シャーロック・ホームズの思い出 (新潮文庫)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102134030

感想・レビュー・書評

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  • 思い出という題名通り、ホームズの過去に扱った事件も登場する。
    殺人事件は少なく、詐欺、暗号、窃盗など様々な事件が楽しめた。
    特にマスグレーブ家の話が好きです。
    相変わらず悪いやつを退治した人には甘い。
    モリアーティが唐突すぎて、ドイルが早くこのシリーズを終わらせたかったのだなと伝わってきました。


  • ホームズ界でも話題の「最後の事件」、
    ちゃんと読んだことはなかったので
    この短編集で諸々の事件の後、初めて読んだが
    騒がれるのも納得の内容だった…

    「え、嘘…!」と衝撃で検索をかけて
    コナン・ドイルの思惑や悩みだったり
    その後の展開について先に知ることに。
    流石に寂しかったので少し安心。笑

    でも綺麗な終わりだったし
    これで物語が終わったとしても
    違和感は無かったんじゃないかなあ、とも。

    某反逆のアニメ然り
    ストーリーの終焉以上に
    キャラクターの最期が一番心にくるので
    復活を望んだ心理も酷く理解出来るモヤモヤ…笑

    あまりに衝撃だった「最後の事件」を除けば
    「グロリア・スコット号の事件」が一番好き。

  • Memoirs of Sherlock Holmes(1894年、英)
    ホームズ・シリーズ、短編集。ホームズが初めて扱った事件「グロリア・スコット号」、旧家の家宝をめぐる陰惨な悲劇「マスグレーヴ家の儀式」、宿敵モリアティ教授との対決「最後の事件」など。

  • シャーロック・ホームズ短編集の第二巻です。
    探偵としての初仕事から、(ドイルにとっての)最後の事件が収録された一冊です。
    他作品と同様に、小さなものから大きなものまで、ホームズは自身が面白いと感じた事件を手掛けていきます。
    ライヘンバッハの滝の顛末を考えると、普通ならばタイトル通り最後なのだと思えるのです。
    シャーロックホームズを終わらせたいという著者の強い意思を感じます。
    読者の激烈な反対によって話は続くことになり、それによって面白い作品も世に出ることとなります。
    しかし個人の意見としては、「最後の事件」はホームズにとってモリアティとの一世一代の大勝負ですので、ホームズという生きている人間の感情としても最高の終わり方だったのではないでしょうか。
    このように、フィクションと知っていながらも深みに陥る問題作です。

  •  シリーズ初読作品。かの有名な宿敵モリアーティ教授が登場するが、具体的な事件の詳細等がほとんど記されないとは。宿敵との対決というと、どうも金田一少年vs地獄の傀儡師みたいな派手な事件を想像していたので拍子抜けだった。あっさりライヘンバッハの滝に消えてしまうが、『帰還』を先に読んでいるので安心して読了。まっさらな状態で読みたかったが、コナン君からホームズに入ったので無理か。
     『マスグレーヴ家の儀式』や『入院患者』、『ギリシャ語通訳』、『海軍条約文書事件』など面白い短編ばかりだった。

  • 今回もめちゃくちゃ面白かった。
    冒険に続いての短編集で、ちょっと展開に飽きるかなとか思ってたけど、全然そんなことなかった。面白かった。

    「グロリア・スコット号事件」や「マクスレーヴ家の儀式」はあとがきで触れられているけど、ホームズのキャラクターが魅力的すぎて大好きなので、若かりし頃のホームズの話はとてもありがたく面白く読ませてもらった。

    あと印象に残ったのはマイクロフトが出てくる話と、「海軍条約文書事件」。
    ホームズ兄弟がその辺にいる男性について日常会話の流れで推理していくところが楽しかった。
    後者の話は、ホームズの話を読んでいたら「この人怪しいぞ」っていう勘が働いてきて、案の定その人が犯人だったのだけど、そこまでのホームズの推理が鮮やかで、疑念がスッキリと晴れていくこの気持ちのいい感覚を、ワトソンはそばでいつも感じていたのだなあと思った。ホームズが取り返した文書を出すくだりが大好き。ニコニコしちゃった。

    「最後の事件」でのモリアーティ教授との追走劇はドキドキしながら読んだ。
    ホームズが自分で「『思い出』が終わる」というようなことを言っていて、「あータイトル回収だ」と思った。
    ホームズの最期(結局は最期じゃなかったけど)は有名で知っていたけど、「ああなんでこんなにあっさり葬ってしまうの」と著者に言ってしまいたくなるのもわかる。
    でもホームズがワトソンにあてた手紙の中でも言っていたが、自分の最期に対する態度が潔いしかっこいいしホームズらしくてまた好きになった。
    だからと言ってこれ以上ホームズの話を読めないのは我慢ならないので、続きを書けと抗議した当時の読者に感謝しながら、次の話を読もうと思う。

  • 100年以上も前(!!)の作品
    でも面白い!

    ミステリというジャンルで読む以上、真相や状況にどうしたって時代による違和感(または国による感性の違い)というものはあるんだけど、それを含めてまた面白い

    ホームズを読むのは『冒険』以来の二冊目なんだけど、読む以前から情報として知っていた「ホームズは奇人変人」という印象とだいぶ違うなぁと
    確かに銃を乱射して女王陛下の名前を壁に刻んだり、薬物摂取したりはしているんだけど、ホームズというキャラの懐の深さがそれすらも包み込んでいる感じ
    紳士的でスマートなナイスガイですやん!!と

    収録作でのお気に入りは『黄いろい顔』
    上の方で、時代や国による感性の違いが、なんて書いたけど、この作品は逆で、時代や国による感性の違いすら超えて永遠に残り続けるであろう美しさ、を感じた
    正直ダントツで好きな作品

  • 大好き

  • 読了

  • 短編集メモ
    シャーロック・ホームズの冒険 1892
    シャーロック・ホームズの思い出 1894
    シャーロック・ホームズの帰還 1905
    シャーロック・ホームズ最後の挨拶 1917
    シャーロック・ホームズの事件簿 1927

著者プロフィール

アーサー・コナン・ドイル(1859—1930)
イギリスの作家、医師、政治活動家。
推理小説、歴史小説、SF小説など多数の著作がある。
「シャーロック・ホームズ」シリーズの著者として世界的人気を博し、今なお熱狂的ファンが後を絶たない。

「2024年 『コナン・ドイル⑥緋色の研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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