- Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102130025
感想・レビュー・書評
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どうやら誰にでも身に覚えのある(特に若き日の)底の浅い振る舞いの描写満載であることがこの本の魅力の一つのよう。
「利口ぶった態度で、真面目な問題を冷やかすように扱うのは実に下らない態度」、この一文だけでも本巻を読む価値はあります。うーん、耳が痛い。自らの成長力の無さを痛感す。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2013年3月21日(木)、読了。
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おもしろーい。先が知りたくなる小説。
自分に酷似する部分多数。
後半にかけての縋りなんてまさに。
「なぜ返すのか。それは警察が怖いからじゃない」
「意志は自由だという迷妄」 -
フィリップが進路を変えるのは理由があるからなのだが、どうも根気がないのではないか。
なのにミルドレッドには恐ろしく執着する。
懊悩しながら無償の愛をミルドレッドに与える。惨めな弱者のフィリップ。
そして強者と自覚しているミルドレッドの言動は、それはもう、えげつない。
読んでてイライラするため、星を減点する。 -
主人公のフィリップくんにこれといって感情移入するでなく、取り立てて彼を好きなわけでもないのに、なぜかおもしろく読めてしまう。この感触、なにかに似てるなと思ったら『赤毛のアン』でした。そう思って見てみるとスタイルも似ているような気がする。こういうのが「十九世紀的小説」なのか?<BR>
[06.06.25]<yi -
06.04