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- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102118238
感想・レビュー・書評
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2016/9/18
サガンらしさ、を求めて手に取った作品。
内容を知らず、とにかくサガンの空気をふと味わいたくなって。
読んでから『これはサガン?』と、違和感がじわじわと沸き上がってきました。
主役のキャラクターも、そもそも主役が男性なのも、今まで読んだサガンからのイメージが程遠くて。
つい訳者まで再確認してしまった程でした。
何となく、じりじり、やきもき、腑に落ちない気持ちで読んでいました。
どこか切実さも感じて、折々、ああ面白いな、と思ったり。
最後にかけて、一気に好きになりました。この作品を。
いつもサガンは、一粒の真実を落とす方という気がしますが、
今回は、より多くの事実の中に、主観的な世界があるような、
今まで読んできた作品とは、まるで異なる印象を受けました。詳細をみるコメント0件をすべて表示