劇場 (新潮文庫)

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制作 : William Somerset Maugham  龍口 直太郎 
  • 新潮社 (2006年12月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (474ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102130223

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劇場 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 2014/11/16(読了)
    モームの作品は初めて
    面白かったので他の作品も色々と読んでみたい。
    恋愛には愛欲と愛情の二つの意味があることを、ジューリアを通して描かれる物語で感じ取れた。演技論も興味深かった。真実は芝居の中にあるというのが印象に残った。ロジャーは演技はみせかけだと言うけどジューリアは芝居の中に真実があるという境地に至る。

  • 主人公ジューリアは40代半ば、
    イギリスを代表する美貌の舞台女優

    自分の魅力と機転と演技力で
    大体のことを上手くやっていけると
    自信を持っている。

    窮地に立たされると、
    ハラハラと泣いて見せたり
    (顔を歪ませず!)、
    絶妙に上手いセリフを言ったり、
    (そうしながらも「これはあの舞台のあの場面みたいね…」)

    また、突然のことで感情が動作に現れた時、
    「これは今度舞台でこんなシーンがあったら使おう」と
    考える。

    つまり、生まれついての女優なのだ。

    周りの人の事は大概馬鹿にして見下しているんだけど、
    そんなことは感じさせない。

    舞台を離れても、良き妻、良き母、
    いろんな役柄を上手にこなしていると
    思っていたのだが…

    何と言うか上辺は滞りなく、幸せそうなのだが、
    一たび何かが起こると、
    良いことも悪いことも、
    それを心から分かち合う人がいないことに気付く。

    ああ、こんなこと話せる人がいたらなあと
    ジューリアさんは時々嘆いている。

    あるとき一人息子に説教したら逆捩をくわされて、
    自分の人間性について批判され、
    しばらくそのことばっかり考えるようになり…
    ってところがジューリアさんの人間味がよく
    現れて面白かった。

    ジューリアさんの長年のファンで、
    そのせいもあり離婚した、でもプラトニックな関係の
    男性とのある夜、
    それがジューリアさんの盛大な勘違いが…で大笑い。

    最後のジューリアさん一人ご飯のところで
    ほっとして安心。

    モームさんは劇作家もしていたから、
    舞台の裏事情にもお詳しいのでしょう。

    今途中まで読んでいる本(「サミング・アップ」)には
    誰かへの感情はあっても、
    そのことで自分がゴチャゴチャになったりしない、
    と言うようなことが書いてあったので、
    いろんな人や物事を冷静に観察できるのかな。

    モームさんの小説に出てくる女性は
    リアリティがあって、魅力的な人が多い。

    ところでジューリアの夫マイケル君。
    ほんとにこんなに何も気付かないものかしらん?

  • 8/10 おもしろかったです。昔の本、外国の話でここまで読みやすいものってなかなかない。状況説明じゃなくて心理描写に寄り添って書かれているからかなあ?訳もいい。女優という生態を書ききっている。ラストにかけての女優の自覚が芽生えて行くところは圧巻だった。わざとらしさのかけらもないのにヴィヴィッド。

  • 2010年6月3日(木)、読了。

  • ジュリアが息子と話す場面が圧巻!

    息子が「お母さんの皮をむいてったら、何が残るのか?」と問う場面以降、物語が急展開し、核心をつき始める。
    ただ中盤からこの展開はある程度予想できた。

    人間の皮をむいていくと何があるのか、ジュリアという人間は作り物でできてるんだけど、芸術家、つまり自分自身を芸術作品に還元する演者にとってはそれがむしろ良いことなのかもしれない。芸術は創りものから生まれる。

    恋愛は幻想だということがよくわかった。
    相手が社会的にどんな立場にあっても、なにかぐっとくるものがあればそれはもう絶対的な恋愛感情になってしまう。
    ただそれが絶対でなくなった瞬間に恋愛感情は崩れてしまう。

  • 楽しめる。


    ジュリアはどこまでも自信がある。
    腹が立つくらい。
    でもその自信が時々誰かに覆されたり、
    プライドをズタズタにされたり
    するのだ。
    それなのにどこまでも前向きでおろかなひと。

    不思議なのはおろかなのに嫌いになれない
    この描かれかた。

    お金も美貌も地位も名誉も
    すべて持っている彼女が
    最後にビールをぐびぐび飲む。
    素敵だ。

  • 読みやすい。やっぱイギリス人いぢわる。

  • B-5-12 龍口直太郎訳

  • 2006くらいに映画になってる。
    積読

  • モームの長編を読むのは「お菓子と麦酒」に次いで2作目。

    「自分は裏表がない」、と思っている人間は、単に自分を知らないだけだと思う。誰もが「こう見られたい」という自分を、TPOに合わせて多少なりとも演技してるんじゃないだろうか?
    それが、稀代の名女優だったらどうなるだろう?というのがこの物語。
    貞節な妻、子供を溺愛する母、物分りの良い恋人、そして人懐こい天才女優…つまり完璧な女性を演じる主人公の舞台裏ともいえる本心の部分を知るのは読者だけ。
    「お菓子と麦酒」もそうでしたが、モームのお話は出てくる人物という人物、みな俗物です。それが、ガッカリでもあるしウンザリでもあるけれど、反面nobody's perfect的に何とはなしに安心したりもします。
    そして、読後にはビフテキ&ビールがやりたくて仕方なくなります(笑)食えない女だけど憎めない、そんなジュリアに乾杯したい。
    ちなみに、映画化したそうです。「Being Julia」、邦題「華麗なる恋の舞台で」。

  • 素晴らしい。感情の拾い方はもちろん、演技に昇華していく流れは文句なし。久々にこの方のを読んだけど、やっぱり完成度高い。

  • 類い稀な才能を持つ舞台女優ジュリア。彼女は息子くらいの年のトムと恋に落ちる。しかし最初は彼女のファンだったトムと、いつしか力関係が逆転していく。
    本書を映画化した「華麗なる恋の舞台で」のCMをテレビで見て、筋が気になって購入した。映画は未見。「月と六ペンス」が部屋のどこかに積まれたまま未読なので、これが初めて読んだサマセット・モームになる。ジュリアの半生が語られるところは少し冗長に感じたが、全体的に面白く読めた。人生に対して常に積極的なジュリアがとても魅力溢れている。最後の劇は是非作中で描写して欲しかったので、その点だけ残念。これはやはり映画を見るしかないか。

  • 映画をみて原作を読んだが、古めかしい通俗小説という感じ。これは映画の方が面白い。

  • 映画の予告を観て、ちょっと面白そうだと思ってましたが、微妙でした・・・残念!

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