トム・ソーヤーの冒険 (新潮文庫)

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制作 : Mark Twain  大久保 康雄 
  • 新潮社 (1953年10月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (396ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102106013

トム・ソーヤーの冒険 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • The Adventures of Tom Sawyer(1876年、米)。
    底抜けに明るく、冒険心に富み、罪のない程度に反抗的。トム・ソーヤーは「愛すべき悪童」的キャラクターの原型だ。と同時に、粗野だが根は善良な「陽気なヤンキー」の典型でもある。楽観主義に根ざした牧歌的な世界観は、そのまま「古き良きアメリカ」の象徴のよう。とはいえ、腕白な少年たちの織り成す微笑ましいエピソードに、国や時代は違っても、懐かしさを感じる人は多いはず。児童文学だが、むしろ大人になってからの方が、その真価が分かる作品かもしれない。

  • 子供の頃の記憶が、ずっと寝かせてあったことで洗練され、素晴らしい形で煮立ったのだろう。子供心をこれほどまでに鮮明に蘇らせることができるのはすごい。正確に言えば、それが子供心であるかどうかは定かではない。しかし、大人が読んで子供のときってそうだよな、と心洗われる表現ができることがすごいのだ。なぜなら私たちは、そんなものはとうの昔に忘れているから。頭の中で眠っているその記憶の扉をノックするどころか無理矢理こじ開けられることに、不思議なことながら心地よい郷愁すら感じ得ない。あーだめた。まとまらない。

  • 3度目の読み直し。
    つくづくマーク・トウェインのうまさに舌を巻く。
    最もすばらしいと感じるのが、教会に関する部分。
    無邪気に神様を信じつつ、その真実を悟らず、ただひたすらに感動を求め、表面上の知識を求めて、誠実に信仰する一般大衆の愚鈍さと愛すべき純粋さを描かせたら、右に出るものはいないのではなかろうか。神学的には最もたちの悪い牧師でさえも、己の言葉に感動してトムの葬儀に泣き出すという人の良さ。
    このあたりにいちいちまことに感動し、驚嘆し、マーク・トウェインのすごさを感じずにはいられない。
    もっともこの思いは翻訳のうまさによるところも大きいと感じている。
    幕引きはあっけなく、いかにも漫画のような終わり方をするのだけれども、まぁそれはそれ、と思うことにした。
    今回は作者の風刺描写の見事さに酔いしれただけで、十分ハッピー

  • 面白かった!

  • もうちょっと面白いと思ってた・・・

  • 小さいころは、いつだってワクワクすることが世界の全てだった。

  • 『ハックルベリ・フィンの冒険』が読みたくてまずは本作から読むことに。名作ながら読んだのは初めてでしたが、わんぱく小僧トム・ソーヤーをはじめとする少年少女たちの世界をこんなにも生き生きと描いた作品だったとは!

    トムのやんちゃっぷりは時に度を過ぎている部分もありますが、知恵が働き友達思い、自分を盾にするほど正義感が強い、でも恋はめっぽう不器用だし、男の子同士揃って本気で海賊目指すほどの真っ直ぐさ。笑ったり腹を立てたりショックを受けたりとコロコロ表情を変えながら毎日を全力で過ごすトムたちの姿は眩しく映ります。
    少年たちにとってその時々が刺激で、挑戦で、冒険なのだなと。
    自分が大人となった今、こんな悪ガキが近くにいたら困るなと思いつつも、やっぱり子どもは笑っちゃうくらい純粋で、パワフルであってほしいと思わずにはいられません。

  • 小さい頃から大好きだった本です。
    父に何度も読んでもらい、自分でも何度も読んでいました。
    今、読むと小さい頃読んだ話と若干差異があるのですが、記憶違いかもしれません。

  • 2015.9.3誰しもにも子ども時代というものはある。純粋で、無垢な時代である。あの頃、〜〜ごっこという遊びは、ごっこと言いながらもごっこではなく、まさに〜〜そのものだった。僅かな、ガラクタのような材料と、大いなる想像力で、どんな物語の主人公にもなれたし、どんな世界にも住むことができた。あの頃の心の感度はとてつもないもので、悲しんでは世界の終わり、死による悲劇のヒロインを空想し、喜んでは他の一切のことが頭に入らず、頭の中派お花畑満開であり、恨んではその相手の金輪際二度と口を聞くまいとまるで血によって契約したかのように自分に固く言い聞かす。感情の深度がとてつもなく深く、にも関わらず感情が次から次に変わっていく様は、真夏の日差しを浴びながら2秒後に大雪になるかのような、そんな矛盾的大変化であり、それを毎日のように感じていた。このような子ども時代が、心の感度が非常に敏感だった時代が、私にもあったなと思わせてくれたのがこの古典的少年文学の傑作、トムソーヤの冒険である。子ども時代というのは上記の通り、毎日が一瞬で夏と冬の間を行き来するかの如くなのだが、残念なことにそれを捉え、言語化できるほどに理性はまだ発達していない。その感情の渦は確実に自らの内に存在しているが、それを認識することができず、故に伝えることもできないものである。そんな感情の渦をこの小説を通して文字にして読むことで、私は改めてあの子ども時代の、言いようもない幸福と言いようもない不幸の時代を客観的に捉えることができた。いたずら好きの自由を愛する冒険者トムソーヤというガキンチョの中に、子ども心の多くの特徴を垣間見ることができた。トムソーヤのスリル溢れる冒険、そして著者のユーモアあるれる文体がとても面白く、スリルとユーモアによる緊張と緩和により物語の中に深く引き込まれる。また何気に教訓めいた表現も多く、仕事は義務、遊びは選択であるとか、やらなければならないと人はやりたくなくなり、困難だと人は欲しくなるなどは純粋に参考になった印象深い教訓である。少年文学というが大人こそ読んでほしい。大人が読めば自らの言葉にできなかった感情爆発の時代を振り返れる。お子さんのいらっしゃる方が読めば息子の意味不明な言動の根底にどれだけの感情の大振幅があるかを理解する糸口になるのではと思う。友と喧嘩してもう世界の終わりだと思った日もあった。寂しさのあまり自分が病気になればみんな後悔して自分を心配してくれるだろうと思った日もあった。ドラゴンボールごっこでサイヤ人になりきった時は、確実に自分の周りにオーラがシュワシュワ出てた。"トムソーヤ"とは、誰の心の内にも存在していた、子ども心の名前なのだと思った。子どもから大人まで万人にお勧めしたい傑作である。カラマーゾフといい、古典小説は本当にハズレがないなと改めて思う。

    p.s.どこまでも自由奔放で冒険心のあふトムだけど、同時に強迫観念と言えるほどに宗教的な観念とか、つまり罰当たりとかいう考えにも囚われているのが興味深かった。そういう善悪には非常に敏感であるところが、いたずらして人を困らせてることに悪気はなくただ楽しいからやってるという、見かけは悪だが純粋な善であるという裏付けになってる気がした。

  • 子どもの頃に読んでおくべきでした。

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