緋色の研究 (新潮文庫)

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制作 : Arthur Conan Doyle  延原 謙 
  • 新潮社 (1953年6月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102134054

緋色の研究 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 今年は海外ドラマ『エレメンタリー』にハマっていたので、原典であり始まりである本書を読んでみました。
    小学生の頃、学校図書館で少年向けシリーズの本書をおそらく読んでいて、この文庫もずいぶん前に読んだような記憶があるのですが、ホームズの奇行の部分以外は全然憶えていなかったので(笑)、また楽しむことができました。

    物語は第1部と第2部にわかれていて、シャーロック・ホームズが活躍するのは第1部で、第2部はほとんどが事件の背景の物語となっています。
    第2部はモルモン教の偏向な教団姿勢と、教団の支配的かつ強権的な圧政が物語の根本を生み出したことになっていますが、コナン・ドイルが生きた時代のモルモン教への見方と現代時点での本書とモルモン教の関係をいろいろと忖度できて、これはなかなか興味深かったです。(笑)シャーロック・ホームズの物語はいまだに全世界の少年少女に読み継がれている小説なので、これはずっとモルモン教へのそういう目も受け継がれていくってことですよね。現在ではドラマ化も難しいわけですね。
    第1部はシャーロック・ホームズの活躍が目立つ物語です。ホームズの超人的な観察力・洞察力、そして推理力の片りんが窺われ、また、ロンドン警視庁のグレグソンとレストレードといい、少年探偵団といい、後のシリーズの基本となる骨格の大部分は既に最初の物語で出来あがっていたのですね。でも、ベーカー街の下宿のハドソン夫人についてはまだ名無しのようです。(笑)ホームズの観察力・洞察力がまだ控えめなのも少し物足りなかったかな。本来のホームズなら、初対面のワトソン博士を一目見て、「あなたアフガニスタンへ行ってきましたね?」の何倍もの指摘をしているだろうに・・・。(笑)人間の記憶容量は決まっていて、余計な知識は有用な知識を追い出すことになりかねないので、自分にとって不必要な知識は常識であっても一刻も早く忘れるようにしなければ、というホームズの言はずっと昔に読んだ記憶があり、そればかりでなくそれ以来、自分も多少なりとも心掛けていたかもしれません。(笑)
    あらためて本書を読んでみて、最初の物語ということですが、実はそれほど奇想天外な話でもなかったのですが、これを受けて続編が作られ、さらに全世界で愛される探偵譚になっていったということを考えると、これはひとえに最初のホームズの人物設計に大成功していたおかげであるとつくづく感じ入りました。変人だが、全世界に愛されるキャラクター。(笑)この後、世界の推理小説家たちはこの変人を凌ぐ変人の創作に心血を注がねばならなくなったと思うと、一層感慨深いものがあります。(笑)

    本書の日本語訳は少しぎこちなく、訳者はこの時点でホームズ物の愛好者でないように思わせる訳単語も選択していて、この辺りはもう少し何とかしてもらいたい。

  • 初めて買って貰った文庫本であり、初めて読んだミステリー小説ということで大変良く記憶に残っています。
    その後、いろいろな作家のミステリーを読みましたが、やっぱりホームズのシリーズが好き。
    文章も軽すぎず固すぎずという感じで読みやすいと思います。
    随所で変人ぶりを発揮するホームズと何事にも真面目なワトスン博士の掛け合いも面白い。

  • 昔読んだのを今読み返すと、え?こんな話だったっけ、と思った(要は何一つとして覚えていない)。昔からホームズは好きだったのだけれど、今読むとその理由がなんとなくわかったような気がする。

    ホームズは「見えないものをいかにして見えるようにするか」を実践していると思う。レストレード警部のような一般人は事象から未来を予測するだけだが、事象から起源に遡及することで(「分析的知性」とホームズは表現している)、部分を集めて全体にしている。通常は部分は全体の総和にはならないが(我々凡人は総和だと思ってしまうのだけど)、調査結果や彼の持つ知識、それらを合わせた評価を元に、妥当性のある物語を付与し、説得力を持った全体にしていると感じた。

    いいなあ、と昔思った点はこういうところなのだろう。おれ、なかなかいいセンスしてたな。

  • 第一部も第二部もそれぞれ読みやすくて面白いが、このやり方は推理小説としてはどうなんだろうとも思う。
    しかしまあ、話として面白い。
    まだホームズのキャラにそぐわぬ言動があったり、或いは後世に生まれた数々の探偵の原型ともいえるところが多々あったり、とにかく、ここからはじまったのだなあという感慨がある。

  • 名探偵コナンがずっと
    好きやったけんいつか読もうと
    思いよって、やっと読んだ!

    ホームズの印象が想像と
    全然違ったー∑(゚Д゚)変人(笑)

    緋色の研究の凄さは
    前半後半のお話しのギャップ!
    最後に繋がったとき、
    凄く興奮した(笑)

  • シャーロキアンなる人々が世界中に沢山いるというのは十分承知していたのだから、そのことからして推して知るべしといった話ではあるが、まさかこんなに読者を惹き付ける素晴らしいミステリーだとは思っていなかった。面白すぎて読みながらびっくりした。ここまでのめり込んで本を読んだのは久し振り。もっと早くに読んでおけばよかった……
    19世紀の時代の空気みたいなものも感じられて、とてもよかった。シャーロックシリーズ全部読みたいな。あと、ポーの『モルグ街の殺人』も。シャーロックがぼろくそに言っていたけれども……。笑

  • シャーロックホームズシリーズを初めて読んだ。これだけまとまった推理小説を読んだことはなかったと感じた。なぜあの二人に生き残る可能性を与えたのかは理解しがたかったが、神の存在を信じていたのだろうと勝手に解釈した。

  • 大人になってからきちんとしたものを読んだことが無かったので、きちんと丁寧に読もうと思って読み始めたが、予想以上に面白かった。有名なホームズ1作目ということでホームズとワトソンの出会いのエピソードは興味深い。「緋色の研究」という題名は本当に有名だが、こんな話だったのか!という驚きもあった。後半が長いという感想も読んだが、これがどう前半とつながっていくのか、と早く早くと先を読み進むことができたのであっと言う間に読み終えた。

  • ワトスン君ってかっこいいよね~(涎たらたら)。
    ほんまいい夫婦やで、ワトスン君とホームズは。

  • 「人間の頭脳というものは、もともと小さな空っぽの屋根裏部屋のようなもので、そこに自分の勝手に選んだ家具を入れとくべきなんだ」と、「彼は自分の探偵術について褒められると、まるで美貌を称えられた女性のように敏感に反応するのである」のくだりが好き。

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緋色の研究 (新潮文庫)の作品紹介

文学の知識-皆無、哲学の知識-皆無。毒物に通暁し、古今の犯罪を知悉し、ヴァイオリンを巧みに奏する特異な人物シャーロック・ホームズが初めて世に出た、探偵小説の記念碑的作品。ワトスンとホームズの出会いから、空家で発見された外傷のないアメリカ人の死体、そして第二の死体の発見…と、息つく間もなく事件が展開し、ホームズの超人的な推理力が発揮される。

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