草の匂いが恋しくなります。
    ヨークシャー行ってみたくなる…

  • "小公子"や"小公女"でお馴染みのアメリカ人作家バーネットの長編小説。映画や舞台などで度々取り上げられる作品ですが、個人的には1991年にNHKで放送されていた"アニメひみつの花園"の印象が強いです。あとは子供向けに翻訳された小説は読んだことがあったかな。しかし、本当の名作というのは、大人になって読み返しても断然面白い。お話の中心となるメアリー、コリン、ディコン達が触れ合う自然の描かれ方も活き活きとしていて素晴らしい。こんなに美しい場所にいられたら、誰でも精神から健康になれますね。

  • 一度も会ったことのない彼を、彼女は確かに知っていた。

     たっぷりした緑に囲われ、花々が咲き乱れる。庭の物語からは、太陽や土や風が鮮やかに匂い立つ。

    『小公女』のセアラと同じく、幼少にインドで過ごしたのち越してくるメアリー。しかしながら、対照的な人物造型だ。インドでは、子供の無邪気さにまかせて召使いに差別発言もしている。1910年代の英国で女性が書いた作品であることを考えると、かなり斬新!
     美しい母に似ず、不器量でつむじ曲がりのメアリーは、人に愛されることがなかった。存在さえ忘れ去られ、がらんとした屋敷で一人目覚める。メアリーが一度死んでしまったのではないかと思うことがある。そのように感じるのは、彼女の人生に断層が生じるから。

     両親を失ったメアリーは、新しい環境に移動する。その不安からか、メドロックの話に注意深く耳を傾ける。自分を引き取った叔父が気難しい人と聞かされるが、クレイヴンという名前から気の毒な紳士を想像する。それは当たっていて、クレイヴン氏は少しも怖そうでない悲しげな男だった。
     マーサからディコンの名前を聞かされた時も、メアリーは会ったこともない彼に好感を持つ。初めて会った時、彼がディコンであることに驚かない。一度も会ったことのない彼を、彼女は確かに知っていた。
     名前からイメージを喚起される。新しい出会いにも、なぜか前から知っていたよう。特別な力に守られたおとぎ話だ。

     庭いじりに没頭する子供たちに、生きる力が蘇る。メアリー以上に変化が著しいのがコリンだ。それまでの自分以上の自分に生まれかわる。作品内では、魔法という言葉も使われる。
     その魔法を叶える方法は、とても簡単。外の綺麗な空気をいっぱいに吸い込み、くたくたになるまで遊ぶこと。それと、たくさん食べること!

     しっかりファンタジーと銘打たれた作品でなくても(意識的に書かれない分、余計に幻想的)、緑は日々に魔法を溶け込ませる。

  • 個人的には児童文学の最高峰だと思っています。
    子供の頃に読んでから常に心の中にあった名作。
    秘密の花園を一度でも読んだ人とは長い間語り合える気がする。

    親からはニグレクトされ、召使たちにも疎んじられ甘やかされながら育った、偏屈な少女と病弱な少年。
    ひん曲がってしまった二人が、優しい心を持った少年や豊かな自然との触れ合い、荒廃した花園の再生を通じて年頃の子供らしい心と体を取り戻して成長していくお話。
    美しく幻想的な自然描写は勿論の事、子供達が徐々に心を開き成長していく姿に奇跡的な感動を覚えます。

  • ゆっくりちょこちょこ読んでいて、おととい読了。いわずと知れた「秘密の花園」。
    たぶんもっと小さいころに読んだことはあるのだけど、省略版か何かだったのか、メアリーがこんなに性格悪い子だったとは思っていなかった。これも人気の秘密なのかなと思う。ディコンの「いい子」ぶりが気にならなくはないのだけど、それはご愛嬌かしら。
    ヨークシャー弁の翻訳に、訳者の好みが出るなぁと思う。

  • 何度でも読み返したくなる作品。

  • 子供のころすごく好きだった本。もっと長い話かと思ってた。土の感触や若葉の匂いや朝の光。
    当時好き色だった黄色が、不健康な肌の表現として出てきたのでショックだった事を思い出した。
    一緒に読んでた別本のあとがきにこの本が出てきて少し驚く。こういう偶然にも満たない自分しかはっとしない些細な現象なんだろう。誰かに伝えようとしたとたん少しずれてってしまう。みんなそういうのあるってとこまでは知っているのになんで共有できないんだろう。

  • 神保町の古本屋に並んでいたのを何気なく手に取って、そのまま一気に読みました。2008年のマイベストブック!

    美しいイギリス北部の風景が目の前に広がってくるような、生き生きとした子供達の息づかいまでが聴こえてくるような、そんな瑞々しい描写が魅力です。

    冬から春に移り変わる季節に毎年読みたくなってきます。(今年も読んでます!)

