ペスト (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (476ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102114032

感想・レビュー・書評

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  • ある街を突然襲った伝染病ペスト。無慈悲に人命を奪いさるその疫病と戦った市民たちを描いた作品。市中で不条理な現実を見てきた者の手記をもとに読者へ紹介する形式。現在のコロナ禍におかれている者として、ペストによる不条理さは十分伝わってくる。しかし、できる限り客観的な描写に押さえている作風らしく、逆に私の中では、人間の無感動で無慈悲な部分が印象づけられた。そして淡々とした語り口で心動かされる場面が少ないため、500ページ弱のボリュームは少し冗長に感じた。

  • フランス文学というかフランス語がもつ難解さのせいなのか、翻訳の分かりづらさなのか、それとも私との相性が良くない小説なのか、私の読解力のなさなのか、なかなか理解出来ずに読み終えてしまった。

  • 流行っているから読みました。

    感染物の元祖といった感じでしょうか?

    現代の感染症対策と異なるところはあるようですが、医療従事者の人達の疲労と消耗は伝わってきます。また、時間の経過でにじり寄って来そうな雰囲気がペストという感染症の恐ろしさも伝わってきました。

    本作品ではロックダウンにより都市が封鎖されてしまいます。本作品では描かれていませんでしたが、都市の外には広がっていなかったのでしょう。それは本作品の医者や知事が勇気を持って下したロックダウンの成果かと思います。

    現実世界では全世界に新型コロナウィルスが猛威を奮っていますが本作品の街のペストのように沈静化することを祈ります。

  • 直訳ぎみに訳されているのか難解すぎて、物語が理解しづらい。
    次は光文社の訳でもう一度読んでみたい。

  • 気づいたことがある。俺小説読むの苦手かも。笑

  • な、長い…。漫画とかで予習してから読めばよかった…

  • アルジェリアの街をペストが襲う、という設定だけを聞くと、エンタメっぽい小説を連想させますが、純文学っぽい内容です。

    フィクションの物語ですが、ドキュメンタリータッチで描かれているので、リアリティーを感じさせます。

    登場人物が多く、視点も目まぐるしく変わるので、内容を理解するのが難しかったです。

    昨年、感染症の拡大にともなって、本作が売れたと聞いていましたが、どれだけの人が内容を理解したできたのでしょうか・・・。

    ラストにペストの猛威が治まる描写は、現在の我々も望むところではあります。しかし、この物語のラストでも描かれている密かなる不穏は、永遠になくなるものではありません。

    自然界に生きている限り、共生していかなくてはいけないのです。

  • 『感想』
    〇これは古い本だし外国文学で翻訳が難しいことはあるだろうが、読みにくい。内容には関心があるのだが、本を読むときの楽しみの一つである、目に見えないものを見える文にして表現する、その方法が回りくどいというか、自分に突き刺さらない。これは著者の個性でもあるし、翻訳者の個性でもあるわけで、それが合わないものは仕方がない。

    〇特に小説は基本ストーリー上なくてもよい部分をどう楽しめるかもポイントだと思う。それは人それぞれなので。

  • リウーとかタルーとか、タルーとかコタールとか、
    登場人物の名前ややこしい!

    「彼は彼らに言った」ん?誰のセリフ?みたいな読みにくい文章がしんどかった。翻訳が古いのかカミュがそんな作家なのか。

    コロナで売り上げが伸びていると聞いて、興味が湧き手に取ったけれど……。ちょっと想像していた内容とは違っていた。そこまでリンクしてないかな。

  • コロナと状況が似通っていることは分かりますが、なぜこんなに読みにくいのでしょうか。自分の中にある言語と、明らかに合致しない言葉の定義や文型。日本語を介してでも、全く意思疎通できない一冊だった。そういう難解なものを理解したいという意欲が湧かなかった。というか、そっちこそ少しはこちらに歩み寄れい!と古典に毒づきたくなったほどでした。昔ほどの体力も気力もなく、今はただただ読みやすい本しか読めなくなっている自分に気付きました。これが老いなのか…

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