- Amazon.co.jp ・本 (174ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102114094
感想・レビュー・書評
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革命か反抗か―カミュ・サルトル論争
(和書)2012年05月05日 20:57
1969 新潮社 カミュ, 佐藤 朔
最近、実存主義というものを勉強しようと思い、取り合わせが興味深く感じたので手にとってみました。
この本の内容とはあまり関係ないけれど、読んでいて創作意欲というものについて感じるところがあった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
われわれは歴史をたえずつくるが、歴史もまたわれわれをつくる。そしてわれわれが歴史によって、しばしば「つくりなおされる」危険は重大である。
反抗的人間を読んでないから、ほとんど意味がわからん。しかし、シーシュポスの神話は僕の最重要本。サルトルは、存在は本質に先立つ、くらいしか知らないから、嘔吐と存在と無は読みたいなぁ -
サルトル・カミュ論争を集めた論文集。F.ジャンソン(サルトルの弟子で、「現代」誌の書き手の一人)が、カミュの『反抗的人間』に対しての反論を書きつづる所から始まる。
カミュとサルトルとは、同時代の人間ではあるが思想的に全く異なる人間である、それがこれを読んで決定的に見える点である。この頃のサルトルは、贖罪の身にすでに浸っているのだろうか。革命かそれとも…、と2択を自分と相手に求める。同調するならば仲間で、そうでなければただの論敵である。一方、カミュは違う。そもそも、彼は特殊条件下であれば、原則を曲げてもよいというような人だった。暴力を否定しない。サルトルの論はいささか卑怯かな笑 -
近代フランス文学における“カミュ=サルトル論争”の元になった雑誌でのやりとり。
両者の方向性のちがいが判り、非常に興味深い。 -
カミュファンなのでもの凄く腹立たしく読んだ本。
頭のいい奴に言い負かされてしまいましたよ。
ただそうあることを述べるカミュを、明晰な論法で撃破するサルトル
。実存主義ってしょせんは処世術じゃないか。哲学じゃないのに、なにを人の揚げ足とって!、と思ったのはわたしだけ?