愛は束縛 (新潮文庫)

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制作 : Francoise Sagan  河野 万里子 
  • 新潮社 (1994年10月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102118245

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愛は束縛 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 私はパリには一度も足を運んだことはないが、サガンの小説を読むとパリの匂いや景色や街並みが頭の中にイメージとして浮かび上がってくる。
    想像の中のパリは自由で、愛に溢れている街だ。
     
    しかし、愛というものはこんなにも切なく残酷で孤独なものなのだろうか。
    愛しているのに傷つけてしまいすれ違い、永遠に離れ離れになってしまう、失くしてしまった後になってあれこそが愛だったのだと気付く。
    生きていればきっとそんな経験は一度はあるのではないだろうか?

    読み終わった後に、過去に好きだった人を思い出し、懐かしみ、そして今傍にいる人を愛しく思えたらいい。

  • 「頭はいいが、機知はない。金遣いは荒いが、気前のいい鷹揚さはない。美しいが魅力はない。献身的だがやさしさはない。機敏だが生き生きはしていない。人を羨むが自らの願望はない。彼女は、人を中傷するが憎しみは持ってない、自尊心は強いが誇りはない、親しげだがあたたかさがない。感受性は強いが傷つくことはない。彼女は子供っぽいが純真さがない、愚痴を言うがあきらめはしない、高価な服を着ているがエレガンスがない、ヒステリックだが怒りはない。彼女は率直だが恐れを知らない。そしてつまり、情熱はあるが、愛がないのだ」

  • 読み終わった後、しばらく放心してしまった。香水の匂い、雨、シェイクスピア。

  • ああ,フランス!て感じの本だった
    激しくて,でも茫漠としたものがあり華やかで悲しい。

    ローランスは愛ではなく「最悪な情熱」でもって自分に執着したのだと思いついたヴァンサンのモノローグはすごい。
    悲劇さえも悪ふざけ。

    ローランスの不器用さが切ない。
    最後の,プライドも何もかも捨てた叫びはどうしようもない雨。

    一瞬,希望が見えた中での突然の終わり。
    二人がお互いへの愛情をほんとに理解していたのは結婚まえだけだったのかも。

    とりあえず邦題が違和感。
    ネタばれにも近いし,束縛とはまた違うニュアンスな気がする。
    内容はよかったから題名も頑張ってフランスの洒脱な雰囲気をだしてほしかった。

  • 相手を思うこと、自分を大切にすること、
    意志を通すこと、自分らしくいようとすること。
    そういうことをすべて両立させるのがいかに難しいかを感じた一冊でした。

    表現にはユーモアがあり、
    読みやすくも満足できる作品でした。
    サガンは三冊目だけど、かなり好きみたいです、私。

  • 以前つきあっていた恋人のことを思い出した。僕はヴァンサン寄りな考え方をしているけれど、ローランスの気持ちもわからなくもない。思考の流れや、それぞれの被害者意識、すれ違いが本当にうまく表現されているなと思う。音楽的な話を含んでいる所もすんなり馴染める要因だったと思う。海外小説は苦手な意識があったのだけれど、サガンはとても読みやすくて好き。登場人物が多くない所も良い所。

  • 3度めにしてようやく読了。
    時代背景なのか、フランスの文化なのか、この夫婦のどの部分にもほとんど共感ができない。ストーリーを読むというより、この独特の夫婦の(特に夫の)心情をみごとに描き切った筆致に感心してしまった。訳もいいのだと思う。読んでいて、濃厚な香水の香りにおしつぶされそうになったり、ふつふつといら立ちや無力感が湧いてくるような空気。
    「愛は束縛」なのではなく「愛と見せかけた全く別のものによる束縛」。ラストシーンは意外。

  • 過去 と言い切りたい。
    余りにも重なりすぎて読むのが辛いほどに
    ただ理解してさえくれれば
    ヒステリックには至らないのが現実との違い



    これは私の物語。

  • もう読む順番がバラバラになってしまった!

    たまたま作った流行歌が売れたピアニスト志望の男と。

    地位も物質的にも豊かだけれど、心は未熟で不器用な、ピアニストと結婚したつもりの女。

    そんな夫婦の話。

    まさかこんな風に最後を結ぶなんて!
    サガン!

    どちらかと言えば私は
    ヴァンサンタイプの人間だから
    ローランスが鬱陶しくてしょうがありませんでした。

    こういう形でしか愛を確かめられないローランス。
    いくら教養があっても、それだけじゃダメなのだ。

    最近はサガンを読むとその原本のタイトルを調べるのが習慣化していますが

    今回は犬のリード(正確には革紐)のこと。

    LA LAISSE。

    今回の作品を上手くまとめているし

    邦題にも満足。

  • 話の盛り上げ方がうまい。
    ローランスとのぶつかり合いが好き。

  • 愛の定義の異なる夫と妻のお話。
    夫はうれない音楽家。
    妻はお金もちのお嬢様。

    夫はうれない日々が続き、ひも生活を続けていたが
    ある日作曲した曲がヨーロッパ中でヒットする。

    大金を手にしたとき、
    これまでの生活のひずみが表面に浮き出てくる。


    どちからと云うと主人公である夫側ではなく妻側に同感してしまったのですが
    まぁ私が未だお子様だからですかね。

  • 男の人の収入が、女の人より少ないとき、どうする?どうなる?

  • 3月

    サガンを続けて。
    ローランスの行動は、残念ながら原題どおりのペットにつける革紐にほかならない。
    どうにも感情の行き違う、そしてわかりあえない夫婦の絶望的な様子が巧く描いてあると思う。
    現代の日本ではこの作品と男女逆の立場が多いと思うし、同じ題名でも逆から描く小説はありそう。
    しかしさすがフランスの「愛」にまつわる思索は進んでいるんだな、と思ってしまう。
    ただし、この文庫本の後ろのあらすじは間違っている。「真実の愛が姿を現したのだった」ではなく、「2人の間にあったはずの愛が真実の姿を現したのだった」にすべき。
    なにしろ愛ではなかったのだから。

  • ものすごく濃い本だと思う

  • 好きになるというのはほとんど執着心のことをいって、不健康で利己的で、自分を幸せにしてくれるものとは程遠い。ローレンスが哀れ。

  • 愛は束縛ではないはず。でも、相手と一体になりたいもの。そのへんのバランスのとり方が苦悩になったり・・・。サガンの内面描写は絶品です。

  • 人は誰かを愛するとき、
    相手が何をしているのか、どこにいるのか、誰と過ごしているのかという
    思考の牢獄に囚われ、そこから自由になるために
    愛する人を束縛したいと願う。
    しかしそれを実行することは愛ではなく欲望だろう。
    (2005.2.11.)

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