  • 子供の頃に読んだときは全然何も思わなかったけど、
    大人になって読んでみて、大好きになった本。

  • 「本へのとびら」宮崎駿や1/13日経新聞「文化」欄で紹介されていたので読みたくなった。

  • 子供のときのような心に戻れたと思った小説。秘密基地ってもう一回作ってみたい。

  • NHKで「ひみつの花園」が放送されていたのは私が小学生の頃だった。アニメに関しては父が紹介してくれて一緒に見るのが決まりだった。もっと小さい頃は、絵本で色々な世界へ探検したものだが、幼児期から児童期へ移り変わるうちに私は本離れをしていったように思う。その代わりアニメで色々な世界を旅したことを覚えている。世界名作劇場も懐かしいし、BSやNHKで見た物語は今でも覚えている。その中でも自分と等身大の少女が出てきて、何か大人は相容れない世界を持っているお話は大好きだった。不思議の国へ行くことが出来るものは一番好きだったが、こういった現実世界ではあるけれど、秘密の世界を持っている物語には強く憧れた。物語として「秘密の花園」を読むのは初めてなのだが、その切欠は河合隼雄氏の著書「子どもの宇宙」だった。その中で紹介されていたことから懐かしく思い、ちょうど新潮文庫で「おとなの時間フェア」というものが行われていて手にすることが出来た。頁数にすると思っていたよりも長いのだが、あっという間の素敵な時間だった。こちらまでも秘密を共有し、その時の胸の高鳴りや変化していく私、そして主人公メアリーが感じ取る初めての春の香りや日光の暖かさ、自然の息吹を感じとることが出来る。小さい頃、「春なんだ」と感じた地元での僅かな時間を思い出す。まるで自分だけが発見したかのように嬉しく、誰かに知らせたいのに教えたくない。あの気持ちを久しぶりに思い出すことが出来た。「秘密の花園」を読んでいて一番思ったのは私も花を植えたい、つまりは土にさわりたい、あの暖かくて何か包み込む大地に再び手を置きたいということだろうか。小学生までは私も一生懸命土いじりをしたものだ。休みの日になれば父が庭に出て何かしら花や木を整えていたのを思い出す。季節はすぐそこにあり、私は一歩外へ出ることで感じることが出来た。空気の香り、風の暖かさ、土の匂い、自分の身近には自然があり、私は体いっぱいで自分が生きていることを感じることが出来た。あの何ともいえない心地よさをしみじみと思い出すことの出来た一冊。今私の近くにはないけれど、本を開けばそこは一面に広がる秘密の花園。なんて甘美な響きなんだろう。

  • 自然が好き!花が好き!
    生きるって、こういうこと!!
    そんな大切なことを教えてくれる本。
    しかし、話筋はわりとぼんやりしている。

  • 「小公女」と作者が同じとは全く知らず、映画化されることになって表紙が美しい写真版になってから初めて手に取った。もう高校卒業していたが十分読むに耐える話。「小公女」よりずっと好き。 龍口直太郎氏の翻訳かなり古い方に入ると思うが、原作が19世紀イギリスの話なので雰囲気があっていて個人的には一番好み。

  • 梨木さん繋がりで。

    春の芽吹きの、わくわくする叫びたくなるきもち。

  • 小学生の頃の愛読書。

  • 荒地の雑草を抜き、土を耕し、種を蒔き、水をやり、やがてきれいな花園になる。
    こどもたちの心の荒れた畑も、動物ややさしい人たちの愛情などから徐々に、少しづつ成長し、豊かになっていく。
    読みすすめるうちに、こちらもとても晴れ晴れとした気持ちになっていく作品。

  • 周囲から甘やかされて不健康でとっても"つむじまがり"になった少女達が、妻を失った悲しみから心を塞いでいる伯父の隠した花園によって、色々な人や動物達との出会い、変わっていく物語です。

    本当に、魔法にかかったように変わっていく主人公達にとても目を瞠りました。最後の最後は、もう、その情景が脳裏にありありと浮かんで、うわあああっとこっちまで魔法にかけられたように胸に花園の芳しい風が押し寄せてくるような、幸せな気分になりました。
    なんか、"秘密の"花園、っていうフレーズが好きで、子供達が花園の存在や自分達が元気になっていることを大人たちに内緒にする姿がとても愛らしく、特に大人たちが去ったあとに、時にクスクスと、時に大笑いする姿に、ああ小さい頃森の中を探検したよなー、基地作って、内緒事をよくしてたよなー、とすごく懐かしい気持ちになりました。誰にも知らない自分達の秘密を持っているときは、自分達が特別なものだ、って気分になって、目に見える風景がガラリと変わって、毎日が楽しくなりますよね。
    内緒事はよくない、というけれども、こういった秘密は子供達にすごく必要なことなんじゃないかなあ。

    個人的に、メアリーたちはあのあとどうなったんだろう!と。凄く気になります。

  • 小さい頃大好きだったこの本を大人になって読んでみるとどうかなと。
    大人になると昔の風習などお話以外のところも面白い。

  • 小公子は気難し屋の貴族の祖父と純粋で優しく、頭の良い少年が繰り広げる心温まる物語。
    小公子は穢れ無き、気高き、心の優しい美少女が苦難を乗り越えて幸せになる物語。

    いずれも主人公が優しく・賢く・勇敢でした。

    でも秘密の花園の主人公は違います。わがままでヒステリックでやせっぽちで貧弱な少女が主人公として魅力あふれる友人ディコンたちと一緒に自らも成長し、まわりをも幸せにしていく物語です。

    けれど、どれもこれも魅力にあふれていて、最後には涙と笑顔があふれます。

  • 訳の日本語が丁寧すぎるからなのか古いからなのか、私にはちょっと読み辛く感じることもあって読み終えるのに時間がかかってしまいましたが、荒野や花園の描写は読んでいて心が開放的になるし、「魔法」や「科学的実験」は、もっとプラス思考でいなくちゃ!と元気付けられるようで、癒しが欲しい時に読み返したいなと思いました。
    ディコンやディコンのお母さんが大好き♪

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