赤毛のアン (新潮文庫 モ 4-1)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (425ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102113011

感想・レビュー・書評

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  • 小学生の頃からの、私のバイブルです。

    10冊からなるシリーズで、読み返すその時々で、心に触れる部分が変わってきたりはしますが。。。

    この中の、アンが出てこない「めいめい自分の言葉で」という小編を読んだことで、「うまくできないことがあってもいいんだ。自分が好きなこと、得意なことで、少しでも誰かの役に立てればいいんだ!」と素直に思えて、音大受験を決意したりしました。

    村岡花子さんの訳で育ったので、今でも、関係代名詞がいっぱいついているような、翻訳っぽい日本語(市川拓司さんとか)に惹かれてしまいます。

    • denmameさん
      20年ほど前に、私も10巻全部読みました。一番好きな小説で、また読み返したくなりました。
      20年ほど前に、私も10巻全部読みました。一番好きな小説で、また読み返したくなりました。
      2013/04/07
    • まろんさん
      denmameさん☆

      花丸をいただいた上にフォローまでしていただいて、ありがとうございます!
      私も、赤毛のアンシリーズは小さい頃からの宝物...
      denmameさん☆

      花丸をいただいた上にフォローまでしていただいて、ありがとうございます!
      私も、赤毛のアンシリーズは小さい頃からの宝物です。
      実は、お向かいのお姉さんがお嫁に行くときに10冊全部、お下がりにくださったのですが
      何度も何度も読み返してボロボロになった当時の10冊を、今でも全部持っています。
      読むたびにあの頃の素直な気持ちに戻って
      道の曲がり角を怖がらず、明るいほうを向いて生きなくては!と勇気づけられます。
      2013/04/07
  • まさに永遠のバイブル、赤毛のアンです。
    村岡花子さんの訳に個人的にこだわりがあるのは、彼女がモンゴメリと直接の親交があったこと、そして時代的にほぼ同時代と言える世代だからです。古めかしい言い方やちょっと意味のとりにくい訳があるのは否めませんが、やはり美しい言葉で彩られた品のある訳文には魅了されます。
    ストーリーについては今更言及するまでもありませんが、近代化以前の美しい生活風景、こまごまとしたものに至るまで丁寧な描写と、コンプレックスと癇癪という子どもらしい欠点と、それを補ういささか豊かすぎる想像力と愛情に溢れたアンという少女は、現代ではたとえそぐわない存在ではあっても、生き続ける存在だと思います。

  • 初めて手に取る。名作の名に違わない内容だった。特に第32章からの佳境に入るところから終章まで胸に迫るものがあった。文中の表現に喩えるなら、アンは『全身これ「活気と火と露」の子』であり、心優しい子である。2021.6.1

  • 子どもの頃夢中で読んだ。特にシリーズ一作目のこの本はぼろぼろになるまで何度も何度も。
    いつか、プリンスエドワード島に行ってみたい。

  • 赤毛のアン好きな母の影響で、初めて読んだのは小学校高学年か中学生の時。以来、何度もシリーズを読み返したが、やはり一巻目の「赤毛のアン」が最も好き。おじいちゃんこだった私にとって、無口だけれど優しくて温かかったおじいちゃんの面影の重なるマシュウが、最もお気に入りの登場人物だからかもしれない。
    カナダ プリンスエドワード島の自然描写がとても美しい。母の持っていた島の風景写真集等を眺めてはいつか行ってみたいと思っていた。まだ実現していないけれど、いつか必ず母を連れて行ってあげたい。
    外国の家や食べ物、日常生活も新鮮で、十代の頃はとても憧れた。

    今でも、アンという名前の人に出会うたびに、最後にeのつくAnneかどうか気になってしまう。
    でも、ベルギー人の上司は「Anne of Green Gables」というタイトルも聞いたことがないと言っていて、吃驚だった。

