愛という名の孤独 (新潮文庫 サ 2-26)

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  • Amazon.co.jp ・本 (153ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102118269

感想・レビュー・書評

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  • 人間、愛、孤独についてとことん向き合ったからだろうか。的確を超えて射抜くような、でも温かみと寛容をまとった回答に感銘を覚えた。
    頭の回転も早いんだろうな。何を求めているのか瞬時に理解して、かつエスプリの効いた答えが言えるなんてすごい。

  • サガンの26作目。
    インタビュー集ですが、これは読んでいません。

  • 悲しみよこんにちはの著者のインタビュー集。さすが作家というか、人間の本質について、考えさせられる言葉に溢れていた。私は彼女の人生に対する姿勢を自身の指針にしたいなぁと思う。図書館から借りて読んだ本だが、手元に置いて、旅に出るときの友としたい。

  • サガンってカッコいい!
    敬愛する田辺聖子さんが愛読されていたときいて
    私もいくつか小説の短編を手にしてみたが、私には
    インタビューの方が魅力的。
    サガンの言葉にいちいち感銘を受け、メモりながら読んだ。
    すごいなぁと思う。存在じたいが天才作家という感じ。
    そう思わせるということは翻訳もまたすばらしいのだった。

  • 愛は人を幸福にしますか?

    「アルベチーヌの傍に居た彼は
    愛する人の傍に居ても、愛している感覚を取り払ってしまう
    あの居心地の悪さ物足りなさを感じた」
    (プルーストの小説を引用して)

    そういう事です。

    p.118より



    何度読みかえしても新しい発見があり
    サガンほど的確にこの靄のかかったぼんやりとした気持ちに言葉をつけてくれる人はいないのではないか、と思わせる。

  • (1998.06.06読了)(1998.02.09購入)
    (「BOOK」データベースより)amazon
    13歳の時、退学処分になったことを両親に切りだせないサガンは、学校に行くふりをして、コクトー、サルトル、カミュ、プレヴェールを耽読。18歳の夏休みに書いた「悲しみよこんにちは」が、翌1954年に刊行されフランス文壇の寵児に。サガン伝説を生きて50年―自動車事故、恋愛、別離、友情など半生をふりかえり生と死と愛について語る。『愛と同じくらい孤独』に続くインタビュー集。

    ☆関連図書(既読)
    「絹の瞳」F.サガン著・朝吹登水子訳、新潮文庫、1980.07.25
    「乱れたベッド」F.サガン著・朝吹登水子訳、新潮文庫、1981.03.25
    「愛は遠い明日」F.サガン著・朝吹登水子訳、新潮文庫、1987.01.25
    「赤いワインに涙が…」F.サガン著・朝吹登水子訳、新潮文庫、1987.08.25
    「私自身のための優しい回想」F.サガン著・朝吹三吉訳、新潮文庫、1995.08.01

  • あらゆるメディアでのインタビューをまとめたもの。
    さすがサガン様というような箴言の数々でまったくもって畏れ多い。

    ___________________________

    ・賭け事の魅力について、「賭博に私が惹かれるのは、参加者が意地悪でもなくケチでもないから。お金が本来の正しい役割を果たすから。」「ポーカーは男の遊びです。ポーカーの上手な女性を知りません。相手の死を望まなければ勝てないものだから」「賭博で素敵なもののひとつは、明け方の帰り道」
    ・スピードの魅力について、「車はちょっと馬のようで、こちらの望みを理解してくれるし、欲望をも満たしてくれる。車との間には一種の共犯関係が生まれ、感情の行き来が成立する。一方は自分のパワー、力強さ、スピードを与え、その代わりに相手は自分の器用さや注意深さを提供する」「スピード好きは死とたわむれる趣向が少しある、という理論に惹かれる」
    ・世代、という言葉を私は信用しない。結局は個人個人のストーリーでしかない
    ・言葉を捕えたいという動物的な欲求をときたま感じることがあります
    ・作家がもっとも恐れていることは、自分の内部に住みついている声がきこえなくなることです
    ・あのね、ある歳になると、そうですねえ、40歳ぐらいかしら、自分が曲がり角をどうエレガントに、どう容易に曲がったか自問するものです
    ・他人を見るあなたの目には、凄まじい鋭さと同時に底知れない寛大さがあるという印象を持つが…
    ・人を踏みにじるような人間の底に、実は優しい、傷ついた心が潜んでいるなんて言わないでください、人間はその人の行動以外の何物でもありません
    ・両親二人です。二人の違い、二人の補完性がです(家族のなかで誰がもっとも重要な存在だったかという質問に)
    ・私にとって軽率さってエレガントなものです

  • サガンへのインタビュー。
    中学生の時はわかったフリして読んでたけど、オトナになってから読み返したら自分がいかにバカだったかがわかった。

  • サガンの考え方って斬新でフランス女の代表って感じで好き。かなり影響を受けた。

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著者プロフィール

1935‐2004。フランス、カジャルク生れ。19歳の夏、デビュー小説『悲しみよこんにちは』が批評家賞を受け、一躍時代の寵児となる。『ブラームスはお好き』『夏に抱かれて』等、話題作を次々に発表した。

「2021年 『打ちのめされた心は』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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