- Amazon.co.jp ・本 (606ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102131039
作品紹介・あらすじ
イギリスの田舎町、五人姉妹のベネット家の隣に、青年紳士ビングリーが引越して来る。温和で美しい長女ジェーンと才気溢れる次女エリザベス、そして快活なビングリーとその親友で気難し屋のダーシー。ところが、エリザベスが高慢で鼻持ちならぬ男と考えていたダーシーが、実は誠実で賢明な紳士だと判った時…。二組の恋の行方と日常を鋭い観察眼とユーモアで見事に描写した名作。
感想・レビュー・書評
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キーラ・ナイトレイ主演の映画「プライドと偏見」にはまって、原作である本作を読みました。
19世紀初頭に発行された英国文学の金字塔的作品ですが、この作品のテーマは、今読んでも全く古臭くない。
後世の恋愛小説のお手本になっていると思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
20190605
『傲慢と偏見』といえばジェーンオースティンのこの作品ということを日本人でも知っているくらいに有名な古典。映画でも放映しているようで、そちらもぜひ見てみたい。
物語は、ジェーンとビングリー、エリザベスとダーシーが無事結婚にたどり着きハッピーエンドで終わるというものである。特に大きな起承転結があるわけでは無いのだが、傲慢=ダーシーと、偏見=エリザベスがそれぞれ相手を理解し心を開いていく過程が非常に面白い。その面白さは、心理描写がリアルに感じられること、人間味を非常に感じられることであるからだと思う。
娯楽小説の典型であり、何か人生の教訓を述べるという型の作品ではないが、人生を潤すために不可欠な読書であった。このような作品は大いに味わい、友人と語らいたいものである。
//MEMO//
ピケティの21世紀の資本に、オースティンの著作について載っていたため。
イギリス当時の豊かな農業生活について想像を巡らせつつ、小説を心地よく読みたい気分である。
ジェーン、ミスタービングリー
エリザベス、ミスターダーシー -
最初の100ページくらい、読むのに物凄く時間を要した。
が、それからスイスイ読める。高校生の時、休み時間をこの本にかけていたなあ
古典的なストーリーなのに、妙に共感できる小説 -
プライドと偏見が好きで、よく見直していたところで、自負と偏見を本棚の肥やしにしていたのを思い出して。
買った当初は高校生。ちょっと退屈だった。
少し歳をとった今、なんて面白いのか、スイスイ読む進めることができた。心も踊った。
短い映画には詰め込めない要素がたくさんあった。エリザベスとダーシーが結婚するってところで映画は終わったが、その後が書かれているところがかなり嬉しかった。
つくづく、憧れてしまう。素敵だ。 -
久々に再読。やっぱり面白くて一気読み。粗筋だけ聞くと、それって面白いの?っていう内容なのに、訳文のテンポの良さも相まってページをめくる手が止まらない。モームや漱石が激賞する作品を堪能。
(2015.1) -
「あしながおじさん」に次ぐ萌え作品かも。ツンデレ万歳でござる。
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ドキドキ、女の子のときめきが詰まっていてはまらずにはいられない。一日で読んでしまったほど。キャラクターの心理描写やそれぞれの個性が上手に描かれていて登場人物が多くても飽きずにむしろ魅力として楽しめた。周りくどい文体でも読み始めたら止まらない、現代の少女漫画や恋愛小説の原典ともいえるストーリー展開も好き。誤解を解くのには自分の気持ちを正直に伝えることが一番(それが面白い部分でもあるのだけど)。そしてまだ女性の身分が虐げられていた頃、あれほどまでに自分の意見を堂々と言い、素直に生きる主人公エリザベスは美しい。久々に夢中になった恋愛小説。
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最初はだらだらとなかなかページを捲る手が進まなかったのにいつのまにか夢中になって読みふけっておりました。特に大きな展開や激動があるわけでもなく日常の些事の綴りであるのになんなんでしょうこの魅力は。登場人物の心理変化やかけひき、機智に富んだセリフなどがユーモラスに活き活きときらめいています。とても上質で英国的な小説といえましょう。
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高慢ちきだけど実は心優しい坊ちゃんが女に振られて奮起し、気位高い女が自分の勘違いに気付かされてデレるとゆー、誠にオーソドックスな恋愛物でしたが、「ダメな人」として書かれる脇役たちの描写にかなりウンザリさせられて、一気読みです。ヒドイがほめ言葉になるるタイプのお話でした。しかも粗筋はありがちなのに、最後までヒヤヒヤしたしね。
名作といわれる物って、それだけのことはあるよねえ。 -
告白したあとの二人のやり取りが
将棋・囲碁の感想戦とか推理小説の解答編っぽくて面白かった