ガラスの動物園 (新潮文庫)

  • 新潮社
3.72
  • (78)
  • (81)
  • (126)
  • (13)
  • (3)
本棚登録 : 1078
感想 : 114
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102109076

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 高校の授業でポール・ニューマンが監督、映画化したものを先に観てしまった。アメリカに内向きな感情があることを知ったきっかけ。

  • この劇は追憶の世界です。追憶の劇だから、舞台はほの暗く、センチメンタルであって、リアリスティックではありません。
    ドイツではヒトラーの山荘を包む霧のなかに潜み、イギリスではチェンバレンの手にするこうもり傘のひだのあいだに隠れて、スペインではゲルニカの無差別攻撃が始まりました。
    でも、ここアメリカではただ、ホットジャズ、酒、ダンスホール、バー、映画、そしてセックスといったものが薄暗がりに吊るされたミラーボールのように、はかないまやかしの虹色を氾濫させているのみでした。世界は爆撃を待っていたのです!

  • 小川洋子が勧めていたので読んだ。
    古典的な戯曲。
    上演作品を見たい。

  • 電車にのる時、持って行き、何度も読みなおす本。
    なぜこんなに惹かれるのか、今考えています。

    数年前、仕事で行き詰まった時、かわいい動物の指人形セットを購入しました。お家がついていて、、5匹の動物たち、それを指に刺して、自分頑張れ、なんて言っておりました。

    その時、初めてガラスの動物で遊ぶローラの気持がわかった気がしました。

    これから、なにに惹かれるのか考えます。

  • ヒステリックで押しつけがましいんだけど、愛情に満ちた母親が印象的で嫌いになれなかった。

  • きっと好きな本
    はやく読みたい

  • トム:映画にいくのは…冒険が好きだからさ。冒険ってやつは倉庫じゃあんまり味わえない、だから映画に行くんだ。
    アマンダ:それにしても、トム、おまえのはどう考えても行きすぎよ!
    トム:それほどぼくが冒険好きってことだよ。
    アマンダ:たいていの若者は自分の職業に冒険を見つけるものだよ。
    トム:としたらたいていの若者は倉庫にやとわれちゃいないんだ。

  • 胸にせまる・・・

  • すごい。本を読んで久しぶりに感動した。

  • 「いままでだれか、きみのこと美しいと言った人いる?」


    ジムのこのセリフは、劇のハイライトのひとつだ。
    この瞬間のローラの表情を想像せずにはいられない。
    気の早い人は、ハッピーエンドを予想して拍手喝采するかもしれない。

    しかし、大きくふくらんだローラの物語は残りわずか20ページで急速にしぼんでしまう。

    『ものごとってうまくいかないもんだね!』

    最後のトムの独白。
    『ああ、ローラ、ローラ、ぼくは姉さんをきっぱり捨てようとした、そのつもりだったのにどうしても姉さんのことが胸を離れないんだ!
    ぼくはタバコを探す、通りを横切る、映画館やバーに飛び込む、酒を飲む、そばにいる見知らぬ人に話しかける―なんでもいい、姉さんのろうそくを消してくれそうなことをやってみる!』

    読み手それぞれの抱える離別の思い出と、残してきたものへの愛惜をかきたてられるラストシーンだ。
    この劇の人気は、多くの人が多かれ少なかれ挫折感や後悔を胸にしまって生きているということを示すのだろう。

全114件中 71 - 80件を表示

著者プロフィール

1911-1983。アメリカ合衆国ミシシッピ州生まれの劇作家。約60の戯曲と2冊の詩集を出版している。1944年に『ガラスの動物園』がブロードウェイで大成功を収め、1948年には『欲望という名の電車』で、1955年には『熱いトタン屋根の猫』でピューリツァー賞を受賞している。

「2019年 『西洋能 男が死ぬ日 他2篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

テネシー・ウィリアムズの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ウィリアム・ゴー...
ドストエフスキー
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×