  • 7,8年ぶりに読みました。
    なんだかとっても瑞々しいです、
    乙女のバイブル。

    プリンスエドワード島に行きたい。

  • アニメが好きだったので原作も。マリラのアンへの可愛がりようが節々で見て取れて大変微笑ましかった。アンのマシンガントークぶりとたくましい想像力、成長過程が楽しい一冊。

  • 1908年 カナダ

    多分中学生か高校生ぐらいの時に一度読了済。

    が、「本屋の森のあかり」10巻でアンをテーマにした回があり
    「少年マンガみたいで面白いよ」と言う台詞を見て
    なんとなーく読み始めてみる。

    過去に読んだ記憶では「快活な孤児の少女アン」が
    「優しい小父さんマシュウ」と「気難しい(?)マリラ」に引き取られ
    グリーンゲイブルズで色んな事件を起こしつつ成長していく・・・ 
    と言う印象。


    けど久しぶりに読み返してビックリ。
    アンの底なしかという空想癖
    そしてページをめくった瞬間アンがまくし立てる台詞の量の多さ

    アンってこんなによく喋る子だったっけ!?

    前半はあまりのアン止まらないお喋りに
    衝撃とおかしさが湧き上がってくるのだけれど
    中盤あたりであまりのやかましさに少々うんざりする(笑) 

    話を聞いてるマリラが時々「黙りなさい」というのもわかる。


    そう 初めて読んだ時は確かにアンに共感し
    周囲にいる大人の少し冷めた対応に
    ちょっとむっと思ったりしていたはずなのに

    今回読んだ時は完全にマリラや周囲の大人たちの視点で
    アンを見つめている自分に気が付いた。

    アンが素晴らしい子であるのをなんとなく感じつつも
    顔を真っ赤っかにして癇癪を起こしたり考え無しの行動で
    突っ走ったりする姿にハラハラし
    「この子この先大丈夫かしら?」と心配になってしまうのである。


    途中マリラが大人になっていくアンに誇らしい気持ちと子供時代の可愛らしいアンはもう戻ってこないと言う事で涙を流すシーンに深く共感してしまう。

    それは自分も知らずうちに大人になったという証拠のような気がして寂しい気持ちも含まれる。

    読む年齢によって誰視点になるかガラリと変わる作品なのかもしれない。

    面白くてあっという間に読んでしまった。
    2巻以降も是非読みたい。

  •  今なお人々に愛されるモンゴメリの作品。
     とにかく主人公アンの台詞が長い。くどい位長い。地の文も長い。400ページに渡りびっしりと文字が書かれている。はじめは面食らって読むのがうっとうしくなるかもしれない。けれど一端波長が合うと、一気に読めてしまう。それぐらい面白い。
     小説の中で描かれていることは、端的に言えばアンの日常で、それ以上でもなくそれ以下でもない。しかし日常の中でアンは少しずつ成長していき、気がつけば少女であったアンは大人への入り口に立っている。それがしっかりと書き込まれているのが素晴らしい。風景描写が緻密である点も評価したい。
     この本をより楽しむには、娘を持った父親の気持ちになって読むといいかもしれない。あるいは、物語の登場人物でもあるマシュー叔父さんの立場に共感しつつ読むとよい。前述のように、アンは確かに成長していく。物語の序盤と終盤ではアンはアンであるがアンではない。成長してしまったことへの哀愁、二度と戻れない過去への執着を感じ取ることができるだろう。

  • もう間違いなく面白い。料理に洋服にインテリア。美しい自然、想像力。次々起こる珍騒動、少女の成長ぶり。乙女心に胸がきゅんきゅんします。

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著者プロフィール

1874年カナダ、プリンス・エドワード島生まれ。1908年に最初の長篇小説『赤毛のアン』を出版。世界的ベストセラーとなる。オンタリオ州に移り住み、その地で数々の作品を執筆した。42年トロントにて逝去。

「2012年 『パットの夢』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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