悲しみよ こんにちは (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102118283

感想・レビュー・書評

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  • ラストが衝撃的だった。
    アンヌが切なすぎる・・・泣

  • F先生に薦められて受験期に読んだやつ。
    もう一個本薦めてもらったんやけどなんやったかな

  • サガンが18歳の時の処女作。主人公セシルも17~19歳ということもあり心理描写がリアル。アンナの最期は自殺か事故か・・。謀らずもその原因を作ってしまったセシル。なのに父娘ともに本気で落ち込むのは短期間・・。その雰囲気ですらリアル、意外とそんなもんだと感じた。

  • 当時、19歳の若さで傑作と名高いこの本を世に送り出し、送り出した後も名作を書き続け、いつにおいても話題の中心にいた作家。
    それがフランソワーズ・サガン。
    彼女がこの小説を通して伝える言葉や表現、何よりも展開される
    恋愛観と倫理観には、物語の枠から超えようする勢いがある。
    『愛情のあり方の多さ』『模範的な生き方に対する肯定と抵抗』
    『罪悪感と快楽と見下しの間で揺れる姿』……。
    読んでいると、この小説に盛り込まれた全ての要素が、読み手の頭の中の何処かを引っ掻いて、刺激して、去って行く。
    当時の作者と同年代の私たちは、この本を読んで必ず何かしら影響を受けます。ぜひお手に取ってみて下さい。
    (読プロ現役学生・アメンボ)

  • 複雑なストーリーではないのだが、読み終わると複雑な気持ちにさせてくれる。


    最後に主人公が「悲しみ」と直面するのだけれど、生きていく中で楽しいだけでない、深くまで踏み込んだ感情を獲得していく、獲得してしまうことが大人になる。ではないかと感じた。

    年齢は関係ないが18歳が書いたのは信じられないな、、

  • なんですかねこの本…結局主人公が一番好きだったのは父だったのではないか。その父が自分だけを見るように仕組んだ結果がこれ。共犯者でいたかったけど、そうでいられなくなったのか。

  • 第一章の最後にセシルが胸中熱く語る自由への希求。判断型(J)のアンヌと知覚型(P)のセシルの愛憎乱れた心理戦を読み進めていくうちに、両者の性質とも一長一短であることを実感した。サガンは60年代パリに生きたブルジョワ出身らしく洗練された感情描写に勢いがあるので読み手は頁を手繰るのをやめられない。と同時に、センチメンタルの中には甘ったるい気質のものだけではなくて倦怠や虚無なども色濃く存在している。直感派の天才。
    p.s.小池真理子さんの後書きが良かった、朝吹登水子さんの旧訳も読みたい。

  • ・不思議な題名に惹かれて。有名な作品だと聞いたこともあって読んでみた

    ・情熱的でエネルギッシュで、一気に読み終えた
    17歳のセシルと年代が近いこともあり共感できるところがたくさんあった

  • 自分や自分の大切な人が変化していくことへの恐怖、変化させる存在への恐怖。
    でも、セシルが恐れていたのはアンヌでも何者でもなく、自分がいつのまにか作り上げてしまっていた虚像。
    それでも結局アンヌを排除しようとしたのも、アンヌを取り戻すための謝罪の手紙も企みのうちに過ぎない。
    その自分の幼さも過ちもきっと全てわかった上で、悲しみと共に生きていくラストは印象的。

  • 出だしが好きで買った。
    ときに激しさ

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著者プロフィール

1935‐2004。フランス、カジャルク生れ。19歳の夏、デビュー小説『悲しみよこんにちは』が批評家賞を受け、一躍時代の寵児となる。『ブラームスはお好き』『夏に抱かれて』等、話題作を次々に発表した。

「2021年 『打ちのめされた心は』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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