水彩画のような血 (新潮文庫 サ 2-23)

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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102118238

感想・レビュー・書評

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  • 2016/9/18

    サガンらしさ、を求めて手に取った作品。
    内容を知らず、とにかくサガンの空気をふと味わいたくなって。

    読んでから『これはサガン?』と、違和感がじわじわと沸き上がってきました。
    主役のキャラクターも、そもそも主役が男性なのも、今まで読んだサガンからのイメージが程遠くて。
    つい訳者まで再確認してしまった程でした。

    何となく、じりじり、やきもき、腑に落ちない気持ちで読んでいました。
    どこか切実さも感じて、折々、ああ面白いな、と思ったり。

    最後にかけて、一気に好きになりました。この作品を。
    いつもサガンは、一粒の真実を落とす方という気がしますが、
    今回は、より多くの事実の中に、主観的な世界があるような、
    今まで読んできた作品とは、まるで異なる印象を受けました。

著者プロフィール

1935‐2004。フランス、カジャルク生れ。19歳の夏、デビュー小説『悲しみよこんにちは』が批評家賞を受け、一躍時代の寵児となる。『ブラームスはお好き』『夏に抱かれて』等、話題作を次々に発表した。

「2021年 『打ちのめされた心は』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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